The Ventures - Diamond Head / ダイヤモンド・ヘッド - 1964
そしてベンチャーズ!!
1959年にドン・ウィルソンとボブ・ボーグルのギタリスト2人によって、結成されたサーフ・サウンドの元祖です。
日本ではなぜかテケテケ・サウンドと呼ばれていました~
もしくはビーチ・ボーイズと同じに、波乗りサウンドと呼ばれることもあったかな。
ギターのメロディ、繰り返されるリフのパートが、テケテケと奏でられているように聞こえたからでしょうけどww
今では過去のバンドなイメージですけども、コピーバンドはたくさんいたし彼らに憧れてギター・キッズになった人も多く、ビートルズと並び後のミュージック・シーンに与えた影響は計り知れません。
とくに本国アメリカだけでなく、日本の歌謡曲はベンチャーズからものすごい影響を受けました。
歌詞のないインストであるのにも関わらず、です。
紅白にも出ましたしねー
私は楽器を演奏出来ない人間なので専門的なことはよく解りませんが、ベンチャーズのあの特徴的かつ独特なギターによるテケテケ・サウンド(テケテケ奏法)というのは、
"モズライトのギターを真空管アンプにプラグ・インする事によって生み出されるラウドかつ強烈なサウンド"
なのだそうです。
んでもって…ベンチャーズと言って頭の中で流れるのは、
まずこの曲かなあ。
「Diamond Head / ダイヤモンド・ヘッド」1964
あのキュッキュッっていう音がクセになります。
今回初めて知りましたが、カバーされた曲が「こち亀」のオープニング曲として使われていたそうですね。
「Pipe Line / パイプライン」1962
1962年に発表された、シャンテイズというサーフ・ロックのバンドの曲で、最初は「自由の 鞭」というタイトルだったところ、後に変更されたそう。そのカバーです。
THE CHANTAYS オリジナル 1962
「Walk Don't Run / 急がば廻れ」1960
この曲は1955年に、ジョニ・スミスというジャズ・ギタリストが作った曲のカバーで、1928年にシグマンド・ロンバードが作った「朝日の如くさわやかに」と言う曲の対旋律が使われているそうです。
Johnny Smith オリジナル 1955
「Softly, as in a Morning Sunrise/朝日の如く爽やかに」~オペラ「New Moon」挿入歌‐1928
「Slaughter On 10th Avenue / 10番街の殺人」1964
1936年のブロードウェイ・ミュージカル「オン・ユア・トウズ」の劇中劇の楽曲のカバー。(ミュージカルの振り付けをあの、ニューヨークシティ・バレエのジョージ・バランシンが担当したそう)
でもって、レコードの音源の方ですが、スタジオ・ミュージシャン時代のレオン・ラッセルがサックスを担当しているそうですよ。
「雨の御堂筋」1971
この曲もベンチャーズ。
歌は欧陽菲菲さん台湾出身の歌手です。
ご当地ソングの定番ですねー
こっちは歌無しインストですね。
「二人の銀座」1966
女優・和泉雅子さんと俳優・山内賢さんのデュエット。映画にもなりましたっけね。つーか、その映画の主題歌ぢゃんw
「Ginza Lights」1966
歌無しのインストです。元は越路吹雪さんのために、銀座の夜景をみて作った曲なのだとか…
あと何故か若大将の歌をカバーしていたりしますっっ
まあ、「エレキを持った若大将」だしぃ。親交ありますもんね。
「君といつまでも」1966
昔の栄光いまいずこ、なところ…斜陽は否めませんが、メンバーチェンジをしながらも、今も継続して活動しているバンドだったりします。
日本にも定期的に訪れてライブ行っていますしね。
ファンは今でも多いのです。
「CARAVAN / キャラバン」
1935年にデューク・エリントンと、彼の楽団のトロンボーン奏者が作曲したジャズの楽曲。1937年にはアーヴィング・ミルズが歌詞をつけてカバーしました。
今ではジャズのスタンダード・ナンバーとして吹奏楽でも演奏されますし、たくさんのミュージシャンたちが(ジャズ以外でも)カバーしています。
てなわけで…
ベンチャーズというのは海外の、アメリカのバンドであるにも関わらず、日本人より日本らしい曲を創ったり、テケテケ奏法で編み出される独特のリズムで時代を彩り、他の海外のミュージシャンとは違った意味での影響を与え、日本の歌謡曲の基礎を作ったバンドでもあるのでした。
「Tequila」
F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/12/27 掲載記事より転載