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Johnny Cymbal - Mr. Bass Man / ミスター・ベース・マン - 1963

そういえば、タイトルに楽器などが入っている曲というと…

「私はピアノ」「もしもピアノが弾けたなら」
「真夜中のギター」「白いギター」
「ギター・キッズ・ブルース」とか…
「クラリネットこわしちゃった」
「セロ弾きのゴーシュ」※さださんの唄
なんかもありましたっけねぇ

西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」1981

千賀かほる「真夜中のギター」1969

ピアノやギターなどは、わりとメジャーな曲がありますが(あげてる曲が古い)、ベースは少ないんですよね…っていうか~この曲だけかも…

まぁ、バンドの花形っていうと、世間的にはヴォーカルかギタリストのイメージ強くて、圧倒的にそちらが目立つもので ベースやドラムは地味に脇役な感じ??

いやさ、ベースやドラムでヴォーカル取ってて、目立っている人も、リーダーやってる人も勿論いるんですけども。

うん。
私の大好きなスティングやポールとか、シカゴのピーター・セテラとか…ジーン・シモンズも、キッスの中でキャラ立ってるし。ドラムだと、イーグルスのドン・ヘンリー。

The Police「Every Breath You Take」1983

Peter Cetera 

しかし、ジョンジーみたいにイケメンで凄腕なのに、ペイジの影に隠れてしまっているというか~MVではほぼ映らずってのが、結構つかー…かなりな、ベースマンの扱いだと思ったりするっっ(ザ・タイガースなんかだと、ドラムのぴーさん、ほとんどテレビ映らず)

同じリスナーでも楽器をプレイする人の場合は、そこんとこは気にしないでプレイヤーの音や腕だけで評価するけど、きゃーきゃー言うミーハーな人(ビジュアル重視)は映像中心で、音なんか聞ーちゃいないもんなー

ちなみにとあるバンドのリーダーが、自分とこのベースがアコギ弾いてたとき「彼はベース担当だから、ギターは出来なくて当たり前なんです」ってマジメな顔で庇うつもり?で言ってたんだけど。それって、「うちのベースはギターが下手なんです」と、ぶっちゃけ、ギターは素人ですって、恥かかせてるようなもん。わざわざ貶めているっていうのかな。

まあ、ギターが弾けないから、ベースになりましたって、そういう人も多いのは事実。んでもって、バンドを組むからってことで、急遽ベース割り当てられて、そっから始めた人もいるし。例えば、U2のアダムとか。そんなんで、ギター弾けない人がベースやるって時代もあったのは事実だけど。

U2「Vertigo」2004

ちなみに個人活動の公式ヨーツベの書き込みにて、そのベーシストさん「歌もベースも下手じゃん」て叩かれてたんだけど、ファンの方が庇うように「ベース弾きながら歌うのって大変なんだから、しょうがないじゃん!」と…いやさ、それ余計に侮辱してんぞ、墓穴掘ってるというか。

ファンを見れば、そのアーティスト、ミュージシャンの質が解るって言うけど。その人のファンはその人のビジュアルだけしか見てないってことで、音楽を知らない(聞いてない)ファンしかいないって知らしめてるじゃん。前述したように、ベーシストでボーカルなんて腐るほどいる。

Suzi Quatro「Can The Can」1973

でもさ、「世界に絶対出てやる、それが目標だ!」と公言している方たちなんだよねっっっ そのバンド。悪いけど、世界で名をあげてるミュージシャンはマルチばっかだよ。
つか、マルチプレイヤーが当たり前。

ベースだからギター弾けませんとか、ベース弾きながら歌うのは難しいなんて言ってるなら、そもそも商業ベースで歌うなよ、それでプロとは名乗るなよ、音楽で食っていけると思うなよ、世界に通用するバンドになろうなんて臍が茶を沸かすぜ~おこがましいんだぜ、ベイビー…ってな話。

ジミー・ペイジもヤードバーズでベースやってたし、ジョンジーだってギターもキーボードも弾くよ。彼らはボーカルはしないけどもさ。同じ楽器ヲタだった、ブライアン・ジョーンズもそうでした。

柳ジョージさんもベーシストからギタリストに転向しているし、ツイストの世良さんも元々ベーシストだけど、ギターもやる人だもんね。

盲目のスティービー・ワンダーはピアノやキーボードだけでなく、ドラムも管楽器も出来ますし、ギターもベースも弾けて、ポール・マッカートニー同様、一人プレイでオーバーダヴィングしてアルバム作ることくらい、出来ますわいな。

盲目のスティービーに負けてる段階で、世界目指すなんて、笑わせてくれるなよ、お嬢ちゃん坊ちゃん…てな感じ。

ベース一本で世界に名を轟かすなら、他を突出する圧倒的テクニックと突き抜けたパワーを兼ね備えてないとね。
スティーブ・ハリス、大好きです💛

世界のベーシストたち♪

まあ、偉大なるベーシストはロックの世界だけではないですけども。ジャズやあらゆるジャンルに素晴らしいプレイヤーが存在します。ジミー大西で目立ってないけど。

さてさて…前置きはともかく、ジョニー・シンバル。

シンバルって言うと~

いやさヤジロベーに食べられてしまった、こっちのシンバルではありませんっっっ(てかードラゴンボール知ってるよね??)

楽器のシンバルでもないっす

残念ながら、
48歳という若さで他界してしまった、彼個人に関しては、この曲以外、日本ではあまり知られていないのです。

wikiにもページないですしね<日本語版

彼は1945年にスコットランドで生まれて、8歳でカナダに移住し、その後アメリカに。13歳で作曲を始めて、15歳でMGMと契約。17歳の時にこの「ミスター・ベース・マン」が世界的にヒット。

そして、48歳になるまでの短い生涯の間で、他の著名なアーティスト(プレスリーなど)に200以上の楽曲を提供するという偉大なる作曲家であったのです。

「Always Always」1960

これは彼のデビュー曲。なんと14歳の時です。
ファンの間では隠れた名曲、彼の最高傑作として、位置づけられ語られています。

「bunny」1960

続けて出したシングルですが、この二曲は残念ながら泣かず飛ばず。

「Teenage Heaven」1963

「Dum Dum Dee Dum」1961

「Pack Of Lies」

それなりにシングルは出していますが、大ヒットとまではいかなかった模様。そして…

「Mr. Bass Man」1963

これを17歳で作詞作曲し、自ら歌ってしまう天才少年でした。

ちなみにこの曲は、フレッド・ジョンソンの「ブルー・ムーン」に触発されて作った曲とのこと。

The Marcels「Blue Moon」1961

バック・ボーカルのベースパートは、ザ・バレンタインズのロニー・ブライトが担当しています。

The Valentines 「I Love You Darling」1956

日本でもたくさんの人にカバーされたし、60年近く経った今でも、オールディーズ・ナンバーの名曲として語り継がれテいる、エバーグリーンなスタンダードです。

だけど、この曲の素晴らしさ凄さって、それだけではないのですよね。それはやはり、掛け合いによる歌詞の内容を聞かないと解らないかも。作曲をしたり楽器を弾く人なら、聞いただけで解ると思いますが…

なので、訳詞のあるこちらもペーストしておきます。

この曲はジョニーが新米のベーシスト(生徒)として、ベテランのベーシスト(先生)にプレイを教わっているという内容でして…始め先生の真似をしているものの「違うよー」とダメ出しが入り、そして曲が進むごとに「イエス! そうだよ」と言ってもらえる。

最後の方は、先生と生徒で歌ったり、踊ったり…のコラボとアドリブ展開が、当時の曲(作詞)としてはとても斬新だったんですね。

曲もリズミカルで楽しいし、ベース音を言葉でブンブブーブブンブンと表現したり、それまでの曲にはない新鮮な物語と展開が魅力でした。

てなわけで、この曲はぜひ楽器をやる人には聞いて欲しい曲ですね。楽器を習得する楽しみ、上達して先生とコラボできるまでになる…その過程を歌った曲でもあるわけだから。

とくにベーシストにはね、知らないとダメですよww

で、カバー

Jan & Dean 

The Boppers

Sha Na Na

The Andrews Sisters

The Bells

Duke Aces 1963

ダニー飯田とパラダイス・キング

ザ・ピーナッツ

フランス語になっているバージョンも。

Henri Salvador – Monsieur Boum Boum

して、こんなのもありました。

てな感じで、世界各地で歌われて、日本でもずっと愛されている曲。カラオケで歌うと楽しいというよりはムズイww

一人だと早口だし、口が疲れるんですよっっ
前に歌ったことあるけど、余興的に楽しむ場なら、その場の勢いとノリで歌いきれるけど、ヒトカラには向かない曲かなあwwwwww

んでもって、
今の時代このような曲はほとんどないですねー


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/03/09 掲載記事より転載


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