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悪縁は災厄を招く香り~人災とも言うべき因果(前編)
過去生での関係性(縁)が、今生の関係性に持ち越されることはよくあることです。
善き縁ばかりならば良いのですが、残念ながら必ずしも愛ある関係や縁ばかりでは無かったりします。必然的に引き寄せられ、避けられず関わってしまうほとんどの縁が、悪縁で彩られているのは…運命のなせる技と言いますか、それが学びの相手たるカルマのレッスンの導きだからなのでしょう。
困ったことに、過去に何があったのか(双方の関係性において)「覚えていない」ので、無意識の底で危険信号を感じつつも、その警戒心を「気のせい」とか「先入観で決めつけをしたり、相手のことを判断してはいけない」などと理性が本能的な直感を打ち消してしまうことは多く、相手との出逢いを必然的に受け入れてしまう状況になりがちです。
これはそうですね。エレメンタルの引き寄せと言う、トラウマたる過去の克服やカルマのレッスン(すなわち学び)でもあると同時に、癒しと解放の機会を与えられているということでもあるので…成長していくためには避けられない再会なんですよね。そのようにプログラムされているといいますか。
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上記の書物、「前世療法」の一巻の方に書かれていた事例だと思いましたけれど、過去に自分を殺した相手と今生で再会して恋仲になったものの、決して幸福感と充足感を味わえるような満ち足りた恋愛とは言えず、どちらかというと相手から傷つけられるばかりの、モラハラとエネミー的な関係性に陥ってしまい、悩んでいる女性がいたように思います。
今は本を手放してしまったので、ちょっと確認できないんですけど(記憶朧げです)。
その女性が過去生において、今彼に殺されることになったのは、部族間の闘争という、不特定多数が相手を誰と知らずして敵味方に分けて殺し合わなければいけない場で出会って、たまたま殺し合うことになっただけの、不可抗力的な殺人であり、決して個人的なトラブルでは無いのですけれど…
(もしかしたら、それ以前の人生の絡みがあったのかも知れませんが)
それでも…ただ、それだけのことであっても…殺した方と殺された側、命を奪った相手と奪われた側というのは、その罪を介して「衆生の縁」が出来てしまうものなのです。
過去生で縁のあった相手と再会すると言うと、ロマンティッマな恋愛の相手など、そのような関係性をイメージする人は多いと思いますけれど…もちろん、愛に結ばれた恋人たち、夫婦の再会もありますが、必ずしもそのような縁ばかりでは無いのです。
むしろ、悪縁と言われるような、「罪と罰」に関わってくる相手との再会の方が日常茶飯事とも言えるくらい、人生での縁の比率は圧倒的多数を占めていたりします。
私たちはこの地球という舞台において、何度も輪廻転生を繰り返し、時代背景と性別と生まれる場所や民族や名前や環境を変えて、何度も人生をやり直しているわけですが…
それはまるで、ひとつの劇団に山ほど存在している役者たちが、毎回衣装や役柄を変えて、同じ劇団に所属するグループの別な芝居に出演しているだけだからです。
この芝居が終わったら、次の芝居の舞台へ…というように。
なので、この芝居では共演せずとも、別の芝居では再び同じ舞台に立つ共演者になる…という感じでしょうか。
はい、私たちは劇団地球に所属する、全員役者なのですね。
たまに、他の惑星からゲスト出演する人や飛び入り参加もあるかもしれませんけどねww
時おり若い新人がデビューしたり、古くからの老齢なベテラン俳優もいたりして…さしづめ、解脱した人は役者をリタイアして演出や裏方に回った人たち…そんな感じでしょうか。
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そうですね。クライアントさんのケースを見ていくとき…これまでも「良縁」的な結びつきより、「悪縁」と呼べる悩ましき因縁的関係性の方を数多く見てきました。
まあ、人生の問題の種、悩みの原因になっていることを掘り告げて解決しようと思ったならば、当然そうなってしまいますね。良いこと、良縁が問題を引き起こすことは、ほぼありませんから。
そして「悪縁」というのは、今生においていったん断ち切ることは出来ても、それを「良縁」など好ましい関係性に代えていくことはとても難しいことで、ほとんど出来ないといっても過言ではありません。とても残念なことに。
もちろん、稀なケースもあります。
しかし、それはとても希少なケースです。
それは被害者は相手のことを「加害者」と認識出来るのに対して、加害者は自分が相手にとっての加害者であるということを認識出来ないからに他なりません。
自分が相手に対して、とても酷いことをしてしまった人物であるのだと…そこを認識して、おのが罪を理解しないことには、かつての加害者と被害者の関係性はいつまで経っても解消されないのです。「感情のしこり」が解けないといいますか…「学びの相手」と言う名の、運命の結び目はほどけないままで。
ようするに、加害者側が自分の過去の行いを振り返って、心から悔恨し、相手に与えた苦痛と苦悩を知り、そこからの「学び」と「気づき」を得ないことには、終わらない関係なんですね(関係性を変えられない)。ここではかつての被害者が忍耐を強いられることになります。
なので、今生では被害者側が「この人から離れよう」と思ったとして、いったん(今生において)その縁を断つことは出来ますし、過去生での関係性を思い出すことが出来、相手に対する自分の理由なき感情の理由と意味を知ったことで「学びと気づき」をまず先に得ることはできるのですが… そうなったとしても、加害者側が学ばない限りには、来世でまた再会してしまうことになるのです。
ただし、被害者側がしっかり「学んで」自分を癒していれさえすれば、相手から受けるダメージは少なく、一方的な被害者としてエネミーな関係性に陥ることはないでしょう。
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過去生で縁あった者同士の再会については、下記の記事でも書いていますので、参考まで。
私の友人にも、何度も同じ相手に苦しめられるというパターンを持っている人がいます。彼女は歌手なのですが(過去の記事でもたまに出演してますネ)…勝手に友人のことをライバル視している女性がいまして…今生においても、その女性からは散々な目に遭わされています。
幸い今はあまり関わることはないのですけど、どうしても、たまに同じ仕事で一緒せざるを得ないときはあったりするのですよねっっ
ただ、私が彼女の過去生ワークを手伝ったので、あれこれ思い出したことによって、感情の落としどころが見つかったというところで、なんとか存在を交わせているようです。
私にも類似の相手はいます。
(このことは後編にまとめることにしますね)
そのような「悪縁」たる、相手をお持ちのクライアントさんとも先日話したのですが…
最初はウェルカムに関わってしまうのですよね。で、すごく嫌な想いをさせられてしまう。不思議なことに病気になるなど身体に変調をきたしたり、トラブルが多発して人生が上手くいかなくなることもあったり、離れると改善する。
このような事象は必ずしも「過去生の関係」だけによって引き起こされるものではないのですが…
(ストレスの原因は様々ですし、怪我や病気になるのも本人の不摂生や不注意の問題もあるわけで、人生のすべてが過去生の縁だけで成り立っているわけでもありませんので念のため)
そして、過去生の関係性というか、過去にその人との間で起きた出来事を知ることで、「だから、そうなったのか」…と。すべてのパーツがはまる瞬間を経験するといいますか、腑に落ちてしまうんですよ。はい。
この辺りのことは、また後日後半部分にて。
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