メンタルリープって聞いたことある?
こんにちは。子育てママのゆきです。
皆さん「メンタルリープ」という言葉、聞いたことありますか?
日頃から赤ちゃんがぐずったり泣いたりすると、おっぱいの時期かな?オムツかな?眠いのかな?と対処しますよね。
それでも泣き止んでくれなくて「どうして?」「おっぱいが足りてないの?」と心配になることもありますよね。
その"泣き"、実は今話題の「メンタルリープ」が原因かも知れません。
今回は今話題の「メンタルリープ」についてお話していきます。
赤ちゃんが泣く理由は?
授乳をしても、オムツを替えても、いくらあやしても泣き止まない赤ちゃんに途方に暮れた経験はありませんか?
そんな時、祖父母や周りの人から「黄昏泣き」かもしれないよ?とアドバイスをもらったことがある方もいるかもしれませんね。
夕方になると数十分~数時間泣き止まない状態が続く黄昏泣きは昔から知られています。
加えて最近は赤ちゃんが泣き止まない状態について「メンタルリープ」といった言葉が広まっています。
赤ちゃんが泣く理由はさまざまな要因が考えられますが、母乳が足りないのでは?と悩んでしまうママもいますよね。
もちろんそのようなケースも皆無ではありませんが、授乳間隔の基本は3時間おきです。
生理的な現象、メンタルリープについて知っておくと、
「自分が悪いのではなく赤ちゃんは今そういう状態なんだな」と考えられてゆとりを持つことができますよね。
メンタルリープとは?
メンタルリープは、世界累計200万部のベストセラー「ワンダーウィーク~0歳児の8つのぐずり期を最大限に和らげて発達を促してあげる方法とは~」で一躍有名になった、赤ちゃんのぐずり期のことです。
著者であるオランダのプローイュ博士の研究によると、出産予定日から20か月の間に、赤ちゃんは10回のぐずり期を迎えながら脳が成長すると言われています。
それが「メンタルリープ」と名付けられているのです。
赤ちゃんの泣きやぐずりが脳の発達に深く影響していることは、玉川大学 農学部・脳科学研究所の研究でも明らかになっているとか。
ですから赤ちゃんが泣き止まないからといって悩まずに、
「脳が発達しているんだな」と捉えてみることも大切ですね。
脳が急激に発達していることに赤ちゃんが戸惑っているんですね。
泣いている理由は赤ちゃん自身にもわからないようです。
メンタルリープは、赤ちゃんの成長過程で必要なプロセスです。
メンタルリープの周期・時期別の特徴
メンタルリープが起こる時期は「出産予定日」から数えます。
実際に生まれてきた日とは関係ないので、注意しましょう。
1回目(生後5週頃):五感のリープ
生まれて1ヶ月を過ぎたころ、初めてのメンタルリープが起こるとされており、「五感のリープ」と呼ばれています。
生まれたばかりの赤ちゃんは、目があまり良く見えておらず、徐々に視力が発達します。
そのように五感の土台となる神経系や感覚が発達していく時期です。
五感の発達により、今まで経験した印象・刺激・感覚を理解し始めるようになり、警戒心も高まっていきます。
赤ちゃんはこの頃、五感の急激な発達から大きな戸惑いを抱き、ぐずりを発揮していきます。
2回目(生後8週頃):パターンのリープ
原子反射が徐々に少なくなるとともに、物事には規則性があることを感じ始めます。
産まれてから今までに何度も感じていること、何度も見たことがある景色や物体の形、模様などを意識して覚えるようになります。
またこの頃の赤ちゃんは、自分にも手足があることを次第に認識するようになり、自分の意志で手足を動かせるようになり、徐々に自己表現ができるようになります。
しかしながら赤ちゃんは1回目の五感のリープと同じように、目の前のパターンを知ることで最初は戸惑いを抱き、ぐずりが出てくるとされています。
3回目(生後12週頃):推移のリープ
自分の周囲で起こる変化を点ではなく線でとらえられるようになる時期です。
意思をもって手で何かを握ったり、音がする方に首を向けたりできることを覚えていく時期です。
物事を理解し始めると、遊ぶことにも興味を持ち、コミュニケーションを楽しめるようにもなります。
しかし物事の連なりを理解し、刺激が点から線へと変わったことや、さまざまな事柄に関して興味が湧いてきたことに対して赤ちゃんは戸惑いを抱き、ぐずりを発揮します。
4回目(生後19週頃):出来事のリープ
手でつかんだものをさらに動かすことができるなど、推移のリープから一段と理解が深まります。
複数の五感を使って複合的にものごとを感じ取ります。
なんでも口に入れて確認し始めるのも、この時期の特徴です。
授乳以外の時でもかまってほしくて泣くことも出来ます。
赤ちゃんは自分自身の理解力の発達や、複雑な推移を前に戸惑い、困惑してぐずり出します。
5回目(生後26週頃):関係のリープ
物と物の関係性について理解を深めるので、距離についても確認していきます。
自分とママの距離にも敏感になり、ママが見えないと泣き出すこともあります。
興味のあるものが遠くにあって欲しくて泣くことがある一方で、ずりばいなどが出来る赤ちゃんは自ら近づくことができることにも気づきます。
この頃には、物体同士に距離があること、空間があることを認識し始め、そのことに驚きを覚えます。
高いところに登ろうとしたり、見たものを掴もうとしたりするなど特徴的な動作がありますが、自分がしたいことと実際に出来ることの間に横たわるギャップを感じ、ぐずり出します。
6回目(生後37週頃):分類のリープ
自分が認識しているものをグループやカテゴリーで分けて分類し始めます。
色や感触、匂いなど五感を使いながら動物、食べ物など、類似や相違を判断してとらえていきます。
そのため、じっくり観察・探究する様子がうかがえます。
食べ物を指でつまんでみたりするのもその行動のひとつです。
また人が何を言っているのか徐々に理解できるようになり、自分自身の感情や物体・動物・周りの人がどのようなカテゴリーに属するのかも理解し始めていきます。
この頃には他人の感情が少しずつわかるようになるものの、急には順応できません。
赤ちゃんはぐずり大人に寄り添うことで安心感を求めます。
7回目(生後46週頃):7順序のリープ
例えば何かを食べたいなら、スプーンを握る⇒食べ物をすくう⇒口に運ぶ⇒噛むなど、動作や物事の順序についての気づきのリープ期です。
積み木を積み上げる様子も増えてきます。
物事には順序があり、ゴールを目指すためにはその順序を踏む必要があるのだと理解し始めていきます。
目指す姿となるためには、どのように物をくっつければいいか、積み重ねればいいかなど、赤ちゃんの脳で手順を組み立てるようになるのです。
生活リズムを変えていないのに突然寝なくなったといった睡眠退行があらわれるのも、脳の発達の影響です。
1歳をすぎてからも「8回目(生後55週頃):工程のリープ」「9回目(生後64週頃):原則のリープ」「10回目(生後75週頃):体系のリープ」と続いていきますが、この頃になると「母乳不足が原因なのかな?」という悩みはなくなっているでしょう。
メンタルリープの注意点
①なんとかしようとは思わない
無理に泣き止ませようとするのではなく、赤ちゃんの様子を見ることが大切です。
赤ちゃんが泣くと、どうにかして泣き止ませようと大人は思ってしまいがちですが、メンタルリープであることを知れば、冷静な気持ちで受け止めることができます。
赤ちゃんに身の危険が迫っていないこと、風邪や病気の症状が見られないことを確認し、問題なければ冷静に成長を見守りましょう。
ぐずっている赤ちゃんに一対一で向き合うのは非常に大変ですので、1人で抱え込まずにサポートを依頼することをおすすめします。
②たくさんスキンシップをとる
メンタルリープは、迎える数週間前から、いつもとは違うぐずりを見せることがあります。
赤ちゃんが自分の成長に違和感を抱いているその気持ちが、ぐずりとして現れます。
赤ちゃんが不安な時に大人がたくさん抱っこしたり、声をかけたり、微笑んであげたりすると、赤ちゃんはとてもリラックスできるでしょう。
メンタルリープの大切な時期だからこそ、たくさんスキンシップをとって赤ちゃんにたくさん触れてくださいね。
③生活リズムを赤ちゃんに合わせる
メンタルリープの時期はぐずりが続くため、赤ちゃんの生活リズムが崩れがちになります。
新生児期から少しずつ整えていた睡眠時間が、泣く時間に変わってしまうこともあります。
そのような場合は、無理に生活リズムを整えようとするのではなく、赤ちゃんに合わせて生活リズムを見直すことをおすすめします。
いかがでしたか。
今回はメンタルリープについてお話ししました。
メンタルリープの時期をあらかじめ理解しておくと、ママも心の準備ができますし、原因不明のぐずりが始まっても「あ、脳が発達してるんだな」と余裕を持って接することができますね。
ぜひこれからの育児に役立ててみてください。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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