“プレゼン”を“エンタメ”に | 舟田琉人
はいさ~い! かずきです。
今回取材させていただいたのは、沖縄国際大学に通う舟田 琉人さん(ふなだ りゅうと)です。
舟田さんは商店街愛に溢れていて全国160か所巡られています。
また、「プレゼンをエンタメに」という理念のもと「えんがわプレゼン」を企画されています。
「えんがわプレゼン」「今後の商店街の在り方」などをお聞きしました。
是非!最後までご覧ください!
↓舟田さんのTwitter
舟田さんに聞く「今後の商店街!」
ーーでは、簡単に自己紹介お願いします!
はい。現在、沖縄国際大学 経済学部 地域環境政策学科3年次舟田 琉人(ふなだ りゅうと)です。よろしくお願いします。
ーー商店街が大好きになったきっかけは何ですか?
ゴミ拾いが好きだったことがきっかけですね。「Ltterati Japan(リテラーティー)」というゴミ拾いをしながらSNS発信している団体があって、商店街のゴミ拾いを開催していたので参加しました。
地元が那覇なので近くの国際通り、平和通りといった商店街のゴミ拾いをしていました。
当時僕は高校生で、周りに参加している人は商店街で働いている人が多かったです。参加者の中でも若い方だったので、みんないろんな情報を教えてくれました。
「このお店が面白いよ、おすすめだよ」と話を聞くうちに、「自分が知らない情報が商店街にはあること」「毎回通るけど毎回違った景色が見れる」ところに面白さを感じて商店街に興味を持ち始めました。
ーーゴミ拾いがきっかけだったんですね。ちなみに「毎回違った景色が見れる」とはどのような違いですか?
そうですね。例えば、通る時間によって空いているお店が全然違うなって思っています。毎回通るけど、朝開いていて、夜開いていないとか新しい店舗があったりとか、入れ替わりによって地域が生きている感じが好きなのかなって思います。
ーー舟田さんが思う「沖縄のナンバーワン商店街」はどこですか!
1番ですか。難しいですね(笑)
那覇の市場本通りは1番好きかなって思います。そこでアルバイトもしているので(笑)
結構、沖縄らしさが残っている商店街で、沖縄の弁当やお菓子を販売しているお店、結納に使用される道具などを販売しているお店もあります。地域密着型の商店街って感じです。
ーーそんな場所があるなんて知りませんでした。(笑)
ーーちなみに沖縄市の商店街が閑散としていますよね。舟田さんだったらその商店街を活性化させるためにどうされますか?
活性化するためには「利用してくれる人がいる」ことが大前提だと思います。京都の商店街を見て、元気がある場所が多かったなという印象を受けました。京都の人って車を使うことがほぼ無くて、買い物に行くときは自転車とか徒歩で行くことが多いです。
でも沖縄って車社会で、近くに行くにしても車を使いますよね。でも、どこの商店街を見ても有料駐車場しかなくて、お金を払ってまでそこで買い物する気にはならないと思うんですよね。
これからの活性化の形として「企業、オフィスを誘致する」ことが沖縄では合うんじゃないかなと個人的に考えています。
宮崎県のす~ごい田舎の商店街があるんですけど、飲食店とかに結構人がいたんですよ。何故かというと、IT系の企業のオフィスが入っていたり、元々喫茶店だったお店が保育園になっていたからなんです。つまり、働きやすい環境、働ける場所があってそこで物を消費する環境が整っていたんです。
商店街で働ける場所を作ってあげることが地方の商店街の活性化になると思います。
ーーなるほど。商店街に興味がない人に対して興味を持ってもらうには、舟田さんならどうアプローチしますか?
その人にとって1つの選択肢になれば良いなって思っています。かずきさんは好きなことってありますか?
ーー筋トレが好きですね(笑)
商店街にジムがあって、その近くにヘルシーなお店があるよってなったら気になりません?(笑)
以前、後輩に「ここの商店街に古着屋あるので行きませんか?」って言われました。
後輩は”商店街”に興味があったんじゃなくて”古着屋”に興味があってその商店街を知っていたということなんですよね。
つまり、「商店街にもこんな店舗があるんだよ!」と発信することで商店街に来てもらえると思います。
ーー良いですね!そうなると興味が湧いてきました(笑)
多分、ジムがある商店街はあると思いますよ(笑)
“プレゼン”を“エンタメ”に
ーー「えんがわプレゼン」についてお聞きしたいのですが、どのような活動をされているのですか?
「プレゼンをエンタメに」という理念で活動しています。
プレゼンテーションって大学のゼミとか、1つの成績評価としてやる真面目な印象を持つと思います。でもプレゼンって日常的に使うものだと思うんですよね。このインタビューもそうですし、友達と会話することもプレゼンです。
それを嫌々学ぶのってナンセンスだと思っていて、誰でも楽しめるエンタメ、ディズニーランドでジェットコースターに乗る感覚でプレゼンに触れることが出来れば良いと思います。最終的にこのスキルはどこでも使うのでプレゼンを楽しく学ぶことができる、テーマ自由のプレゼン大会の企画を行っています。
主な活動は3つあります。1つが「えんがわプレゼン」で、対面でやる企画です。同じ場所で開催するのではなくて、例えばオフィスであったり、コワーキングスペース、ラーメン屋、カフェなどをお借りして「えんがわプレゼン」を開催しています。
2つ目はそれをオンラインにしたもので「えんがわプレゼンオンライン」です。去年の4月から毎月開催してて、オンラインなので全国どこでも参加できるのが売りになっています。北は北海道から南は沖縄まで、アメリカから参加してくださる方もいて色んな方と繋がってます。
3つ目は「えんがわproject」です。プレゼンをエンタメにしていくためにいろんな企画をやっていこうという活動です。今までやってきたのがプレゼンの勉強会ですね。30分であるテーマのプレゼンを作って、3分でプレゼンする企画だったり、メンバー4人が講師になって、デザインや話し方を1時間で説明する企画です。
スタートが2018年12月で、オフラインで6回オンラインで14回開催しています。「LEAP DAY」や神戸の「078KOBE」というイベントにコラボさせてもらったり、昨年12月の第6回学生団体総選挙ではイベント企画部門で準グランプリをとらせていただきました。
ーー「えんがわプレゼン」を行うきっかけは何ですか?
元々は、話したいことがあるけどそれを話せる場ってすごい少ないなって思っていたんです。例えば僕で言うと「商店街のこういったところって素敵だよね」という話をしたいけど話せる場所って自分の周りにはなくて。商店街のプレゼン資料を作ってもその話って「商店街についてのプレゼン大会があります!」って場所がないと話せないじゃないですか。
自分も話したいことがあるし、他の人も話したいことがあると思うんですよ。だけど毎回そのテーマに沿ってやるのって時間がかかるし、テーマによっては人が集まらない場合もあるかもしれません。
だったら自分が話したいことを話せる場所があったら面白いんじゃいないかなって思って、テーマ自由で始めましたね。
ーーなるほど。「好きなことを話せる場所があれば良いね」ということですか?
そうですね。個人的にはいろんな人がえんがわプレゼンに参加することによって参加した人が「人に話すのって楽しいよね」って思ってほしいです。
そうすることで他の人が話すこともすごく前向きに受け入れてくれると思うんですよ。そういう人が増えていったら世の中は「自分が話したいことを話しても良いんだ」って環境になると思っていて、それがえんがわプレゼンの1つの存在価値だと思います。
ーー「えんがわプレゼン」の立ち上げもされたのですか?
偶然、商店街のゴミ拾いをしているときにコワーキングスペースを運営している方に会ったんです。コワーキングスペースの1周年記念で、「この後パーティーあるから来てみたら?」と言われて参加しました。
「高3夏休みにイベントを開催しました!」という話をしたら「この場所貸してあげるから何か企画をやって」と言われて。そうしてえんがわプレゼンができました。なので商店街に縁があるなと思っています。(笑)
元々1人でやっいて第1回で終わる予定だったんです。だけど色んな方に面白いって言っていただいて第2回、第3回と開催していくうちにメンバーが増えていきました。個人的には代表って名乗りたくないんですけど、実質代表っていう立ち位置になっています。(笑)
今後の展望
ーー今後舟田さんはどのような形で商店街に携わっていきたいですか?
来年度休学したいなって考えています。まだ、全国に1万以上ある商店街の内160か所しか回れてません。全国の商店街を見てどんな活性化事例があって、そこでどんな人がどんな想いで働いているのかを知りたいです。
まだどんな方法か決めていないけど、全国の商店街を巡って少しずづ発信していきたいです。
ーー舟田さんの将来の展望を教えてください
そこまでは考えていないです。(笑)
でも、どんな仕事を選んでも商店街には関わっていくと思います。もちろん商店街に直接関わることができる仕事をさせてもらえるのが1番です。
週末には商店街に行くだろうし、近くに住むと思います。そこで発信していけるような人にはなりたいと思っています。
ーー最後に、舟田さんは沖縄は好きですか?
将来的には沖縄を出たいと思っています。京都で1年間一人暮らしをしたときに感じたのは県外との差です。自分にとってチャンスが多いのが県外かなって思います。レベルの高さや時間の流れは京都が好きです。
でも、沖縄の方が好きなんですよね。やっぱり沖縄の方が落ち着くし、人が温かいんです。
1年間京都にいたので商店街のゴミ拾いに参加できなくて1年ぶりに参加したら「おかえり」って言ってくれる場所がありました。その温かさが沖縄の魅力です。
あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございます。
お話を聞いて、舟田さんと商店街は切っても切れない繋がりを持っていると感じました。
正直、舟田さんとお話する前までは商店街に興味はありませんでした。でも舟田さんとお話をしていくにつれて商店街の世界に引き込まれました。
「商店街に興味ないな~」と思う方、舟田さんのTwitterをのぞいてみてください!
えんがわプレゼンが色んな人に広がることで可能性が広がると感じました。
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キーワード:「学生団体」「大学生」