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Case Study - 番外編「天命を生きなば望みは遠のく」

久しぶりにケースファイルに沿った話をば…
フェイクありですが、モデルケースとしてのクライアントさんの話です。

そのクライアントさんはいつもいらっしゃると、

何について悩んでいるのか
何を解決したいと思っているのか
何処に不安があるのか
どんな未来を望んでいるのか

という話をするよりも、

職場の状況説明や愚痴
政情や世相的なことについての世間話
過去の思い出話
とりとめのない趣味や日常の話

そのような話を延々とされる方でした。
話したくて話したくてしょうがないというか、
とにかく口が止まらないのです。
施療をしたくてベッドに誘導しても、
セラピーをしようとしても話を続けるし、
制止してもなかなかということも多々。

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友達がいない人ではないし、
精神的な疾患や大きな問題を抱えている人でもない。

氣が上にあがりやすく、
リラックス状態に移行できない人と言えばそう。

社会生活も普通に出来ていますので、
単純に言って、
私のような職業の人間にしか話せないことを、
話したいっていうところも見え隠れしており、

サロンに来て話したいことを話して、
本人の気持ちがすっきりするのであれば、
それもカウンセリングの一つの形なので、
それはそれでいいのです。

でもそれだけを目的として、
通って下さっているというわけではなく、
その方からして叶えたい願望はあるし、
変えたい現実も抱えていらっしゃるわけです。

それを知っているから、
そちらに誘導しようとするわけですけれども…
肝心の本人がその邪魔をなさる。

無意識の抵抗というか妨害なんですけども。

例えば、
方違えよろしく(気学でいうところのお水取り)、
旅行に行くのならこの国がいいですよ、
と薦めてみても、
なんだかんだでもでもだってで他の国がいいといい、
しかもこの時期と言った時には行かず、
最初にこちらがお薦めした場所に、
行くことにしたとはいうものの、
旅行に行くことにしたのは結局一年後だったり。
(そんなに時期がずれてはそこに行く意味はナッシング)
ダメだこりゃって感じです。

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そんな風に自分の問題を解決して、
望む未来を創造することに対して、
はたから見ても、
「真摯」に取り組んでいるとは言えず、
ご自分に対して誰よりも本人自身が、
「非協力的」なんですね。

だからこの、
どうして自分が幸せになることに対して、
(その努力に対して)
誰でもない自分自身が非協力的で否定的で、
道を閉ざして壊そうとするのか、
そこの問題を何とかしないといけない
わけなんですけれども、
その核心にフォーカスして、
アプローチしようとしても、
常にはぐらかす方向に行ってしまう。

こういう方が一番手強いと言えばそうです。

汝の敵は汝なり。
自分の人生の邪魔をしているのは自分。

というのは結構多く、
よくあるケースと言えばそうです。

とはいうものの、
この方の場合 それだけではなかったりします。

この方自身が望む人生が生きられないのは、
この方がご自分が果たす役割、
天命を生きようとなさらないから…
というのが一番大きいのです。

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この方は現在、
某国のお仕事。大使館関係の仕事をしています。

その職に就くのが天命だったということはなく、
今の仕事に辿り着いたのは、
それはそれで意味のあることだったというところで、
類似の目的を遂げられる職場であれば、
別に現職でなくてもよかったというだけのことです。

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