山崎ハコ - 織江の唄「青春の門」1981
山崎ハコさんも森田童子さんと同様に、名前も曲もちょっとは知ってるけど、よくは知らないって人でした。中島みゆきさんのライバルって言われてたっけな~ 北海道vs九州?って構図なわけでもなく、情念的な怨念ソングを歌うシンガーという意味でも、対比される存在でした。
ハコさんは、デビュー当時のCoccoみたいな、そんな雰囲気もあったかしら。
Cocco「焼け野が原」2001
てかー Coccoの場合は、同じ情念と言っても、ここにエロが加わるから、またちょっと違う持ち味つかー趣きがあるんだよね。
私より少し上のおにーさんおねーさんたちは、コアに山崎さんにハマっている人も多かったです。よくリサイタル行ったよ、という人いるし… 今お世話になっている美容院のスタイリストさんも、ハコさんファンですね。
「呪い」1979
みゆきさんとはまた違った怨念ソングです。みゆきさんのは、どこかシャンソンに演歌加わった感じなんだけど。
ハコさんは民族的っていうのかな、民謡とは違う土着の伝承歌や、わらべ歌などの民話的な、そういう匂いがします。
うん。んでもって、やっぱ彼女も瞽女さんなんだな。
持っているのは三味線でなくて、ギターだけども。
庶民や底辺の人々の人生や生活から生まれる、苦しみや悲哀を歌にして歌い継ぐ人と言う意味では、紛れもない瞽女さんなんですよ。ハコさんは…
日本人の昔から伝わる土臭い、そこに埋もれた庶民の生活から生まれ出た想い。だから「青春の門」に使われたのかな。あの小説、映画の内容にはピッタリでしたよね。
「織江の唄」1981
ちなみに「青春の門」とは五木寛之さんの小説で、1969年から1994年まで第八部まで続き、2017年から、また続きが再開されたという、長大作な群像小説です。
何度も映画化、ドラマ化されていたりします。漫画化もされていますが、舞台になったかどうかは不明。
映画予告「青春の門」1975
私はテレビで放映されたのを見ましたかね<映画
小説は読んでませんし、テレビドラマも一部だけで全部は見てないです。ただ、ものすごく大々的に宣伝していたから、何となくの概要は知っているという感じ。
「地獄/心だけ愛して」1979
ホラー映画「地獄」の主題歌です。
「きょうだい心中」1979
「風の街」1984
「白い花」1976
「てっせん子守歌」2006
うん、やっぱり重たいですよねっっ ズーンと来る感じ。
でもやはり、日本人の民族としてのルーツを感じる曲で、歌い手さんだなあ… 楽器こそギターなんだけども、スピリットがゴゼさんだと思う。庶民の悲しみ、底辺に追いやられ虐げられた人々の想い…そういうのを遺伝子に持って、歌い継いでいるシンガーさんだって、そう思う。
だからこそ、彼女の歌に涙する人々は多いのだろう。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/04/06 掲載記事より転載