自分の不都合

昨夜、彼女と喧嘩した
いや、僕が傷つけた 
一緒に住みたい、わがままがとまらない
思ってもないこともいった
不用意な冷たい言葉があふれる

サッポロを飲みかけて、そのまま寝た

朝、頭はまだくしゃくしゃ

昼、予約してた美容院にいく
待合室の太陽が温い
前回のことを覚えててくれて、過不足なく話す
インテリアのこと、近くのいいお店のこと、
カメラの話、とかした。
最後のマッサージが気持ちいい

街角の花がかわいい
空は本当に澄み渡っている

氷見の寒ブリが入ったという
近くの魚屋に行く

米が少ないことを思い出す
米屋に行って、5キロ買った
一番安いやつ、新米
そしたらカレンダーをくれた
5キロでもいいんですかというと、
にっこり、もちろんとおやじ

丸まったカレンダーの真に息を吹く
ボーッと音が鳴る
日差しが気持ちいい

一度家に帰ると、ちょうどアマゾンの人
喧嘩する前に彼女が言ってた
明日、贈り物届くからね
思い出した。
アマゾンの人は、渡せなかったものを抱えて車へ
僕は速歩きで、ポストを開ける

やっぱり不在票
声を大きく出す。

あ、ちょうどですね
ちょっと待ってくださいね

送り主の書いてないけど、わかるものを受け取る

エレベーターにのる。
鍵を開けて、部屋に戻る

あける

バスミルク。
それとちょっと前に話した、
近くに新しくできた
でも都会では有名なお店のお菓子

案の定、読めないブランド名
たぶんリンドール

スマホをもつ

僕は静岡

彼女は神奈川

たった2時間、たった150キロ

いくか、いかぬか

とりあえず銭湯に行く
唐辛子と生姜のはいった湯船
乾燥肌にしみる

水をかぶる

決めた

いこう、
だめかもしれないけど、

会いたい、
謝りたい、

タイムズありがとう

車が走る
道が続く
その人のところまで

たった2時間、たった150キロ

FMヨコハマが聞こえてくる
街を抜ける

足がすくむ
いつもの本屋に立ち寄る
誰かの言葉に励まされる

百人の言葉に載った本の、
一人の言葉。
トラブルこそ大事なの。トラブルがないと、
いいことも悪いことも見えてこない

トラブルというのは違う

でもだから、今日会えた

いま、きみにあう

ーーーー
21:20
どこまでも、自分勝手
いつまでも、だれにでも

残るのは買えるものだけかもしれない。
ーーー
まだ働いてる

想像以上に働いてる。

全然知らなかった。

22:18
ーーー
僕が逆の立場なら、自分以外の誰かに対して、
考えを巡らせられるだろうか

自分が恵まれているからできるのであって、
逆の立場ならどうだろうか。

余裕と優しさは比例する

22:24
ーーー







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