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「ONE LOVE」観てきました

若干長い予告はこっち

そうですねー うーん

自伝的映画とも違うかな。遺族…息子さん(正妻リタとの長男)たるジギーの意向が反映されている映画ですけど、まぁ、その…ですかね。ボブがどういう人なのか、彼の音楽を理解する上でとてもいい映画だと思います。
身内びいきには成りすぎてないと思うし、理想化した父親像ってんでもないけど。リタも名前を連ねているから、彼の男性としてのダメな部分とか、夫婦の問題も描かれているから、神格化しすぎてもないし。

ただ、ボブがいかにして、レゲエを世界に知らしめたか…貧困から這い上がってスーパースターになっていったのかとか…ラスタファリ運動やジャーのこととか、予備知識のない人にとっては、この映画だけで理解するのは難しく「?」となってしまうんではないかと。
ようするに、ボブ・マーリーのこと、基本的な知識がないことには入り込めないとこもあるかもなあって、映画。でないと感動にまではなかなか至れないかと。

とはいうものの、大体において、ボブのことを知っている人、彼のファンが観に行く映画だと思うから、その辺りは大丈夫なのかな。つまりは彼のファンのための、彼を知っているって前提の物語で映画って感じ。

私は一応、彼について詳しくはないけど、多少は知っていて、好きな曲もあるってポジションなので、知らないこともあるけれど、楽しめたクチ。

日本人には解りにくいよね<ラスタファリ
ジャーって、最初聞いた時は「炊飯ジャー」とか「ジャーポット」を連想してしまったアテクシっっ汗

同じ頃の、フラワーチルドレン(チャイルド)とか、欧米のそれは知ってはいても、ジャマイカたるカリブ海やアフリカ(エチオピア)のラスタファリ運動とか、その背景にある宗教的思想は多神教な日本人にはなかなかどうして馴染みがないっていうか。

ベトナム戦争への批判と反戦運動から生まれた、平和と愛のフラワーパワーそして公民権運動は、「サマー・オブ・ラブ」などのヒッピームーブメント、イベントとしてはモントレーポップやウッドストックとして語られているし、日本にも伝染したけれども。
ラスタファリは、背景にメシア主義(ちなみにジャーとはヤハウェとかエホバのこと。パブテスト教会の教えから来る)のあるアフリカ回帰運動だったせいか、日本には浸透しなかった。

その辺のことを知っていると、今回の映画やボブ・マーリーのことを理解出来ると思うである。映画見る前に予習しておくといいっていうのかなあ…はい。


さてさて…
当然、ミュージシャンを主役とした映画だから、作中、たくさんの歌が流れるし、歌詞の翻訳も字幕で流れるんだけど。とにかく聖書の内容つかー宗教くさいんで、聖書を知らない宗教チャンポンの日本人からしたら、押し付けがましい説教ソング?あるいは宗教ソングに聞こえるかも。いやさ、そんなことはないか。ボブのファンにはそんなこと、周知なんだけど。普通にラブソングもありますけどね。

まあ、同じ聖書からの引用って言っても、ボブ・ディラン(ボブ同士)のとは趣が違いますわいね。レゲエは明るい。けど、ディランの曲はどこか陰鬱な面もある。斜めっているっていうかw   洋楽好きの人間からすると、欧米の曲、キリスト教圏の曲って、ロックだろうがフォークロアであろうが、聖書の引用があるのは当たり前でものすごくナチュラルなんだけども。

そうですね。やっぱボブ、いいよね。
して、自分を狙撃した相手を赦せる人なんだよなって、はい。

でもね…そんなボブですが、一夫多妻的にたくさん浮気しまくって子供作りまくりなのがなあ… 知ってはいたけど、やっぱ女性としてはイヤよねw  奥さん一筋でいて欲しかった。
人としては、ミュージシャンとしては尊敬できるけど、一人の男性としては奥さんを大事に出来る人でなくて、残念。そんな感じ。その点だけが、プリプリプリ…納得いかんす。






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