産前産後女子の健康問題~約20年間の健康支援現場から…母たちのリアルな声と共に~no.2
みなさんこんにちは。前回はプロジェクトに至った背景の一部をご紹介しました。今回は、前回少しご紹介した「産後の不調」の現実をお届けします。
まずはプロジェクト、、、、ぜひ…多くのママたちの健康的で笑顔になれる出産育児と、健全的な社会復帰が当たり前になるような未来づくりの活動を、応援頂ければとてもうれしいです。SDG'sの理念、大事に大事にしていきたいと考えている団体です_(._.)_
#READYFOR #クラウドファンディング
目次
1. そもそも妊娠、は身体変化がダイナミック
2. 産後の身体は交通事故レベル
3. 運動ケアは産後を救う…
1. そもそも妊娠、は身体変化がダイナミック
…図の1をごらんください…妊娠中からの身体負担、「大きい!」ことが理解できるかと…。妊娠はおめでたいんだけど、確かにね。でも、身体から見たら、負担はちゃんとあります。赤ちゃんが安全に健康に育つため…様々な機能がダイナミックに変化します。
図1. 妊娠中にはこれだけ体重が増加します…(-_-;)
まず赤ちゃんのベッドになりうる子宮がぐーんと肥大(1.5k増)。血液量も確保しないと赤ちゃんは栄養分をもらえないので育ちません(2k増)。脂肪の増加は子宮を守るために必須!(3k増)。羊水がないと赤ちゃんはお母さんのおなかの中をぐるぐる動き回れない(2.5k増)…最終的に赤ちゃんは3k近くにまで大きくなる…、というわけで合計11~12kくらいぐーんと身体負担は増加します(-_-;)
…いきなり増えるのではありませんから、徐々に徐々に股関節やひざに負担がくるのは当然でして(^^;)…こんな風にダイナミックに変化したあと…出産の体力消耗…またまた大変😢。妊娠をする、とひとことでいっても。体の立場からいうと結構なことなんです…(-_-)
…おめでたい、の一言だけじゃなく、「母さん、10か月間もダイナミックな変化、おつかれっす!!」って伝えてください、世の中のパパさん…。
2. 産後の身体は交通事故レベル!?
図2は、出産で生じる現象です。赤ちゃんが「安全に出てくる」ために、母たちはほんとに…体の特に内側を犠牲にしています。これって素晴らしいメカニズムなんでしょうけど…@赤ちゃんの立場から……母にとっては、その後の生活、どうなるの!?というくらいダメージがでっかいですよね。
図2.出産は内側からの激しい圧力が…😢
さらに…図3はこの出産のダメージを数値化し、いわゆる「見える化」してくれた研究報告の一部です…あらー…ほんとに大変…😢ということがみえたかと…。
このミラーさんは、研究報告のあとに、別のマガジンで、「個通事故レベル@産後のからだ」と語ってくれていました…うーん。これ、あんまり知られていないでしょう?
図3.ミラーさんの研究報告@産後のダメージ(-_-;)…
…なぜでしょうか?…おどかすことになるから?不安にさせるから?…確かにわかるんですが、、、じゃあ、隠しておいていいのか?っていうと…???。
…そうじゃない。事実は事実。母たちは、知る権利がある!と、私はおもうんです。そのリスクを背負う=人を育てる覚悟…にも繋がるような気が…。これは大事なおはなしです。だってスポーツ障害と同等ですから…怪我のリスクがあるのをわかってても、スポーツやりたい、っていうときには伝えているのに…どうして出産で伝えないの?って…
3. 運動ケアは産後を救う
…こんな怪我みたいな状況なのに、なぜ運動運動ととらしまはうるさいのか?…なぜ産前産後運動指導士なの?とおもわれるかもしれません。これって、当然の見解ですよね。はい。…そうそう。そうなんですよ。勘違いされます。でもね、よく考えてください。交通事故に遭った場合、最初は安静に、でも徐々に「動きを取り戻すためのリハビリテーション」、しますよね?それ、なんです😊。産後はケアなんだけど…ケアの中にリハビリテーションの「動きの理念」がはいってこないといけない。ここが産後の運動ケアの重要な部分です。
産後の運動ケアは、産後を救うのです。
…なぜこんな断定的な表現をするのか?私はこの20年間弱、産後の母たちが運動ケアで回復し、元気を取り戻し、アイデンティティすら復活させているのを目の当たりにしてきました。ぜひ、運動ケアの一部、今後もご紹介していきますし、指導者のメッセージも紹介していきますので御一読いただければ幸いです_(._.)_😊