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実際のところ、占いよりずっと頼れる

占星術を生業にしている私がいうのもなんだけど、直感と『上の人』からのガイダンスは、各種占いよりもはるかに頼りになる。

実は私自身は、天文暦で星の動きを見て、自分のスケジュールを決めることはない。

私にとって天文暦は後から「検証のために」見るアイテム。
個人的には「各天体の動き」から導き出された影響より、直感やガイダンスの方がずっと頼れると感じているので、日々、自分を「受信できる状態」に整えることの方に力を注いでいる。

最近も「ガイダンスをくれる見えない存在の皆さん、ホントにいつもありがとう」と感謝することが2つあった。(いつもそんなコラムでごめんね)

まず、一つ目は絶妙な宿泊先のセレクト。

都内での用事が重なった先週末、私は2日連続で東京にいた。
1日目の終了時刻は結構遅くて、翌日は10時スタートだったため、体力温存のためにホテルをとったのだけど、その立地その他が、痒い所に手が届く絶妙さだったのだ。

いつものごとくボーッとしていた私は、1週間前にあわててホテルを探した。しかし、全国旅行支援の影響か、外国人ツーリストが戻ってきているせいか、私がよく泊まるホテルはどこもすでに満室。というか、都心部の手頃なホテルはおしなべてどこもいっぱい!
かといって、12時間もいないのにマンダリンオリエンタルとかありえんし。

仕方なく、都心からやや離れたエリアの比較的新しいホテルを予約した。
選んだ決め手は、うーん……。新しくて清潔そうだったから?
ま、自分でもよく分からないのだけど、なぜか「あ、ここだ。ここがベスト」と感じたのだ。

当日、ホテルについてみて、直感的にそう感じた理由がわかった。
客室はコンパクトだけど清潔で快適。大通りに面しているのに夜は静か。コンビニすぐそば。ドリップコーヒーのサービスがある。
そして、敏感肌さんにも優しい無香料&指定成分無添加のアメニティ!!!

さらにさらに、翌日の会合場所に徒歩10分の好立地だったのだ。

低血圧で、朝はのろのろとスタートしたい私にとって、集合10分前までホテルにいられる立地は大きい。せっかくホテルに泊まったのに、ドタバタ準備して、自分の中身と外見が微妙にズレてるようなちぐはぐな気分で出かけたくないじゃーん。

会合場所はギリギリまで決まらなかったのに、どなたがこの展開を見越してくださったのですか?最適な宿泊先をピピッと教えてくれてありがとう!

おかげさまで夜もしっかり寝れたし、朝はゆっくり起きて、ストレッチもメイクもちゃんとして、食後のコーヒーまで慌てずに楽しむことができた。満足♥


続けて2つ目は、今、住んでいる住居のセレクトだ。
私は実家の事情で、昨年初夏から実家のある街で暮らしているが、本当は隣町に住みたかった。なぜなら、隣町の方が発展していて、素敵なお店や便利なサービスも多くて、面白そうなコミュニティもあって、私的に好ましいから。

あー隣町が良かったーーー!

と、駄々をこねたい気持ちは今も変わらないけど、とりあえず私が「猫が飼える、プロパンは嫌、見晴らし良し、大通り沿いでない、近所に緑の多い広い公園とカフェとパン屋があって……」と、あれこれ注文をつけた末の限られた選択肢から選んだ隣町のマンション2つは、『上の人』的にダメだったらしい。

現地に足を運んで「ここ、どうですか?」と尋ねるも、シーン……。お答え無し。私自身もなんかピンとこなくて、契約はしなかった。

そこは大きなショッピングモールやカフェが徒歩圏内にあって、緑豊かな公園も多く、人気のエリア。好みのカフェやベーカリー、麗しの遊歩道もすでに見つけてあったのになーんかね。なーんか、ぴたっと来ないんだよねー。なーんかねー。

この「なーんかね」の理由は私の転居から3か月後にわかった。
なんと、マンションから徒歩圏内にあった、くだんのショッピングモールが閉店したのだ!スーパーも、美味しいお惣菜屋さんやビストロも、産直所も、素敵なブックカフェも、アンティーク雑貨店も、ちょっと気の利いた店がいろいろ入ってたのに!

そこはみんなが子供を遊ばせたり、おしゃべりする場にもなっていて、もちろん私も足しげく通うつもりだった。
そのモールが無いとなれば、今あそこに住む理由はないわ……。

……と、まあ、そういうことです。
私には見えていなかった未来が『上の人』には見えていたんだね。

ちなみに今いる場所は全く希望のエリアではない。だけど「部屋の気が良い」などの私にとっての外せない条件を満たしているのが、先の2軒を除くとここだけだったため、消去法で決めた。

そう、消去法でここだったの。
でもさぁ、悩むよねーこういうときって。そもそも住みたい街じゃないし、意気揚々とする引っ越しでもないので、本当にここに住んじゃって大丈夫かなぁ……。越してから落ち込むんじゃない?と、ギリギリまで迷った。

そこで『上の人』にお尋ねすると、まず内見から帰宅する途中、契約予定の部屋のナンバーをつけたトラックが、5分くらい私の前を走行。

さらに契約前に、もう一度周辺環境を見ようと再訪したところ、雲の切れ目から光がさして、その物件を取り囲むようにスポットライトがあたった。

あーそうですか。ここなんですね。
うーん……ここなのかぁ。そーなんだぁ。じゃあ、まあ契約するか。オーナーさんはゆとりがあるらしく、敷金も礼金も仲介手数料もないから、嫌だったら越せばいいし。

というわけで契約したが、ここをおすすめされた理由は越してみて分かった。

まず、ちょっと行くと、緑豊かな広い公園なんて目じゃないわってぐらいの大自然がそこかしこにある。水も森も平原も桜並木も、ふんだんにあって気分転換には最高だ。こんにちは、白さぎ!
センスが良くて美味しいカフェも自転車圏内だったら、それなりにある。

そして、やっぱり実家にほど近いのが、様子を見に行く側としてはラク。
しかし、行動半径が狭くなっている親がこっちに来ようとすると微妙に遠くて、足が向かないのも良い。

呼べば車で駆けつけられる距離にいながら、娘の状況はとんと分からず、結果的に親が私にウーバーイーツのような頼り方はできないってところが絶妙だ。

さらに、どういうわけかこの家は、夏は涼しく冬暖かい。
広さも階も日当たりも、今まで住んできた家と大差ない集合住宅なのに、なぜか北海道の家のように暖かく、私が所持する暖房器具の中でも最高に温かい子は、今、収納の中で茶を挽いている。
断熱材をふんだんに使っているのだろうか?オーナーさんも寒がりとか?

と、猫にとっても人間にとっても大変快適で、燃料費高騰のおりにありがたいスペックまで備えていて、改めて『上の人』の先見の明にうなった。

すごいよねぇ。先々のことまでよく見てくれてるというか、ちゃんと私の頭脳には分からない「最善」を考えてくれて、ホントありがたいなぁと思う。

こういうことがたびたびあると、人間の頭脳の限界を感じるし、私たち人間がすべきことは、この最高に頼れる存在たちとコミュニケーションをとって、人生を協同していけるように、自分を整えていくことだけなんじゃない?と思ったりする。

ただ困るのは、人から「どうしてそこにしたの?」と聞かれた時、相手が納得するような分かりやすい説明ができないことだ。

だって、決めた私自身も、時間が経たないと「なぜ、ここがベストだったか」分からないのだから(笑)。

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