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Dad

この頃 笑わなくなったね …雪月花
眩しくて生き生き輝くきみが消えた

何があったの…雪月花
大きな瞳は悲しいと叫んでいるようだ

私でよければ話してごらん

大粒の涙をひらりと溢して語りだす
それは大切な人の深刻な現実

その人は海よりも深い人

のどかな春風よりもわたしを包んでくれる人
知人で友人で親友であり異国で暮らすわたしのもうひとりのDad.
ころばぬように迷わぬようにとわたしに光を与えてくれた人

だって彼はヒトを助けることを使命とし
動物を愛し
植物を愛で慈しむ大きな人
とても真似の出来ない素敵な家族に囲まれて今までの幸せな体験を数えると
胸が熱くてたまらない

なのに能天気なDad
一挙に見舞われたステージⅣの癌細胞にさえ

「運命なんだよ」

で片付ける

この時代においても
最新医療を用いても
敵は容赦なく襲いかかる
残された時間は長くて2年…

なのに彼はまだ2年も生きられるんだ!
と感謝する
なんてすごい人間なのだろう


神様に味方して貰う方法を今夜も考えながら眠りにつく



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