美容師が氣づいた経皮毒と自然素材への目覚め
私が「経皮毒」という言葉を知ったのは、美容師として働いていた頃でした。
その中で耳にした、今でも忘れられない話があります。
今回は、予定していたクレイのお話の前に、私自身が『経皮毒』について気づいたきっかけをお話ししたいと思います。
美容師さんの中で語られる噂話
「美容師さんの子どもには、何かしらの障害や皮膚トラブルを持って生まれてくることが多い」
「助産師さんによると、美容師さんが出産したとき、羊水が泡立ち、石鹸の香りがすることがある。」
最初は、ただの噂話で、恐怖を煽るため誇張しているのだと思っていました。
でも、その話が私の中でずっと氣にかかっていたのも事実です。
後になって、それが「経皮毒」につながる話だと知りました。
経皮毒って?
経皮毒とは、皮膚を通じて体内に吸収された化学物質が、体内に蓄積してしまうことを指します。
例えば、「湿布」を貼ったことで痛みが和らいだ経験はありませんか?
湿布は、皮膚から鎮痛成分を吸収させることで、直接痛む部分に届け、痛みを和らげます。
この仕組みを日常的に経験して分かるように、皮膚は意外と多くの成分を体内に取り込むのです。
特に、美容師が日常的に使うパーマ液やカラー剤などには、経皮吸収しやすい成分が含まれているものが多く、それが健康に影響を及ぼしているのではないかと言われています。
(そのほか、シャンプー、リンス、化粧品や化学繊維の洋服にも経皮毒が関係していると考え研究している方もいます。)
皮膚から吸収された成分が体内に溜まりやすい部分の一つが、卵巣や精巣です。
そのため、妊娠中や出産後の健康に影響を与える可能性が懸念されています。
海外と日本の現状
海外では経皮毒に関する研究が進み、製品に含まれる化学物質の安全性が厳しく評価されています。
・ヨーロッパ
化粧品に含まれる化学物質が皮膚から吸収される仕組みや安全性について、詳細な研究が行われています。
・アメリカ
環境保護庁(EPA)が製品中の化学物質が皮膚からどれだけ吸収されるかを評価し、安全性をチェックしています。
・中国
化学物質の皮膚吸収実験と安全基準を整備。
一方、日本では経皮毒に関する話題が一般には広く知られておらず、情報不足や業界の影響がその背景にあります。
ただ、日本でも「一般社団法人経皮毒研究教会」などが研究や情報発信をおこなっています。
公式サイト(https://keihidokukk.peraichi.com)では、日常生活での注意点などを詳しく知ることができます。
自然素材への目覚め
美容師としての経験を通じて、私は経皮毒の問題を身近に感じました。
そして、自分自身の生活を見直していく中で、「自然素材」への関心が高まっていったのです。
肌に触れるものや体に取り込むものを自然由来のものに変えることで、心も体も軽やかになる感覚を覚えました。
それは、忙しい毎日の中でも、自分を大切にするための小さな一歩になります。
例えば、自然由来のクレイや和の香りを取り入れることで、肌に優しく、心を癒す時間を作ることができます。
化学製品に頼りすぎる生活を見直し、自然の力を少しずつ日常に取り入れることで、私たちの暮らしはもっと豊かになるはずです。
「地球Life」とのつながり
私が発信している「地球Life」では、こうした経皮毒の話題や自然素材の魅力をお届けしています。
忙しい毎日、情報を誰もが取り入れ、選んでいける時代だからこそ、自然の力を借りて心と体に優しい選択をしてみませんか?
次回は、自然素材の一つである「クレイ」に注目して、その魅力や取り入れ方をお伝えしようと思います。
どうぞお楽しみに!