由香木玲

書き物練習中。マシュマロ課題を投下します。

由香木玲

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最近の記事

マシュマロ課題

今日やったのはこちら。 すごく、課題っぽさがあって何だか楽しいです。 基本課題 窓の外を見たら、地面が濡れていた。 「そんなはずは……」 雨季でもないのに、砂漠の際にあるこの街に、雨など降るはずがない。 チャレンジ課題1(窓の外・整合性強化) 窓の外を見たら、地面が濡れていた。きっと今日の朝食は美味しい。学生寮の調理師は雨の日の朝は決まって仕事を休む。となると、寮母さんの手料理になるはずだ。 チャレンジ課題2(窓の外・リアリティ強化) 窓の外を見たら、地面が濡れてい

    • マシュマロ課題 基本課題

      この記事にあった分。これはちょっと嬉しいやつ。 カクヨムに投稿したやつ、1件だけレビューもらいました。 『少々重たいテーマを丁寧に描写して、地に脚のついて浮ついたところのない、後味の爽やかな一品です。』(衞藤萬里様) と、大変過ぎたレビューをいただきました。ありがたや。 解放される最後にしたかったので、後味爽やかと言っていただけると、大変嬉しいです。 カクヨム2作目に上げたものはまだ全くPVがありません。練習中なのでまあ仕方ないけども…なんか反応欲しくなっちゃうなあ

      • マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開15作品目)

        最後の1作品が難産だったぁ〜!これでひとまずの課題クリア。 何となく好きな感じのフォーマットを作ってみたので、良い感じの短編を思いついたら追加して行こうと思います。 しかし、今度は短編じゃなくて長編を書いてみたいんだけど、長編となると勢いと試行錯誤だけではどうにもならない気がする。また研究&練習です。

        • マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開14作品目)

          『赤いスカーフ』 雪が降って来る。 この辺りでは珍しい。幸は天に手を伸ばして、落ちる前の雪に触れようとした。 冷え切った手に触れた雪は、瞬時に溶けて水に変わる。元々水気を多く含んだみぞれのような雪だった。絵や写真で見るような、六角形の結晶を、幸は見たことがない。 「積もればいいのに」 どうせなら、積もればいい。全てを覆い隠してしまうように。 この身体も、穢れも、全て見えなくなってしまうまで。 彼女の手も、短いスカートから出た腿も、剥き出しの素肌である。 雪に濡れてはじ

          マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開13作品目)

          『変わった子と友達になってしまった』  うちの中学は、割と生徒数が多い。少子化の影響でかつてと比べればかなり減ったらしいけれど、それでも一学年に五クラスもあると、同じ中学だからといって全員の名前を覚えることは困難だ。  なんてことない市立中学で、不良っぽい子もいれば、真面目な優等生もいる。が、大した事件は起こらない。それほど厳しい中学でもないので、皆何となくガス抜きできているのだろう。  部活は自由。ちなみに私は陸上部だ。体育会系とはいえ、チームスポーツと比べると上下関係は

          マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開13作品目)

          マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開11・12作品目)

          前回ちょっと力入れて書いたところ、ネタが枯渇してしまったので即興小説トレーニングに頼りました。 11作品目 12作品目 即興小説は、ブレインストーミングの一種だと思うことにします。色々と絞り出してみて、いいものがあれば練ってみることにします。今は、日々練習〜。

          マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開11・12作品目)

          マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開10作品目)

          チャレンジ課題6で作ったものが気に入ったので、大幅に改変してみました。 今回は初めてカクヨムに投稿。

          マシュマロ課題 チャレンジ課題10(公開10作品目)

          マシュマロ課題 チャレンジ課題9

          今回はお題なし。オリジナルです。 『猫からのお願い』 亡くなった大切な誰かが夢枕に立つというのは、本当にあることだろうか。 このところ、夜毎見る夢がある。多分、いわゆる夢枕というやつだと思う。 なぜ確信が持てないかというと、その夢枕の主と思われる相手が、はっきり姿を見せてくれないからだ。 半開きの押入れの暗がりからの視線、テーブルの上から飛び降りる音、足元をふわりと撫でる感触……こうして書き出すと怪奇現象か何かのようだけれど、夢の中で感じている、猫の気配である。 去

          マシュマロ課題 チャレンジ課題9

          マシュマロ課題 チャレンジ課題8

          即興小説という恐ろしい挑戦です。出てきたお題はまあともかく(「マンネリなパイロット」って何?)、必須要素が……(泣)。とりあえず、なんとか完成させましたけど、なんなのこれ〜。 作品はこちら↓ http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=542279

          マシュマロ課題 チャレンジ課題8

          マシュマロ課題 チャレンジ課題7

          今日は一旦長めに書いたものを短く切り取りました。最後まで綺麗にあらすじを作れない。適当に考えて書き始めるとだんだん逸れてしまうのはどういうことだろう。 お題:絶望的な言い訳 必須要素:10円玉 「これ、どういうこと?」 小洒落たフレンチレストランに似つかわしくない、厳しい声が響く。 眉を吊り上げた女性がテーブルの上に突き出したのは、一冊の通帳。残高の印字は、『10』の二文字。 女性の前には頭を下げて小さくなる男性が一人。 スーツ姿ではあったが、どこか不恰好に見えた。 「

          マシュマロ課題 チャレンジ課題7

          マシュマロ課題 チャレンジ課題6

          前回がちょっと情けない感じだったので、今回は少し時間をかけて書きました。通勤時間+αで4時間弱くらい。 お題:汚れた計画 一日に七本の病院行きのバスは、満席だった。 恭二はバス後方の通路まで行き、手摺に掴まった。 程よい揺れと暖気が眠気を誘う。 姉に見舞いがてら報告に行く予定であった。 寛解することのない病……それも国の難病指定を受けておらず、医療費の補助を受けることができない……姉はそれを患っていた。 入院して治療を受けているだけで、毎月毎月金が飛ぶ。若い恭二がいくら

          マシュマロ課題 チャレンジ課題6

          マシュマロ課題 チャレンジ課題5

          お題:生きている稲妻 必須要素:右ストレート 強烈な右ストレートが頬を打つ。衝撃でほとんど何も考えられなくなりそうだ。 “生ける稲妻”と呼ばれる最強のチャンピオンから食らった一撃は、俺の自信も、これまで積み上げてきた戦歴も、全て吹き飛ばしたように思えた。 あの試合から間も無く、俺はボクシングを引退した。 幸い、そこそこ人付き合いが上手かった俺は、コーチの伝手で営業の仕事を得た。あのチャンピオンと戦ったというのは、営業の良いネタになった。それがきっかけで上には上がいると知っ

          マシュマロ課題 チャレンジ課題5

          マシュマロ課題 チャレンジ課題4

          チャレンジ課題4 お題:肌寒い感覚 必須要素:川端康成 山の中腹に穴が空いている。トンネルだ。ここは、まもなく高速道路となる。 オープン前の点検は済んでいるが、一般車両を通す前に一度少し歩いてみようということで、三人の作業員がトンネル内を徒歩で歩いていた。 オレンジ色の光が三人の顔を照らす。 「こんな大きなトンネルを作ったなんて、改めて思うとすごいもんだな」 若い作業員が感嘆の声をあげた。 「おや、トンネル工事は初めてだったかい」 年配の作業員は、もう慣れっこといった

          マシュマロ課題 チャレンジ課題4

          マシュマロ課題 チャレンジ課題3

          チャレンジ課題3 お題:奇妙な裏切り 必須要素:男使用不可 庭園を擁した立派なお屋敷の一室、家人が皆寝静まった頃、夏美は密かに荷物を詰めていた。 −−−−誰にも見つかってはいけない。私たちは、二人だけで誰も知らない所に行かなくては。 彼女は駆け落ちをしようとしていたのだ。 恋人は花売りの女性、ミツといった。身分の違いもさることながら、女性同士で恋仲になるということは、この当時普通とはみなされていなかった。 待ち合わせ場所は言問橋の上。そこで待ち合わせ、上野で始発の電車に乗っ

          マシュマロ課題 チャレンジ課題3

          マシュマロ課題 チャレンジ課題2

          チャレンジ課題2 お題:きちんとしたお尻 必須要素:暦 所要時間10分 塀の上に、猫が座っている。 後足をコンパクトに折り畳み、お尻を着けて、前足は胸の下で真っ直ぐ伸ばしてどこかを見ている。 「あ、猫が正座してる」 美由紀が言った。 「正座?」 「ほら、ああやってピシッとして座ってるの。人間の正座とは全く違うけど、なんかちゃんとした座り方だなと思って」 なるほど、猫の座り方の中では正座に位置するもののように思える。 よく見ると、塀の上には猫が三匹も並んでいる。 それも皆正

          マシュマロ課題 チャレンジ課題2

          マシュマロ課題 チャレンジ課題1

          こちらにあったやつを試しにやってみました。 あの、『ワイルドな唇』のお題……なんなんだ、ワイルドな唇って。 困ってしまってちょっと反則的な使い方をしてしまったけど。20分で書いてみました。 同級生の山田が失踪した。 同じゼミの同級生西川と一緒に山田のアパートを訪ねてみたところ、鍵は開いたままだった。 ポストはチラシでいっぱい、部屋の中には食事をした形跡もなし。そこそこ片付いていて生活感がない。しかし家具はそのままある。 部屋の真ん中にあるちゃぶ台の上に、DVDが置いてあ

          マシュマロ課題 チャレンジ課題1