Clark Gable - Puttin' On The Ritz / 踊るリッツの夜 - 1939
クラーク・ゲーブルのこと、
最近の若い人は知らないだろーな。
何しろひと昔前のハリウッドスターです。それなりの年齢の人か、そっち方面に興味のある人でないと知らんか…
いやさ、名作映画「風と共に去りぬ」を見た人ならば、解るだろうけども…うん。
そうです、レッド・バトラーです!
正確には演じた人ですが。
もはやクラーク・ゲーブル=レッド・バトラーそのものでしたからね。
(どうでもいいことですが、レッド・バトラーには実在のモデルがいて、それは原作者マーガレット・ミッチェルの最初の夫だったりします)
ちなみに私は映画の「風と共に去りぬ」は、スカーレットの描かれ方が気に食わないんですよっっ 原作ではあそこまで嫌な女じゃないから。確かに我が強くて、自己中なとこはあるけども、家族思いだしね。責任感もあるし、恋愛に関しては一途だし…嫌だ嫌だといいながら、物事から逃げ出さない芯の強さもある。ただ、ちょっと頭が足りなかった(直情型なのか思いつきで考えなしの行動を取る)。
そして、アシュレイ役がなー レスリー・ハワードがなあ… ダメぽ(ヒロイン憧れの王子様役なのに、若い頃から前髪後退しすぎです)
映画の裏話として、スカーレット役のビビアン・リーは当時ローレンス・オリビエと熱愛中だったんですが、レッド・バトラーとのキスシーンが苦痛で堪らなかったんですって。
その理由がレッド・バトラーの口臭
(彼はすでに入れ歯だったっっ)。
なので、毎回香水を口に含ませてラブシーンに挑んだとか…
(オリビエに手紙で愚痴っていたそうです。オリビエはオリビエでやはり名作「嵐が丘」の撮影中だったのですが、ヒロイン役のマール・オベロンと険悪の仲で、地獄の撮影だったそうで、二人して相手役のことをぎゃーぎゃー愚痴ってたそうですねっっ)
ビビアンはものすごく潔癖症でしたからねー<自伝による
え゛え゛え゛え゛っ レッド・バトラー口臭いのか…
彼の奥さんたち、辛くなかったのかなっっ
4回離婚しているけど、まさか口臭が原因??
当時はポリデントとか、まだなかったのかしらん。
「Gone with the Wind / 風と共に去りぬ」予告 1939
お嬢様はこういう強引な男に昔から弱いものですが、スカーレットはただのおぼこなお嬢様ではないので(じゃじゃ馬って奴ですね)、意外と少女趣味で、初恋の王子様アシュレイにいつまでもこだわりがありましてっっ レッドに惹かれている自分の恋心に、いつまで経っても気づかないんだからねぇ…
「The Misfits / 荒馬と女」1961
マリリンと共演した最後の出演作。マリリンは父親を知らないので、ファザコン気味なとこありまして、子供の頃からクラーク・ゲーブルの写真を持ち歩いては、ずっと自分の父親と見立てて彼に憧れていましたから、共演できて本望だったでしょうなあ。
そして、この渋いオジさま俳優…クラーク・ゲーブル。
戦前戦後を通して、たくさんの映画、名作に出演していますけども…
映画の作中で、歌って踊っちゃったことがあるのです。
「Idiot's Delight / イディオットの喜び」1939 予告編
主演はノーマ・シアラー。ハリウッド創世記の女優さん。
ちなみに「風と共に去りぬ」と同じ年に、封切られてます。
コメディドラマな映画で、ミュージカルではないのですが、MGMということでお約束なこんなシーンが…
「Puttin' On The Ritz / 踊るリッツの夜」1939
ゲーブルが映画の中で歌って踊ったのは、後にも先にもこれっきり。なので伝説のシーンというか~ とても貴重なシーンだったりします。
本人ものすごくイヤイヤだったというしっっ
けど、こういうシーンを入れないと売れないから…という時代であったわけですのよね。
で、この「踊るリッツの夜」という曲ですが…
アメリカの作曲家アーヴィング・バーリンが1927年に書いた曲で、ゴージャスなリッツホテル(ロンドン)に触発されて、書いたとのこと。
最初の録音(レコーディング)は、ハリー・リッチマンとフレッド・アステアで、ハリー・リッチマン版が1930年の同名ミュージカル映画に使われてます。
Harry Richman オリジナル 1930
Fred Astaire バージョン
フレッド・アステア大好きだあー!
あと・・・
「Young frankenstein / ヤング・フランケンシュタイン」1974
メル・ブルックス監督の、このコメディホラー映画にも使われてます。踊ってるのはジーン・ワイルダーとピーター・ボイルですね。
(メル・ブルックス監督作品大好きでーす❤️
ちなみにブルックス監督の奥さんは映画「卒業」でダスティ・ホフマンを誘惑していたミセス・ロビンソン…彼女を演じていた女優アン・バンクロフト)
でもって、たぶん50代前後の人は…「踊るリッツの夜」といえば…このタコのカバーをイメージするんじゃないかなあ。
Taco カバー 1982
名前がタコ。
タコと言うと、日本人はどうしても蛸を思い出してしまう。
タコ、美味しいですよね。
たこ焼き食べたい。関西人でないから銀だこでOK!
明石焼ならもっとよし。タコわさもタコ酢も食べたいぞー
このタコさんはインドネシア出身のオランダ人。だが、活動していたのはドイツだったりする謎。
なんかドイツって、ジンギスカンといい、ボニーBといい、この手のわけの解らないミュージシャン(エンターティナー?)を産む独特の土壌でもあるのでしょうか?? 劇謎…
Boney M メドレー
Dschinghis Khan 「Moskau」1979
往来の勤勉なドイツ人のイメージを壊す、謎なドイツのエンタメ業界。
ぶっちゃけ、日本ではこの曲一曲だけの一発屋ですが、本国では今も活動されているようです。お元気そうで何よりです。
ああ、なんかゲーブルの話から逸れちゃったなあ。
まっ、いっか…
とりあえず、リッツとたこ焼きを食べながら、みんなで踊りあかしましょう! レッツプレイ!
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/12/17 掲載記事より転載