産官学連携による健康まちづくり
私たち岩渕薬品は創業から100年以上にわたり、千葉県を中心に医療の最前線と製薬メーカーを繋いできました。これからの100年は「健康」をキーワードに地域の課題解決に向けた活動も行う総合ヘルスケア企業として、もっと地域に貢献したいという想いのもと、2022年4月にソーシャルソリューション本部(まちづくり事業推進部)を開設し、健康増進プロジェクトの推進や医療支援などに取り組んでいます。
この記事ではソーシャルソリューション本部開設以来、取り組んできました産官学連携による健康まちづくりついてご紹介します。
1.千葉大学イノベーション推進機構パートナー制度の正会員に
2022年11月、岩渕薬品は国立大学法人千葉大学IMO*のイノベーションパートナー制度**の第1号正会員となりました。
2.健康まちづくり共同研究部門を設立
2023年3月、千葉大学予防医学センターと岩渕薬品により「健康まちづくり共同研究部門」を設立しました。
大きな社会課題の1つとして、超高齢化社会による医療費や介護費などの社会保障費の増大があります。私たちは健康関連企業として、以前から健康増進啓発への取り組みを実施してまいりましたが、その活動の結果を具体的に顕すため、千葉大学IMOを通じ、予防医学の権威である千葉大学予防医学センターの近藤克則教授をご紹介いただきました。
そして2023年4月に共同研究講座を設立し、5月にプレスリリース・記者会見を開催しました。
シンポジウムを実施
2023年7月14日、第1回講義としてシンポジウムを実施しました。
with LEAFでつながる株式会社千葉薬品さま、東日本電信電話株式会社さま、その他地域の企業としてハウス食品株式会社さま、株式会社京葉銀行さま、株式会社千葉興業銀行さまにもご参加頂きました。
3.健康まちづくり講座開催
共同研究講座を進めるに当たって、自社や関連するステークホルダー、また、学生さんも含めた共同講座「健康まちづくり講座」の講座開催を決定し、2023年6月、経済産業省が公募する「高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金」に採択されました。これにより、まちづくり事業を担う社内外の人材の研修事業を全6日(15コマ)開催し、39人10企業・団体が参加しました。
4.四街道市・千葉大学予防医学センター・岩渕薬品3者協定締結
2023年11月10日、千葉県四街道市と千葉大学予防医学センターとの3者で研究協定を締結しました。
産学官連携で健康寿命の延伸と地域共生社会の実現を目指す
当社の本社所在地・四街道市との関係性から、『四街道市と千葉大学予防医学センター及び岩渕薬品株式会社との健康まちづくり等の政策評価及び社会疫学研究に関する研究協定』を結びました。四街道市における健康まちづくりや介護予防、健康長寿の延伸、そして地域共生社会の実現に繋がる共同研究となることを目指します。
5.健康まちづくり講座最終回を開催
2023年12月13日、健康まちづくり講座最終回の講義を開催しました。
7月から始まった講座は今回で全6日(15コマ)となり、これまで学習してきた内容を元に四街道市における高齢者の介護予防対策のアイディアを出し合うテーブルワークを実施しました。
四街道市の課題を把握し、強みを活かした解決案をグループごとに発表していきました。
6.四街道市鷹の台地区のみなさまと
2023年11月29日、岩渕薬品本社所在地の鷹の台自治会の役員の方をはじめとする地域住民のみなさまと、千葉大学の先生方からのご講演&お話合いを実施しました。
鷹の台のみなさまからは鷹の台が考える理想の街について発表していただき、千葉大学の先生方からは四街道市の地域診断を活用した内容のご提案がありました。
岩渕薬品からは健康推進アプリ「with LEAF®」を活用した健康チェックイベントのご提案をさせていただきました。
四街道市・民生委員研修会に千葉大学の先生がご登壇
2024年3月、令和5年度四街道市民生委員・児童委員協議会第2回全体研修会で千葉大学予防医学センターの中込先生、河口先生、井手先生が『健康とくらしの調査からみた四街道市の健康まちづくり』と題してご講演されました。健康まちづくり講座の内容も踏まえ、ご高齢者の社会参加の重要性と多世代交流の重要性のお話をすることで好評を得ました。
7.最後に
この記事でご紹介した健康まちづくりの取り組みは始まったばかりですが、私たちは継続していくことが大切だと考えています。
この地域にさまざまな形で関わるみなさまとご一緒に、心も身体も健康で元気な千葉県であり続けることを目指し、常に千葉県の皆さんと共にという想いを持ちながら、この先も取り組んでまいります。