『僕のヒーローアカデミア』初見感想③~「ガッぽい」の救済
こんにちは、りりと申します。
今回もアニメマンガを通っていない人間によるヒロアカ初見感想を書いていきたいと思います。
こちらは前回の感想になります。
①が1期〜2期、②が3期+映画1作目のものです。
このnoteは4期と映画2作目の感想になります。
7/5〜7/6_4期
弱さは切り開く為にある
切島回、良すぎる。
回が進むたびに雄英1-Aのメンバーの掘り下げが進み、その度にクラスメート全員が好きになっていくのずるい。
まず切島回だと思っていたのに、過去回想で芦戸さんの強さが対比として表現されるのがいい構図だなと思いました。
てか雄英、自然な公式男女ペア多くないですか?まぁ20人しかいなかったらその中に深い関係性が生まれるのは不思議なことじゃないけど。
頑張れ峰田、上鳴はもう飛び越えてっちゃったぞ。
ヤク漬けヴィランと対峙した時の「俺を見ろ」はもう切島が卑屈にもなんにもならない揺るがない柱になったことを実感させるセリフだと思いました。
切島はただ明るくていいやつだと思ってたから、尚更。
弱さを知ってるやつは人に寄り添えるし、弱さを糧に強くなれる。そりゃ爆豪も懐くなぁといった印象です。
そして切島くんを1回掘り下げたと思った上でのファットガムを背にしてさらに成長するの、アツすぎる。
この結末になったから思うことですが、天喰さんが切島をファットガムの所に連れてきたの、めちゃくちゃよく他人のことを見ているんだなということが伝わってきて、天喰さんの人間性が映し出されたような感覚を覚えました。
呼応するように「護れる男になる」という信念を貫き通した切島くんが本当にカッコよかった。
受け継がれる信念
飯田くんの行動原理はインゲニウムから受け継がれた考えに基づいているだけではなかった。
緑谷の発言にも影響され、「本当にどうしようもなくなったら言ってくれ、友達だろ」と言わしめたのが出久にとってどれだけ救いになったのか計り知れません。
また別の箇所ではサー・ナイトアイが亡くなる直前最後に個性を使ったのが通形ミリオだったことが印象的でした。
長い間オールマイトのサイドキックとして能力を使ってきて、ミリオのことも「オールマイトの後継者」として見ることが多くなっていたナイトアイ。
その彼が最後に「確信して」能力を用いたという事実に泣かされます。
というかずっとミリオ先輩が希望の光すぎる。個性失っても健気にあろうとする彼が真のヒーローだと信じて疑いません。
壊理ちゃん、こんなに自分のためにプラスに動いてくれる人がいるの、嬉しくあってくれたらいいなと思います。
終始可愛かった。笑顔になってくれることってこんなにも嬉しいことなんだ…と思いました。
信念が受け継がれるのはヒーローサイドだけではなく、死柄木もそうで。
オーバーホールの腕を崩壊させた時の表情があまりにもヴィランしていたものですから、戦慄しました。
今回はヴィラン連合のトガとトゥワイスの動きが死穢八斎會に隙を与えたという点で話が複雑化しており、誰が何と対立しているのかを整理しながら見る必要があると感じました。むずかしいね。
スターマーカー
アッアッ ウッ ガチでOPで救われた…ありがとう…
4期2クール、こんなに苦しい展開でしんどい導入だったのに、流れてきた心の底から明るい曲にポップな映像で自然と涙が溢れ出てきました。
これから先笑顔の展開になることを確信させるようなOP。
ちなみにこれまで「イントロをスキップ」でOPを基本的に飛ばしてきた私ですが、スターマーカーだけは毎話ちゃんと見ました。良すぎて。
また、映画で大好きになった耳郎さんがOPでかなりフィーチャーされており、絶対活躍するやんこんなん楽しみ…!!!!となりました 神。
とはいえ序盤はナイトアイの死もあり暗い雰囲気を引きずった部分も多く、特に個性を失ったミリオやナイトアイの死ぬ直前の行動に関わった人間の落ち込みようは計り知れないものでした。
3期終盤に見られた爆豪のオールマイトについてもそうですし、お茶子のナイトアイもそうですが、こういうのって強くなるためのきっかけに過ぎないんじゃないかなと感じます。
ここから落ち込むだけなのか、前に進めるのかでだいぶ変わってくる。まぁ物語が進む以上前を向くことは一目瞭然なのですが、彼らがヒーローを目指す上で必要な経験として昇華しようとする心持ちは素晴らしいなと思わざるをえません。
不穏要素といえば、これまでギャグキャラのような扱いが多かった青山くんが突然緑谷に絡むようになったのはよくない香りがするなと思いました。
青山くん、今後なんかありそうで怖すぎる。そうじゃなくても緑谷に取りこんで敵対するようなことがあったら苦しいな 考えすぎか。
これまでずっと1-Aが好きになってきていたのに、あんなにOP楽しくて楽しいフェーズに入ったと思ったのにクラスに不穏分子がいるの心が持たない。
と思ったらただのいい奴だった…というわけでもなさそう。壊理ちゃんのサプライズをするためにこの行動をとったのならサプライズの場面だけ描けばいいはずなので、アニメ尺は限られているのに余計な要素が多かったのではないか…?と思いました。
やっぱり君たちは学生なんだよ
文化祭準備のフェーズ、楽しい〜!!!😭😭
全員が和気藹々と学生してるとこ見られるの幸せ、一生こういうやつだけでいい。
仮免講習の補講組がちびっこを楽しませる回でも感じたけど、個性ってやっぱ明るい面に使うべきだと思うんです。
だからさ、ヴィランくんたち、今すぐその能力悪用するのやめよ?もっといい世の中にしよ?🥹
ほっこりするのが続くなら轟くんもうずっと仮免講習しててほしい。見ました?仮免講習の時の轟くんいっぱい笑ってくれたんですよ 最高じゃないですか ほんとに さぁ!!
轟くんでいえば文化祭で何やるかの候補出す時、手打ちそば提案してて「(素直な意見言える環境になったんだな…よかったな…)」と思いました。
自分の好きなことに正直になれるのもいい。飯田くんの「好きだもんなぁ!!」とかいう全力肯定お兄さんみたいな反応もほっこりしました。
寮のシーンでは、久しぶりにしっかりリラックスした状態でやおももちゃんを楽しめたように思います。
ゴールドティップスインペリアルを淹れてる時のやおももちゃん、おめめキラキラでかわいいね。
早めにおねんねしてるやおももちゃんもかわいい。
まさかこの紅茶が後の鍵となるとは思いませんでした。そしてこれそんなすげぇやつだったのかよ、恐るべし八百万百。
同じく寮のシーンでは赤髪バージョンの髪を下ろしている切島くんの様子が伺えました。こいつめっちゃかわいい。
髪染めてるならずっと赤髪キープしてるのいいね。意外と赤はキープしやすいし、プリン状態になってもカッコいいままだからそういう面でもナイスチョイスだと思う。赤似合ってるよ。
文化祭本番当日、生徒が生徒らしく全力を出せる場を守るために戦うデクがカッコよかったです。
もちろんそれぞれが何を信じるかなんて勝手なことだよな、と思いました。治崎といい切島といいラブラバといい、自分の信条と対象の信条を照らし合わせて導かれた結果そこに立っているのであれば、こんなの宗教のようなものじゃないか。
そしてハウンドドッグ先生が見つけにきてくれた時、「うちの生徒の匂いだ」って言ってくれてたの心強すぎました。
これからもずっと俺たちの雄英高校をよろしくお願いします。
最後に耳郎さんの過去回想、親が偉いなぁと思いました。いい環境で育てられたんだなって。
雄英は耳郎さんを危険に晒すようなことするなよ!?大事な大事な娘だかんな!!!!
『Hero too』、1.2億回も再生されててビビった。ヒロアカってそんな人気なのかよ!?
嵐でもYouTubeに1億回再生された動画ないんだぞ、どんだけすごいことなのかわかってんのか。
世間一般的にヒロアカがどれほど人気なコンテンツなのかは分かりませんが、こうやって具体的に数字で出されると流石に広く人口に膾炙しているコンテンツなことは理解できますね。
余談
ホークスのシーンでめちゃくちゃ地元福岡を思い出してしまいました。福岡から上京している人間としては地元の温かさが映像から伝わってきて身に沁みる。みんな方言使ってるのもずるい。帰りてぇよ。
水炊きも焼き鳥も食ってくれ福岡来たら。美味かよ。こういうとこで安直にラーメンだとか明太子だとか言わないの、ちゃんと福岡を知っていただいてるんだなって感じがしてかなり好印象です。
常闇くんもホークスさんのとこにインターンに行ってたんだったら福岡グルメ食べたのかな、もつ鍋食べてて欲しいな〜。
ところで…
ホークスで福岡って…!?!!?!?
勝ち鬨あーーーげろ!!!勝ち鬨上げろ!ヤフオク(PayPay)(みずほPayPay)ドーーム!!!
7/10_映画②
日付が空いてしまいました。
映画2作目『ヒーローズ:ライジング』を7/7に見ようと思っていたのですが、その日にコロナにかかってしまい…
コロナ社会4年目にして初めての感染だったこともあり、3日ほど熱が39℃あたりを行き来したまま引かず、やっと落ち着いたところです。
映画の途中でもありましたが、怪我人のそばで轟くんが氷使ってるシーン、治療に役立つのずるいなとおもいましたよ。
冷やしタオルとかでギリギリ虚な目をしてた俺の横に轟くんがいてくれたらどんなによかったことか。
…というわけで、身体が動くようになったためようやくウズウズを取っ払って見た次第です。
「救けるヒーロー」
もう将来みんなで同じ事務所作って一緒に活動したらいいよ。
A組のぱぱとまま、こと飯田くんとやおももがいれば運営は大丈夫だと思う。
デクはいつも基本の言動がヒーローを無意識のうちに体現しているなぁと思います。今回の映画でいえば活真くんにちゃんと目線を合わせて話していたり、全方面に明るく接していたりするところ。
些細なところからでも相手の心を救けるために寄り添う力を遺憾無く発揮していると感じます。
飯田くんが残留していたメンバーをいくつかの班に分けるシーンでは、「爆豪くん切島くん上鳴くん!」と聞いた時に「(やるなぁこいつ)」と思いました。爆豪とノリが合うやつのことをよくわかっている。
もしかしたら4期最後のアニオリ回で一緒に行動していた班を踏まえてのことかもしれませんが。
飯田くん、ヴィランに見逃してもらった後追おうとする轟に対して「島民の安否の確認」を優先するの冷静な判断ができてえらい。
インゲニウムの件以降飯田天哉という人間の成長とそれに伴う評価の上昇がすごいです。
彼という存在が1-Aにいるだけで司令塔的な役割を果たすだけでなく、彼の個性が「エンジン」なおかげで索敵・攻撃・回避タンクの全てのポジションに関われるのがすごいなと思います。
その恩恵として満遍なく全ての生徒と共闘することができる。
悪く言うつもりは全くありませんが、本編や今回の映画でも葉隠さんのように目立った活躍が1ミリもなく、現時点でなんで戦えてるのかあんまよく分かってないなぁという生徒がいることもあって、飯田くんの使いやすさ・活躍の目まぐるしさは目を惹くものがあります。
使いやすさでいえばやおももの汎用性は今回の映画でも健在でしたね。伝達用ドローンを「創造」できるの、流石に有能すぎる。
無人島に連れて行きたいヒーローランキング世界1位取れます。確実に。
「勝つヒーロー」
爆豪あまりにもちゃんとヒーローしてて驚く。
映画版ジャイアンみたいなこと起きてる?それとも真っ当にヒーローしてるだけ?笑
決して爆豪のことを馬鹿にしているつもりはないのですが、映画という短い尺ではぐたぐだいって動かない時間がカットされていたり、いつもより勝手な暴走が少ないのもあって、普段より真っ当にヒーロー活動をしているように感じました。
もしこれが仮免講習の結果を受けて本当にまともになっただけなのなら謝ります。😌
まぁ前から爆豪様には丸くなっていただきたいと思っておりましたので、非常にありがたい限りです。
ここからは戦闘シーンに関しての雑記的感想。
青山くんもやおももも自傷ダメージあるのに全力出しててえらい。そりゃヒーローだもんな。物理攻撃組は自分の身体が傷つくこと前提で突っ込んでるんだから遠距離組は多少自傷ダメージあっても本気にならなきゃいけないよな。
爆豪、「瀬呂!」て呼んだのアツかったですね。セロハン野郎とかじゃないんだ。
瀬呂くん今回色々活躍する場面があってよかった!あまり本編でしっかり目立った場面がまだないキャラがちゃんと個性を活かして戦ってるのが嬉しかったです。
そんで、凍て尽くす轟くんあまりにもかっこよすぎ。
氷漬けの男がカッコいいのはtimelesz(旧Sexy Zone)も証明してくれてる。
何言ってるか分からない人は「Sexy Zone 氷漬け」か「忘れられない花 MV」で画像検索してみてください。
総合的な評価としては、戦闘シーンはめちゃくちゃカッコよかったです。
臨場感あふれる戦いっぷり、大画面ならではの空間を細かく広く使った描き方、まさにど迫力のものでした。
だからこそ、イマイチストーリーが追いついてなかったかなという印象です。
映画の長さにはある程度限りがあるのを承知の上ですが、シナリオがだいぶご都合主義の側面を抱えていたり、ヴィラン側の意図がかなり稀薄なものだったりと、やや物足りない部分はありました。
と思ったら、ED、sumika!?めちゃくちゃsumikaでした。晴れ晴れした気持ちでスタッフロールを眺めてました。すっげーいい曲やこれ。終わりよければ全てよし。やーいい映画だったわ。
最後に
映画1作目もそうですが、デク自身が救われた「君はヒーローになれる」って言葉を、適切な相手に言ってあげている姿が本当にこの人はどこまでもヒーローなんだなと思わせてくれました。
この言葉の重みを知っているからこそ、この言葉が無責任じゃないからこそいい。緑谷出久、大きく育ってくれ。
次は5期ですね。
ヒロアカを見始めて1週間が経ちましたが、見る前はまさか自分が折り返しまで見るとは思いもしませんでした。
映画の前売り券も手に入れたので、出席停止期間を使って進めるだけ進んじゃおうと思います。
それでは、また。