
地域おこし協力隊は働かない?「楽な職業」なのか
みなさん、こんにちは。村井です。
私は地域おこし協力隊を3年間経験し、退任後同地域でイベント会社を創業しました。「地域住民と作り上げる」イベントをコンセプトに町制記念事業イベントや伝統行事の30年ぶりの復活などを行い、現在もイベントを通じたまちづくりを推進しています。またまちづくりに関する講演会や民放テレビコメンテーター・ラジオパーソナリティ・同町のPR大使も務めています。
今日のテーマは
『地域おこし協力隊は働かない、「楽な職業」なのか』
でお送りいたします。
◎誰に向けた文章か◎
・地方移住の手段として地域おこし協力隊を検討していて、余裕のある地方生活をしたいと考えている方
・地域おこし協力隊に応募を検討しているが、そもそも仕事があるのか不安な方
・地域おこし協力隊を検討しているが、自治体の管理体制(教育)はしっかりしているのか実態を知りたい方
今日お話しする内容はこちら⇩⇩⇩
①地域おこし協力隊は働かない、「楽な職業」なのか
②地域おこし協力隊が働かない(働けない)理由とは
③地域おこし協力隊が働かないことを地域はどう思うのか
◎この文章を読むと・・・◎
・これから地域おこし協力隊になろうとしている方
➡働く姿や地方での暮らしのイメージが湧いて、どんな自治体のどんな募集に応募すれば理想の暮らしが得られるかがわかります。
①地域おこし協力隊は働かない、「楽な職業」なのか
これは自治体の体制と自分自身の目指すものによる、という答えになるでしょうか。
着任する自治体の雇用条件やミッション、行政側の地域おこし協力隊への熱量・・・様々なものを総合して
結果的に「楽」になることはあるかもしれません。
行政の会計年度任用職員として雇用される場合には
週何日出勤し、何時間の勤務を行うという条件が決められています。
(この条件が自分のキャパと比べてどうか)
ミッション(活動内容)が自分と相性が良いかどうか。
※行政側から最低でもこれだけの成果を上げてください、と指定がある場合があります。与えられる業務量が多いことで「楽」に働けない場合もあります(この条件が自分の中で対応できるものか)
行政側の雰囲気が自由な活動を許容する雰囲気なのか、丁寧な管理を求められるのかというところもあるかもしれません。
あとは自分自身の目的次第です。
「起業」を目指していれば
それなりに計画や準備に時間を使うことになるでしょう。
「余裕のある暮らし」を目指していれば
業務の量を調整しながら働くことが可能かもしれません。
勤務時間内に働かなくてもよい、という意味の「楽」もあるかもしれませんが
心を豊かに「楽」しく生活をすることも「楽」かもしれません。
大事なのは 自治体とのミスマッチを防ぐこと
自分が理想とする「地域での暮らし」がその自治体で実現できるのか
現地の雰囲気を感じてみたり、住民と会話してみたり、飲食店に行ってみたり・・・
自治体の募集要項を見て自分自身の求めているものとマッチしているかを確かめる
念入りな調査と準備をしましょう。
ちなみに私は現地に2週間の車中泊をしてまちで実際に暮らしてみたり
OBの方と連絡を取り、リアルな協力隊生活(行政の雰囲気とか住民の温度感、一緒に働くであろう型の人柄など)を事前に聞いた上で
このまちであれば自分のやりたいこと・理想の暮らしが手に入りそうだ、と応募を決めました。
②地域おこし協力隊が働かない(働けない)理由とは
地域おこし協力隊が働かない(働けない)理由は2つが考えられます。
【やるべきことがわからなくて何をしたらよいかわからない】
【行政の監督が不十分】
まずは上段からお話をさせていただこうと思うのですが
そもそも「働く気がない」場合は
ほかにどんな原因によるものではないので除いて考えてみます。
働きたいけど働いていなかったり
働きたいけど働けないパターンで想定をしていきます。
・やるべきことがわからなくて何をしたらよいかわからない
これは結構協力隊あるあるなんだと思います。
活動ミッションが抽象的な時により起こりうることです。
例えば「地域のにぎわいづくり」
にぎわいの定義も人によって変われば、手段も変わる。
行政も担当者が明確な定義を持っていない場合があります。
どうにでも捉えられるミッションで自分が何をしたらよいかわからず
思考が止まってしまうケース。
地域おこし協力隊は行政職員の人員補填をする制度ではないので業務が固定化されません。
※固定化されていて完全に人員補填として協力隊を採用している自治体があるのも事実です。
基本的には「自分で何をしてミッションを果たしていくのか」
考えて行動しなければなりません。
その本質を理解せずに 仕事を与えられるまで何もしなかったり
とり合えず情報収集をするためにインターネットを見てしまったりということが発生してしまうのです。
抽象的なミッションを具体化し、ゴールを設定。
3年間の計画を立てた後に、1年の計画や今週の計画、などのように
目標を達成するために今何をすればよいのか
まで計画としてわかるようにすることが解決策です。
・行政の監督が不十分
最初に前置きをしますが、僕がお世話になった行政は
すごく手厚く丁寧なサポートをしてくれましたが
残念ながらそういうことばかりではないそうです。
行政側が協力隊を「放任」してしまうことで
働かなくても誰も指導することがない、そんな体制となっていることもあるかもしれません。
自分で進んで計画を立て行動できる隊員はやりやすいかもしれませんが
仕事をしないことに慣れてしまっている方は
その環境に甘えてしまうかもしれません。
応募前や着任前に行政担当者とコミュニケーションを取り、体制を把握するか
同地域の協力隊の活動日記やSNSなどを見て、その働き方から察することができるかもしれません。
③地域おこし協力隊が働かないことを地域はどう思うのか
結論:いろいろな人がいますのでどう思われても気にしないことが大切です。
正直、ポジティブな意見をくださる方もいればネガティブな方もいます。
これは当たり前のことなので気にしないでいきましょう。
地域おこし協力隊は地域の中でも目立つ存在なので
行動をすれば注目が集まります。
地域にとって有益なことをしているつもりでも、誰かの不利益になっているケースがあります。
そうなるとやはりネガティブなコメントが届いたりします。
協力隊・任期後と5年間地域で活動してみて
全町民の為になること、を進めるのは不可能です。
やはり大多数の利益を追求せざるを得ないところがあります。
何もしなければ何もしないで
「あの協力隊は仕事をしているのか」という声が届いたりもします。
結局は応援してくれる方もいる一方で
厳しい声というものは届くもの。
しっかりと活動を見ていてくれて
支援をしていただける方を大切に
全力でとにかく地域を想って活動をし続けることが大切です。
まちづくりの考えや地域おこし協力隊の体験談、企画イベントについての最新情報はこちらでも発信しています。
もしよろしければご覧ください。
・まちづくりへの想い・考え方を発信
・私が代表を務めるイベント会社「株式会社with PLUS instagram」
https://www.instagram.com/with_plus2023/
・弊社ホームページ
(まちづくり/イベント企画運営/司会./地域おこし協力隊サポート)
株式会社with PLUS | 株式会社with PLUSは、イベントの企画・運営を通じて、地域の「まちづくり」への挑戦をしています。地域の方々と一緒に、イベントを通じた成功体験を積み上げ、地域の未来を考えてまいります。