WSETとソムリエって何が違うんだろう
いろんな意見がありますが、一つは「認知度」じゃないでしょうか。仙台だと約3年前は持っている人は片手ぐらいしか聞いたことがなかったです。そして一番大きな違いは「知識へのアプローチの違い」です。
資格のおおざっぱな違い
◆WSET…産地の土壌や気候、栽培、醸造、販売に関する知識など幅広いワイン関連の知識を求められ、すべてが「なぜそうなるか」というロジックで解説できる
◆ソムリエ…飲食店・販売・流通などワインに関わる業務に従事し、商品の適切な案内やお客様が快適に過ごすためのサービスをする
二つともワインのプロではありますが、アプローチの仕方が違います。(※キャプランワインアカデミーと日本ソムリエ協会のサイトを参考にしています)
ソムリエは受験資格としてワイン業界での勤務歴が最低2年必要という事からも毛色が違うのが伝わると思います。
どっちも受けて感じた事
試験に限って言及すると、
WSETはプレゼンテーション、ソムリエはクイズです。(注意:主観です)
WSETレベル3以上は白紙の紙にガンガン意見を書いていく感じですが、ソムリエの試験はマークシートの選択問題でだからこそかなり細かな知識が利かれます。
【WSETレベル3の問題例】
・キャノピーマネジメントのメリット/デメリットを述べよ
【ソムリエの問題例】
・ニュージーランドのマオリ族の言葉で「テロワール」とは
1、Waiheke
2、Turangawaewae
3…
ソムリエの知識はレストランやワインショップで、お客様との会話の中でちょっと混ぜ込む事で「へぇ!おもしろい!」と思わせるような豆知識として役立つ問題が多いと思います。加えて、ビールや焼酎、日本酒など酒類全般の知識が問われるので打ち返す玉の多さもいい所ですよね。
WSETは「なんでこんな味になるの?」「なんでこの産地でこの品種が多いの?」というWHYを追求します。その分析力や論理的な思考は汎用性が高いので、お客様とシェアすることでより好みのワイン選びのお手伝いができ、飲んでいるワインへの理解も深くなるように感じます。
どちらがいい悪いではなく、受験の際には自分のワインとの向き合い方に合わせたほうがいいと私は思っています。
資格を取って終わり‥ではもったいないので!
受験料ってどれくらい?
◆ソムリエ
20,380円~34,440円(ソムリエ協会会員か、1次試験を何回受けるかで金額が変異します)
◆WSET レベル3
再試験 27,500円
※試験だけを受けることができず、コースでしっかり学んでからの受験にんります。
一例)試験代を含めた受講&受験料
・わだえみワイン塾
全16回 198,000円(リモート)/168,000円(教室受講)
・キャンプランワインアカデミー
全17回 181,390円(教室受講)
受験資格が必要ないエキスパート、キャリアも必要なソムリエ、授業を受けないと試験を受けられないWSETとそれぞれ違いがあります。
因みに、WSETレベル3は持っていると海外のワイナリーを訪れた際に
「君なら話わかるね!」と結構詳しいところまで話してくれたり、ビジネスチャンスが広がるのを身をもって知りました。
レベル4(Diploma)になると、海外から仕事の依頼も来るようになるそうですよ!そして、世界最高峰のワインの資格「マスターオブワイン(MW)」への挑戦権もゲットできます。
自分に合った勉強法、資格を見つけて受験に臨めたらいいですよね!
せば、また✨