コロナ禍で沖縄を旅した自分がGo To キャンペーンについて思うこと
■あるヤフーの記事を見て
良識のある人は今旅行に行くのが正しいのか見極めてから動く。予約をしてしまったとしても、感染拡大状況を見て今はやっぱりまずいよねと早めに冷静な判断をしてキャンセル料金が発生しないうちか少額で済む間にキャンセルをしているはずだ。政府がどうとか関係なく、大人ならこの程度の判断は自分で出来て当然だ。何故この程度の判断も出来ない人間がギリギリまでキャンセルしなかった為に発生した金を税金で補填してやらねばならないのか。これこそ正に自己責任だろう。絶対に税金で補償するのには反対だ。こんな人間の損失補填するなら、その金で医療関係者にまともなボーナスが出る財政支援をすべきだ。
上記は、急遽Go Toキャンペーンの対象外になった東京都民の旅行キャンセル料を国が補償するという内容のヤフーニュースに寄せられたコメントだ。
ヤフーニュースのコメントには、自分たちがそのコメントに対し「賛同」、もしくは「反対」を評価できる機能があるが、僕がこの記事を書いている時点で
賛同:1157
反対:28
と、このコメントはかなりの割合で賛同と評価されていた。
まず、僕が感じたことは、やはりこのままだと日本の観光業は本当に悲惨な状況に追い込まれかねないと感じた。おそらく一年後はとんでもない状況になっているはずだ。
こういうコメントは、下手なニュース番組よりも強い影響を与えかねない。なぜなら、
一般人が一般人目線でコメントしている
からだ。
きっとこのコメントを見た多くの人が
「これが世間一般の声なんだ。」
「やっぱり今の状況で旅することは良識に反していると思われかねない。」
と捉えてしまう可能性がかなりある。ニュース番組のコメンテーターとかは、なんだかんだ有名人だったりするわけで、世間一般の声と捉えられにくいからこそ、ある程度、いや、もしかしたら結構な割合の人がこういうコメントに行動を左右されかねない。
しかも、このニュースに寄せられたコメントはこれだけではなく2000を超える。しかも、同じような意見がひたすら寄せられているから
旅行にこの時期に行くやつ=とんでもないやつ
という偏った見方がさらに悪化する。
■旅行先で何をするのか
こういう意見を寄せている人たちの普段の旅行はどんなものなのかと聞いてみたくなる。
なぜなら、
良識ある人なら良識の範囲内で対策しながら旅することもできる
からだ。
きっとこういうコメントをする彼らの普段の旅行では、3密回避なんて到底出来ないようなことをされているのだろう。それゆえに、こういうコロナ禍みたいなケースではどういう旅行をしたら良いのかわからないでいるかもしれない。そして、夜の街に行くことが旅行の恒例になっているのかもしれない。そういう旅のスタイルだからこそ
旅行は感染を広めかねない
とか
旅行で感染を拾いそう
と思ってもしまうのではないか。
旅行に対する考え方や様式は様々だ。別に無理して旅行する必要はない。
周りの目線が気になる
周りにどうしても感染させたくない人がいる
など意見など様々あるだろう。
今回の沖縄の旅では現地の方との会話をはじめとした交流はほぼなく、彼らとは常に一定の距離を置いた。沖縄の居酒屋さんでは、コロナ禍の前は気さくに話しかけてくださる方が多くいて、僕が沖縄が大好きな理由にもなっている。
他にも、機内に自分の飲食物のゴミは残さず、密閉して空港のゴミ箱に捨てるといった工夫もした。
こういうことをはじめとして明らかに感染リスクを下げた工夫は行えると思う。
■自分や近親が観光業にいたら果たしてこんなコメントするのか
確かに感染者は増加し続けており、感染が静まる気配はない。しかしながら、緊急事態宣言の後から飲食業界や旅行業界には経営悪化という凄まじい嵐が吹き荒れている。
その業界でなくても先行き不安だが、関係者はとにかく不安で仕方ないと思う。
今回のコメントを寄せるような人の近親には旅行業界の人がいないのだろう。さもなければ、「良識」とか「大人なら」なんて言葉が出てくるはずがない(かなりヒートアップしてしまった)。
ゼロかイチで考えるのではなく、
旅行をしながらも徹底的にコロナ対策を行う
という
ゼロかイチの間の思考
を出来ないものだろうか?
はっきり言って今までの旅行の仕方は出来ないと思う。やはり、何でも許されるわけではない。我慢が必要な場面もあるだろう。
また、感染者が身近にいる人はしばらく控えた方が良いと思う。
しかし、
旅行に行きたいけど、雰囲気的に行けない
と思っている人は対策をしながら行くのはアリだと思う。それに対して近所のおばちゃんや職場のおじちゃんたちがとやかく言う筋合いはないはずだ。
・移動は車を使う
・機内では静かにマスクをして過ごす
・旅先では空いている時間帯に飲食店に入る
・ホテルは比較的空いているので、なるべく一部屋あたりは少人数で泊まる
など今まで当たり前にしてきた様式ではなく、工夫をしたら良いのではないか?