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スケープゴート(おまけ)

人は自分の中にある悪を認めたくがないために、他者の中にある、わずかな悪を探し出して攻撃し、自らの安心を得ようとする。

自分はそちら側の人間ではないのだと言わんばかりに。己が裁かれるのを恐れるが故に、正義の番人である立場を誇示して、先に他人を裁き、審判を下そうとする。

さて、しかし・・・誰かを悪と見なして(あるいは仕立て上げ)、攻撃するという…個人の立場を守り、正当化するための行為以外に、対象としての生け贄の子羊、『スケープゴート』を欲する土壌がこの社会にはあったりする。

国家や民族にとっての正義。その対極にある悪の概念。

共通の敵を作ることで、社会はまとまりやすくなる。

これは本当だ。

共通の『敵』に対する憎しみと警戒心から、民衆は団結力を持ち、力を収束させる。

まったくもって奇妙というか、滑稽なことだけれども。

集団ヒステリーの背後には、いつだって、
頭の良い誰かの、意図的なコントロールの影がある。

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憎悪の対象を作り出すことで、民衆は国家への不平不満、生活の不安などを、民族や国家の敵に向けるようになる。

太古の昔よりあった古典的でオーソドックスな手法。

これは国家規模のプロバガンダだ。

それから、民衆をコントロールし、飼いならされた羊状態にするためには、
『性』をタブー化し、抑圧することが必要なのだともいう。

罪悪感を植えつけられることで人は力を奪われるので。

国家がスケープゴートを必要とした例としては、
ナチスによるユダヤ人狩りがもっとも知られた例だろう。

あとは大戦中に日本軍も鬼畜米兵を流布させたり、アメリカも日本人に対するネガティブキャンペーンを大々的に行ったし、鎖国中には南蛮人を鬼と称して、人間ではないもののように民衆に植え付けたり。

そんな風に情報操作をして、『敵』を作り出し、災厄や不幸を他民族やマイノリティに押し付けて、憎悪を煽り立てることをすることを、時の権力者というのは必ずといっていいほど、行ってきたし、自分たちの保守と利権を守るために彼らを利用してきた。

魔女狩りは腐敗したキリスト教という組織が、
自分たちを正当化し、なおかつ利権を貪るための扇動だったけれども。

最近では自分たちの安泰のために、長年の友好国であった日本という国を敵として、民衆を洗脳し、扇動している、ゲッペルスみたいな策士がいるらしい。

右翼でも左翼でもないし、どっちにもなりたくもないけれど・・・次々に耳に入る残念な事実の前に、右翼的な考えに寄らざるを得ないような、そんな今日この頃。

『日本がアブナイ』ってこのことね・・・。

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太平洋戦争終戦時、日本という国を、5国に分割するという案があった。

なんだかんだで、北方領土をロシアにとられ、
沖縄が一時アメリカに統治され、数年後に戻ってはきたけれど。

なんでこんなことになっちゃったのかな・・・と悲しく思う。

どこかの国の人が、日本人は平和というぬるま湯につかりすぎた、飼いならされた羊だ・・・と言っていたが。

如何せん、危機管理がなさすぎた。

今のこの日本という国のていたらく、明治維新の頃の・・・日本が列強諸国の属国になることを避けようと奔走して、敵味方もなくまとまろうと、大国相手に智恵を絞り、策を弄したアツイ人々からしたら、確かに嘆かわしいよね。

情報は情報でしかなく・・・表に出ている情報は一部でしかないし、それも、メディアが「書いている」ものだから、それが100%事実とは言いがたい。巧みに操作された情報もあるし、それを受け取って、理解し、解釈する人の問題もある。

何が本当でそうでないのか・・・

メディアや他人の言うことを鵜呑みにすることなく、
自分の心と頭で判断するしかない。

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※数年前に書いたblogからの転載です

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