外食でも「生ジョッキ缶」業務用底上げ狙う【深夜22時の創造しい会|7月1日(土)】
企画参謀
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#生ジョッキ缶 #アサヒビール #みんなの企画部 #企画参謀 #事業創造
アサヒ、外食でも「生ジョッキ缶」
業務用底上げ狙う 松屋・ゆで太郎、サーバー不要で需要
日経MJ
2023/6/2
アサヒビールは家庭向けの缶ビール「スーパードライ 生ジョッキ缶」で飲食店向けの展開を始めた。蓋を開けると、生ビールのように泡が沸き立つ商品で、今春から牛丼チェーン「松屋」が採用した。
松屋では3月末から340ミリリットル缶を290円、牛皿とのセットを500円で販売している。2022年末に関東で実施したテスト販売が好評で、導入を全店に広げた。
従来は生ビールを提供していたが、生ジョッキ缶の採用後はビールサーバーを撤去した。アサヒによると、業務用の生ビールは開栓してから3日以内に消費しないと品質が劣化する。サーバーを洗浄する手間もかかり、導入を見送る飲食店もあった。
生ジョッキ缶は冷蔵庫から取り出すだけで提供でき、店舗運営の効率化につながる。松屋フーズ商品部の上田納央紀チーフマネジャーは「冷えたものを提供するだけなので(従業員の作業が)格段に楽になっている」と話す。店舗での酒類売り上げは前年に比べ2割増のペースで推移しているという。
松屋のほかにも、「ゆで太郎」や「幸楽苑」でもすでに導入している。ほかの外食チェーンからも引き合いが増えているという。
海外展開も進めている。第1弾として5月から韓国で消費者向けに限定販売を始めた。現地のSNSでも話題で「スーパーやコンビニでは品薄の状態になっている」(アサヒ)という。供給体制を整えて、7月から本格販売する。他の国への導入も検討しているという。
生ジョッキ缶の販路を広げる背景には、需要が戻りきらない外食への危機感がある。アサヒグループジャパンの浜田賢司社長は「コロナ前も業務用ビールは減少傾向だった。大手チェーンでも閉店した店舗があり、戻るといっても(コロナ前の)7~8割になるかもしれない」と話す。
アサヒは業務用に強い分、影響も大きい。生ジョッキ缶で新しい販路をつくっていき、消失した業務用の需要を補っていく考えだ。
アサヒ、外食でも「生ジョッキ缶」
業務用底上げ狙う 松屋・ゆで太郎、サーバー不要で需要
日経MJ
2023/6/2
アサヒビールは家庭向けの缶ビール「スーパードライ 生ジョッキ缶」で飲食店向けの展開を始めた。蓋を開けると、生ビールのように泡が沸き立つ商品で、今春から牛丼チェーン「松屋」が採用した。
松屋では3月末から340ミリリットル缶を290円、牛皿とのセットを500円で販売している。2022年末に関東で実施したテスト販売が好評で、導入を全店に広げた。
従来は生ビールを提供していたが、生ジョッキ缶の採用後はビールサーバーを撤去した。アサヒによると、業務用の生ビールは開栓してから3日以内に消費しないと品質が劣化する。サーバーを洗浄する手間もかかり、導入を見送る飲食店もあった。
生ジョッキ缶は冷蔵庫から取り出すだけで提供でき、店舗運営の効率化につながる。松屋フーズ商品部の上田納央紀チーフマネジャーは「冷えたものを提供するだけなので(従業員の作業が)格段に楽になっている」と話す。店舗での酒類売り上げは前年に比べ2割増のペースで推移しているという。
松屋のほかにも、「ゆで太郎」や「幸楽苑」でもすでに導入している。ほかの外食チェーンからも引き合いが増えているという。
海外展開も進めている。第1弾として5月から韓国で消費者向けに限定販売を始めた。現地のSNSでも話題で「スーパーやコンビニでは品薄の状態になっている」(アサヒ)という。供給体制を整えて、7月から本格販売する。他の国への導入も検討しているという。
生ジョッキ缶の販路を広げる背景には、需要が戻りきらない外食への危機感がある。アサヒグループジャパンの浜田賢司社長は「コロナ前も業務用ビールは減少傾向だった。大手チェーンでも閉店した店舗があり、戻るといっても(コロナ前の)7~8割になるかもしれない」と話す。
アサヒは業務用に強い分、影響も大きい。生ジョッキ缶で新しい販路をつくっていき、消失した業務用の需要を補っていく考えだ。