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Village People - Y.M.C.A. / ヤングマン - 1978
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そういえばヴィレッジ・ピープル忘れてたわー!
…ということを思い出したり(彼らの姉妹分のリッチー・ファミリーは出したけど)。
ヴィレッジ・ピープルの結成は1977年で、解散は1985年。1987年に再結成して、メンバー・チェンジしながら、未だにライブ活動を行っているとのこと。
グループの産みの親はリッチー・ファミリーと同じ、フランス人プロデューサーのジャック・モレリ。グリニッジ・ヴィレッジというゲイ・ディスコに行った時、コスプレをして踊っていた男性たちを見て…「ゲイの象徴的なグループを作ろう!」と、思いついたのだそう。
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なので、ゲイをターゲットにしていた…ということでの、この彼らのファッションになりますかね〜 (なんでもゲイ狙いの職業的コスプレなんだって)
まぁ、メンバー自身がゲイだろうが、バイだろうが、ノンケだろうが、エセだろうが、別になんでもいいんですけどね~そんなの関係ねー♪
ただ、ゲイ・イメージを前面に出してセールスした、初めての音楽グループということでインパクト絶大。効果はあったようで、色眼鏡で見られてたLGBTの人たちへの理解を深めた貢献度…ってのは高いらしい(よく解らないけど)
いずれにしても、その道の人が市民権を得る突破口を開いたことは間違いないのかな。
「5 O'clock In The Morning」1980
少なくともエンターテイメントの人々が、カミングアウトしやすい風潮を作ったり、逆手に取ってキャラを売りにすることで、生きやすい場所を作るきっかけを作った、それが彼らなんだろうな。
ただ、まだまだ社会には偏見とか、揶揄う風潮とかあったりして…昨今みたいな流れになるまでには、時間も掛かりましたけどね。
「Magic Christmas」2019
60年代はまだ公民権運動の嵐が吹き荒れてて、黒人ミュージシャンと白人ミュージシャンは同じグループでも、使う出入口やトイレやレストランや宿は別で、ステージの上ではスター扱いされても降りたら差別が待ってて、ラジオも黒人用と白人用に分かれてまして…黒人ミュージシャンのテレビ出演への道を切り開いたのがスプリームスで…
ビリー・ホリディもチャック・ベリーも、マイケルもジェームス・ブラウンもみんな人種差別に苦しんで、リトル・リチャードがゲイであることをカミングアウトしたものの、まだまだ理解はされなくて…
マレーネ・デートリッヒもバイであることを告白したのはかなり高齢になってからだったと思うし…
ゲイだったりバイだったりで、本当の自分を隠し通すことで苦悩した、ハリウッド・スターやミュージシャンは数知れず。日本じゃ未だにタブーだしね~
ニューハーフとかおねぇ系はポジションを確立したものの。
例えば、映画「ポリス・アカデミー」面白い映画でそれはそれで大好きなんだけども。
映画「ポリス・アカデミー」1984
一般の私たちから見たら笑ってしまうジョーク場面ですが…ある意味ではゲイの人を貶めるようなブラックジョークとも言えるかな~日本でもおかまちゃんとか揶揄する言葉あるけど、やってることは同じなんだよね。差別というよりは侮辱しているとも言える。こういうのは彼ら自身がどう感じるか、なんだけども…
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ゲイ・バー「ブルー・オイスター」での有名なシーン。ゲイのステレオ・タイプとも言える店でファッション(いずれフレディかレイザーラモンHG)。
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さてさて曲〜♪
「Y.M.C.A.」1978
これ、ヒットしました。マジ。
「Y.M.C.A.」というと、日本では英会話学校とか、神田にあるキリスト教青年会を思い出すですが…※YMCAとはYoung Men's Christian Associationの略語です
まさにそれのことで、このキリスト教青年会による若者(主に男性)のための宿泊施設のことを指しているのですが…ここはユースホステルのようなドミトリー(相部屋)の部屋もあることから「ゲイの巣窟」とされていて、「Y.M.C.A.」というのはゲイを指すスラングにもなっているのですっっ
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そんなわけで、この歌もゲイがテーマで、歌詞もそんなとこ(お察しでヨロシク)。
でも、オリンピックの開会式に使われたり、野球の開会式とか、スポーツイベントでも使われたりすることが多かったりするですよ。運動会とかでもよく掛かってましたしw
パウエル国務長官が、ASEANの余興でこれ歌ってたのもビックリだったけど…
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そして、この歌は日本でも日本語の歌詞をつけられて、青春歌謡ポップス!ということで秀樹カンゲキ・バーモンドカレー!! …ではなくて。西城秀樹さんが歌ってヒットしました。あの振り付けとか流行ったしねー
西城秀樹「ヤングマン Y.M.C.A.」1979
原曲がゲイの歌だとは、誰も知らないでみんな歌っていたあの頃。まさか、こんな爽やかな歌詞で、明るく元気に子供達もご一緒にといった具合で歌われているとは、本家はビックリであろう。
確かにまんまの歌詞では歌えまへんな、日本では。
GENERATIONS from EXILE TRIBE / 「Y.M.C.A.」2018
んでもって、エクザイルもカバーしてたんだね。知らんかったよ、オバサン。
E-girls カバー 2019
他にもカバーしているグループとかいるんだけど、動画が見つからないのであった。
「Macho Man」1978
マッチョな人が出てくる場面とかで、よくBGMに使われますよねっっ
「嵐のマッチョマン」とは関係ないですww
「嵐のマッチョマン」とんねるず 1987
とんねるず大好きです❤️
「In The Navy」1979
これ、日本ではピンクレディーや渋谷哲平さんがカバーしていましたね。
ピンク・レディー「ピンク・タイフーン」1980
二人ともピチピチですっっ
ミーちゃんは還暦過ぎた今でも若くて、スタイルよくて綺麗で羨ましす💛
渋谷哲平「ヤング・セーラーマン」1979
ヤング・セーラーマンって何よっっ
セーラームーンではないことは確かだ(イミフ)。
哲平さんというと「ディープ、あおい、うみ(うみ、うみ)」と、とんねるずのコントを思い出します。
「Go West」1979
この曲は、ペット・ショップ・ボーイズがカバーしていましたね。
Pet Shop Boys カバー 1993
これはかなりアレンジしているみたいですよ。メロディだけでなくて歌詞も。気になった人は調べてみてくだされ。
「San Fransisco」1978
「Can't Stop the Music」1980
「Sex Over The Phone」1985
てなわけで、ヴィレッジ・ピープルは、単なるディスコ・ミュージックのヒットメーカー・グループというだけでなく、ゲイ・カルチャーを引率して、時代の流れを切り開き変えた先駆者と言えるのでした。
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他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/12/17 掲載記事より転載
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