ALCATRAZZ - HIROSHIMA MON AMOUR / ヒロシマ・モナムール - 1984
レインボーより先に、アルカトラズのことを語るのはどうなのよ…とも、一人ツッコミでそう思うが、まぁいいや。
なんか、上記の写真がヤケに爽やか。
でも、皆笑っているなか、
インギーだけが笑ってないのがツボ。
アルカトラズは短命なバンドだったから、まぁ知らない人も多いかと思うのよ。
でも、イングウェイ・マルムスティーンやスティーブ・ヴァイというギタリストを、発掘した功績は大きいと思うのよ<グラハムくん。
どうでもいいけど、タイトルをカタカナ表記するとき…
「モナムール」ぢゃなくて「モン・アムール」とちゃうの?
…と、いつも思うけど、いずれにしても、フランス語の発音なんて日本語にしようもないから、どうでもいいか。
直訳で「愛しの広島」と邦題をするには、日本人には揶揄に聞こえちゃうし(歌の内容が内容だけに)、ヒロシマ県民も気分悪いと思うのよ。
いくら原爆投下を正当化している歌ではなく、原爆へのアンチテーゼで、犠牲者に祈りを捧げる鎮魂歌だったとしても。
「愛しき広島よ」とか「広島に愛を捧ぐ」とかなら、
ニュアンス的にはOKかもね<もし邦題をつけるなら
ミュージックビデオを見れば分かるように、
1945.8.6 広島への原爆投下。これのことを歌った歌です。
「HIROSHIMA MON AMOUR」1984
アルカトラズはちなみにイギリスのバンドです。
アメリカ人ではないから、歌えたのかな。
とはいうものの、社会派なバンドというのでもない。
反戦活動をしているってわけでもなく、
プロテストソングでもない。
哀悼の意を示してくれているし、
疑問を投げかけてくれてはいるけれど…
でもまあ、欧米人が関心持って取り上げてくれるのはありがたいことなのかな。
どうでもいいことですが…私の母方の祖母の弟(大叔父)が国鉄職員として、広島の地で二次被爆しています。(その後、広島駅駅長さんになったそう。私は会ったことないけど)
「Island In The Sun / アイランド・イン・サン」1984
アルカトラズって、脱獄不可能ってことで有名な刑務所の名前なんで、このミュージックビデオなんでしょうね。
「アルカトラズからの脱出」という映画がありましたが…
「Escape From Alcatraz」1979
「God Blessed」1985
「Turn of the Wheel」2021
あ、で…バンドの話。
アルカトラズのリーダーであるグラハム・ボネットは、アルカトラズを結成する前には、レインボーというリッチー・ブラックモア主宰するバンドの二代目ヴォーカルでした。
Rainbow 「 All Night Long」1980
けど、ハードロックのバンドなのに、このオールバックの髪型に白いスーツ。これではまるでイタリアマフィアですw
60年代ロカビリーやロックの時代ならまだしも、80年代ロッカーのファッションとしては異質でございましたっっ
それが気に入らないリッチー先生。
(彼も魔法使いみたいな変な帽子や服装をするんだけどもさ)
「その髪型やめれー のばせー 短髪やめろー
長髪にしろー ジーンズはけー
革ジャンとか着ろー!! スーツ着るなー!!」
しかし、自分を曲げないグラハム。
怒ったリッチーに、ギターで頭を殴られて、クビになりましたとさっっ リッチーがスカウトしたくせに…
でもって、自分のバンドを組みましたとさ。
「Jet to Jet / ジェット・トゥ・ジェット」1984
けどもね…
こんなパンチの利いた破壊的ボイスを出して、
ハードロックをイキに決めちゃうグラハムですが…
元々は、
The Marbles
「Only One Woman / オンリー・ユア・ウーマン」1968
※この後ろで踊っているおネーチャンのクネクネ踊りがまったくもって意味不明
マーブルズという、従兄弟と組んだデュオでビージーズの曲を歌ってたんだぜいっっ ジャンルとしてはフォーク??
笑っちゃうぜい。
いやさ、当時からフォークって声ではないだろって、
大ボリューミーなパンチ声でしたけれども…
つかー
マーブルズやる前はふつーにロックバンドやってたし。
ふり幅が大きすぎるのですよ。
「The Walls Fell Down / ザ・ウォル・フェル・ダウン」1969
これもヒットしましたね~
そして解散したあと、パートナーたる従兄弟くんはどうしたのであろう…謎。解散理由もなんだったのか不明。
で、リッチーはこれ見て聞いて…
「こいつ、ハードロック絶対歌えるヤツ」
ということで、スカウトしたんですがねー
ディーオの後釜として。
でも相性が悪すぎましたねっっ
リッチーはヴォーカルの発掘が上手(しかし仲違いばかり)。
グラハムはギタリストの発掘が上手(しかし逃げられ系)。
そして、この頃のグラハムの髪型っっ
このヘアスタイルで服装だけジーンズかシャツにすれば、
ハードロック歌っても別によかったのでね??
してね。
アルカトラズは不運のバンドでもありました(グッスン)
頭殴られて首にされたにしても、ギタリストであるリッチーのことは尊敬し評価していたグラハム。
リッチーみたいなギタリストが欲しいっっ
と見つけたのがイングウェイ・マルムスティン。(イングウェイって北欧系の名前で、ルーン文字のイングにあたる現在進行形ingの語源。北欧神話では麗しのバルドルって意味)
だが、しかし・・・
こいつ辞めやがった!!
次にフランク・ザッパから迎えたギタリスト。
スティーブ・ヴァイ。
よかった! いいギタリストが見つかって安泰だ!
そう思っていたら…
こいつも辞めやがった!!
引き抜かれちゃったよっっ デイブにっっ
(デイブのばかー!! なんてことしてくれんのよさっっ)
てなわけでアルカトラズ、か-いさーん!
脱出不可能な刑務所の名前なバンドなのに、
あっさり脱出されてるしっっ
あ、レインボーの後、
ソロで活動してヒットも出してますね。
グラハム・ボネット
「Night Games / ナイト・ゲーム」1981
西城秀樹さんがカバーしてました。
西城秀樹「ナイト・ゲーム」1983
そしてドラマーがコージィーだぁ(T^T)
で、レインボーに参加してコージィと仲良くなったので、
その繋がりでマイケル・シェンカー・グループのヴォーカルもちょこっとやりました。うん、一瞬だけね、一瞬の在籍。
Michael Schenker ,Graham Bonnet
「Assault Attack / アサルト・アタック」1980
これは結構最近の?だけど…ちゃんと革ジャン着て、
ロック親父っぽい格好しているじゃねーかっっ
何故それをレインボーの時に出来なかったの???
アルカトラズはその後だったよねん。
でもまあ マイケル・シェンカーとは今でも仲が良く、
一緒に来日もしているし、レインボーで自分の次のヴォーカルとなった、ジョー・リン・ターナーともジョイントするし、まだまだヴォーカリストとしても、大迫力の声量を誇り 現役で健在です。
公式YouTubeチャンネルもありますしね。
(もち、登録してマス)
アルカトラズ解散の後は、鬱になって引きこもりになったとか、オーストラリアで牧場経営を初めて、羊飼いをしているとか…そんな噂も飛び交いましたがっっ汗
ミュージシャンとての活動を継続してくれて嬉しいです。
実力あるからもったいないですし。
Graham Bonnet Band 「The Mirror Lies / ザ・ミラー・ライズ」2015
60年代から活躍しているから、それなりの年ですけど。
全盛期には、4オクターブ誇った声が今もすごい。
うん! いつまでも元気でいてね!
そして、またMSGで来日してねー 次こそ行くよー
F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/09/09 掲載記事より転載
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