Neil Sedaka - Calendar Girl / カレンダー・ガール - 1960
ジョージー・ガールの後なのでカレンダー・ガールにしてみたw (カリフォルニア・ガールはどっかにペーストしたし)
アメリカの歌では、ベイビーシリーズとガールシリーズって多いよなあ…
ニール・セダカというと日本では、この曲より「恋の片道切符」の方が印象強いかもですね。ガンダム世代には、「水の星へ愛をこめて」の作曲家と言った方が解りやすいかも。
いずれにしても、たくさんのヒット曲を生み出しているし、50年代から60年代にかけてのアメリカン・ポップスの基礎、礎を築いた重鎮であり功労者であり、レジェンドかなん。
「One Way Ticket / 恋の片道切符」1961
声が個性的というか特徴的なんですよね。少年の声っぽくもある。して、前にキャロル・キングを取り上げた時にも出しましたけど…キャロルに恋して作った曲。
「Oh Carol」1959
しかしあっさり振られ、キャロル・キングは別の男(しかもこの曲の編曲者)と結婚ww
で、ニールですが、単なるポップス歌手ではなくて、れっきとしたシンガーソングライターで自分で曲作ってます。幼少期からピアノを習っていて(お祖母様はプロのピアニスト)、そして、その容貌からわかるように、純粋な白人ではなくてハーフで、父親がトルコ人で母親がポーランド・ロシア系ユダヤ人です。移民としてアメリカに来た家族なのですね。
だから、あの独特の声なのかなあって気もします。
学生時代から作曲を始めて、高校時代には前にも紹介したトーケンズを友人たちと結成。はい、トーケンズはもともとニールが作ったのでした。
でも「ライオンは寝ている」がヒットする前に、脱退。高校卒業後にはジュリアード音楽院へ進みます(在学中から商業音楽の作曲を始めたりなんかして)。その意味でも、音楽の英才教育をちゃんと受けた人なんですね。
Connie Francis「Stupid Cupid / 間抜けなキューピット」1958
でもって、コニー・フランシスに作ったこの曲がヒット。そのお陰でソロ・デビューへの道が開けたのですね。
「The Diary / 恋の日記」1958
この曲、何かの曲に似てますよねww うん。この曲がパクられたって感じなんだけども…出だしのとこがね、クリソツつかー一緒やん。
細川たかし「心のこり」1975
この曲のサビとね、ほぼ同じwwwww まぁ訴訟騒ぎにはなってないし、ニールのことだから「似てるね」で笑って終わりにしてくれるでしょう。
「Happy Birthday, Sweet Sixteen / すてきな16歳」1961
この曲もたくさんカバーされてます。特に日本で。
「Breaking Up Is Hard To Do / 悲しき慕情」1962
この曲は、カーペンターズがカバーして、リバイバルヒットもしました。
The Carpenters カバー 1976
「Little Devil / 小さい悪魔」1961
この曲はキャンディーズ「やさしい悪魔」の元ネタです。ていうか「やさしい悪魔」はこの曲のパロディなのですね<拓郎さんもイキだ
キャンディーズ「やさしい悪魔」1977
さてさて…
「Calendar Girl」1960
軽快さがアメリカン・ポップスの売りなんですよね。この、アイラブ・アイラブのとこが「あれまっあれまっ」って昔から聞こえてしまうのは何故だろう…
やっぱ、トルコ語訛りの英語だからなのだろうか??違うか。
で、この曲ですが、ガールフレンドに向けてのメッセージを各月の行事を交えて表現した楽曲で、「毎日毎日、君を愛していると歌われるハッピーなラブ・ソング」で、各月の風習などが同音異義語を交えて歌詞に織り込まれている曲です。
いいですね。毎月、愛しているって言ってもらえるのって。けど、恋愛フェロモンはせいぜい2年なんだおww
そして、ニールは自分で歌ってヒットさせるだけでなく、作曲家として楽曲提供などもそれなりです。
CAPTAIN & TENNILLE 「love will keep us togethe / 愛ある限り」1960
代表的なのが、キャプテン&オニールのこれですね。前述のコニー・フランシスの曲もそうだけど。
そして…
森口博子「水の星へ愛をこめて」1985
この曲、森口博子ちゃんのこの透明感ある声がね、ピッタリで素敵なのですよ。若い頃の声もいいけど、この動画も艶っぽさが加わって、なおかつ相変わらずピュアで、いいなあって思います。まさに彼女に歌われるための曲。
「Walk With Me / 二人の並木径」1960
この曲ですが、佐川ミツオさんに提供されたものなんですけど、ご本人のは無かったので佐川さんの娘さんがカバーされたものをば。
ちなみに「二人の並木径」で検索すると…「人生の並木径」が出てきてまう、トホホ。
ディック・ミネ「人生の並木径」1937
で、ちょっとおまけ。娘さんのデラ・セダカの歌です。
Dara Sedaka「星空のエンジェル・クイーン」1982
この曲は松本零士さんの作品「1000年女王」が映画化されたときの主題歌。作曲は喜多郎さんです。メロディがもろですもんねww
松本零士作品はどれも大好きですけど、1000年女王は他の作品に比べると人気がイマイチだったかなあ…
Neil and Dara Sedaka「Should've Never Let You Go / 面影は永遠に」1980
親子でデュエットもしてて、この曲はヒットもしたけど、デラは歌手としてはコレといってな感じでしたかねー
てなわけで、ニール・セダカは当時のアメリカン・ポップスの時代を築いた人であると共に、日本の歌謡曲にものすごい影響を与えた人なんですよ。彼がいなかったら生まれなかった曲とかもたくさんあったと思うしね。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/02/11 掲載記事より転載
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