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2021年3月の記事一覧
withE通信:腹を割って話そう!
皆さんは「腹を割る」という慣用句を知っているでしょうか?あるネット辞典には「本心を打ち明ける。隠さずに心の中をさらけ出す。」と説明されています。
その昔、日本では物事を考えるのは頭ではなく、腹であるとされていました。今でも「腹黒い」「腹を探る」といった慣用句にその痕跡は残っています。「腹を割る」とは本心ともいえる“腹の中”はお腹を割ってみないと分からない、というところから生まれた言葉なのです。
と
〈withE通信 番外編〉春の千切り
千切りにされた春です
いま君の頭に乗った桜の花片 木下龍也
今回は、メインコラムが桜についてだったので桜についての短歌にしてみました。
この短歌の作者、木下龍也さんはとても面白い短歌を作られている方ですので他にも調べてみてくださいね。
この短歌の特徴は上の句です!!早速見ていきましょう!
(ちなみに「花片」は花びらのことです。)
まず、この短歌の状況ですが、よくある風景ですね。
「頭にな
〈withE通信 番外編〉ハーブが煮える春の夜
ハーブティーにハーブ煮えつつ春の夜の
嘘つきはどらえもんのはじまり 穂村弘
三月に入り、いよいよ春らしくなってきたので、この短歌にしてみました。
この短歌の特徴はリズム感と「どらえもん」だと思います。
まず、リズム感についてです。
上の句の、「ハーブティーにハーブ煮えつつ」という表現は過剰にも思えますよね。
しかし、この表現にすることでその後の「春の夜」まで句の頭に「ハ」の音が連なるこ