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アンダー世代の代表経験を経てアメリカ留学を選択。現在はギリシャのクラブでプレーしながら更なるステップアップを目指しています。
海外挑戦アスリートインタビュー アメリカ大学編 Vol.006
氏名:代居 鈴香
フリガナ:ヨスエ スズカ
出身地:大阪府
出身チーム:JFAアカデミー福島
留学先での所属大学:アリゾナ州立大学
留学先での所属チーム:ザ・シタデル、アリゾナ州立大学、
FCバンタムス、FCオリンピア
レア(ギリシャ1部)
Q.アメリカでの大学生活を振り返って、どのように感じていますか?
5年間の大学生活を振り返ると、非常に成長できたと感じています。最初は本当に辛いことも多かったですが、その経験があったからこそ、今の自分があると思います。特に、Citadelでの生活は非常に厳しかったものの、それが良い経験になりました。最初は「なぜこんなことをしているのだろう」と感じることもありましたが、今ではあの環境があったからこそ、自分の限界を超えることができたと実感しています。アメリカに来て本当に良かったと思っています。Arizona State大学では短期間ではありましたが、その経験も大切でした。1年間という限られた時間の中で、organizational leadershipというプログラムを選び、無事に修了できたことには達成感があります。
Q.アメリカでの最初の授業や生活はどのようなものでしたか?
最初は本当に厳しく、授業も(中間で)すべてFでしたし、宿題が何をして良いのかもわからず困惑していました。その時、チームメイトが「大丈夫?」と助けてくれて、とても感謝しています。もしフル特待生としての支援がなければ、アメリカに行けなかったと思います。サッカーをしながら勉強するという環境で、文武両道を実践している仲間を見て、自分も頑張らなければならないと強く感じました。サッカー選手としてだけでなく、学業にも力を入れなければならないという大切な気づきを得ました。
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Q.プロサッカー選手になるまでの経緯について教えてください。
WithYouにお願いして、いくつかの候補がありました。その中でも1年目だったことを考え、成績を積むことが最も重要だと考えたため、ギリシャのチームを選びました。ギリシャは観光地としても知られており、場所が非常にきれいだったことも選択の一因です。他の候補はデンマークとスペインでしたが、デンマークの話は途中でなくなりました。最初はレベルが高くないチームではありましたが、経験を積むことを最優先に選びました。
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Q.ギリシャのサッカーチームでの待遇や生活について教えてください。
アメリカでの環境が非常に整っていたため、ギリシャではいくつかの違いを感じています。たとえば、専属のトレーナーがいないため、怪我をした際にはドクターにお願いすることが必要です。また、アウェイゲームでは船で移動することもあり、プロとしては少し違和感を感じることもあります。しかし、家賃が免除され、ご飯も支給されるので、生活面では十分に満足しています。ギリシャの女子サッカーはまだあまり知られていないと思います。大学の方が観客も多かったですし(笑)。それでも、ギリシャのサッカーの人気に貢献できることを願って、ショップでサッカーの話をしたりしていますが、意外と「サッカーチームがあるの?」と言われることが多いです。少しでも認知度が上がると嬉しいですね。
Q.今後のキャリアや目標について、どのように考えていますか?
現在は1年契約なので、今年が終わった(5月)後には新たなステップを考えています。また、12月に開かれる冬の移籍ウィンドウを利用する可能性もあります。プロ選手としてのキャリアは、あと4年ほどを見込んでいますが、その後は結婚して子供を持ちたいと思っています。正直なところ、今は明確にやりたいことが決まっているわけではありませんが、自分が何でもできると感じているので、新しいことに挑戦していきたいと思っています。海外でも仕事を見つける自信があるので、何でもやれる気がしています。
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Q.日本に対する思いや、海外での経験から得た教訓について教えてください。
日本は好きではありますが、文化的には少し合わない部分もあります。特に「察して」という文化には難しさを感じています。それが美徳とされる点が理解できない部分があり、日本では収入が低いと感じることもあります。また、みんなが同じようにしたがる傾向が強く、そこに窮屈さを感じています。一方、海外の文化では自分の意見をしっかり持っている人が多く、非常に生き生きとしていると感じます。常に学べる環境があるのが魅力的です。海外では、特にヨーロッパの人々は自信を持って生まれてくる文化がありますが、日本ではどうしてもその自信を育むのが難しいと感じます。そのため、もしこの部分を克服できなければ、チャンスを逃し、ネガティブな考えに引きずられることになるかもしれません。自分次第で状況は変わるので、挑戦しないのは本当に勿体ないと思います。だからこそ、しんどい思いをしてでも挑戦し続けることが大切だと感じています。
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