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食育を通して子どもを前向きに|安座間 貴奈さん【前編】

こんにちは!さむです!

突然ですが、「食育」という言葉、聞いたことありますか?

「小学校の時に聞いたことあるかも!」という人も、少なくないかもしれません。

今回はそんな「食育」について、「地域の人」という立場から支援していきたいと考えていらっしゃる、安座間貴奈さんにお話を伺いました。

「社会人がする社会課題への挑戦ってどんな感じだろう?」
「ママさんの社会参画ってどんなものだろう?」

といった部分も見所だと思いますので、ぜひそのあたりも注目しながらお楽しみください!


【取材を受けていただいた方の経歴】
安座間 貴奈(あざま たかな)さん
沖縄生まれ、沖縄育ち。
琉球大学農学部を卒業後、民間教育、公教育と携わり、現在は子育ての傍ら、保育士をしつつ、食と農の学び舎BASEを運営する。

↓安座間さんのnoteはコチラ


公教育で感じた沖縄の教育課題

ーーー以前は民間の塾や学校で働いていたと拝見しましたが、どういう経緯でそういったお仕事をされ始めたんですか?

もともと大学生の時に、塾で先生をしていたことと、子どもが好きなこともあって、最初は当時のバイト先にそのまま雇ってもらう形で塾に勤めていました。

ただ、塾って開いている時間が遅いので、どうしても帰る時間が遅くなるんですよ。だから、結婚・出産などのライフスタイルに合わせられないなと感じて、転職を考えました。

その塾が、先生たちの教員採用試験も応援してくれるようなところだったので、周りに教師になっていった人が多かったこともあって、県立高校の教員に近い職業に就こうと考えたんです。

そこで実習助手という、実習を伴う授業にだけ入る担任を持たない先生の枠があることを知りました。家庭科や理科の科目、あるいは実業高校に多くいる先生です。

そこから10年ほど、離島も含めた沖縄県内の数校の実習助手を経験してきました。


ーーーなるほど。安座間さんが発信されているnoteで、勤めていらっしゃった高校で感じた課題感が今の活動に繋がっていると拝見したのですが、実際にはどんなことを課題に感じましたか?

例えば、ネグレクトを受けている子が多いなと感じました。

特に離島や北部などの僻地だとそういった家庭がより多くなる印象なんですが、親が子どもをおじいちゃんおばあちゃんに預けて、本島だったり沖縄県外に出ていってしまうんですよね。

他には「高校になんて来たくなかった」と話す学生がすごく多かったことですね。

特に前職の塾で、高校に入るために一生懸命勉強していた中学生を見ていただけに、その差をすごく感じて。

先程言った家庭環境だったり、やりたいことがわからない、やりたくないことをさせられているみたいな状況が、非行を加速させてしまって、お酒を飲んだりタバコを吸ったり、若年妊娠みたいなことにつながって。

育てられたらいいんですけど、結局育てられなくて、その子どもも同じ運命をたどってしまうこともあるんですよね。

その状況で、学校は「家庭が悪い、家庭環境がこうだから子どももああなるんだ」って言うし、逆に家庭は「学校がこうだから、これは学校の責任だ」って言って、学校と家庭が対立関係になることが多かったんですよ。

でも、その対立が本当に子どものためになるのかな、本当は家庭も学校も、地域ぐるみで子育てした方がいいんじゃないかなと悩む場面があって。

ーーー確かに、子どもの一番近くで見守る大人たちが協力しあった方がいいですもんね。


地域でwin-winになる取り組み

ーーーそういった課題感の中で、どのように今の活動内容につながっていったんでしょうか。

地域ぐるみの子育てを模索する中で、「これかも」と思ったのが、実業高校で行われている『プロジェクト学習』でした。

私が初めて勤めた学校に、農業系の学科もあって、そこでは「地域に出向いて課題を解決しよう」といった取り組みを授業としてやっていたんです。

例えば、近隣の幼稚園や高齢者施設に出向いて農業や菜園について教えたり。

そうやって、地域の人と関わったり、「あなたたちのおかげで楽しかったよ」と感謝されると、普段「高校つまんない、意味わかんないし行きたくない」って言っているような子でも笑顔になるんですよ。

こういった経験が、高校生にとっては無力感の軽減になるし、例えば小さな幼稚園生にとっては身近な憧れになるかもしれないと思うと、すごくいい関係だなって感じていました。


ーーーそんな取り組みがあるんですね。私は普通科出身だったので全く知りませんでした。

私も高校教師になって初めて知りました。

その形がすごくいいなと思って、勤務していた高校で小さなクラブ活動を立ち上げていきました。

プロジェクト学習の延長のような感じだったり、市役所と連携して何か取り組みをやってみようとしたり。

ただ課題になったのは、校長先生の考え方次第でできることの幅が変わってしまうことでした。

オープンマインドな先生だと「やってみましょう」となることも、慎重派な先生だと「いいや、それはちょっと」となってしまって。

だから「学校側の人じゃなくて、地域側の人になれば、転勤の問題もなくなるんじゃないかな」って考えるようになったんです。

四人目の子どもの育休産休のタイミングで、子育てと仕事の両立の問題を考え直す時間があって。その時に保育士になろうと思って、保育士資格を取りました。

そこで学校教育から抜けたこともあり、現在の『食と農の学び舎BASE』の立ち上げについて本格的に考えるようになり始めた、という感じですね。

↓安座間さんのInstagram

↓安座間さんのnote


前半はここまでです!
後編は次の金曜日に公開予定です!

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ライター:さむ


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キーワード:沖縄の教育課題、孤育て、NPO

キーワード:農業、学生起業、琉球大学


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