雅夢 - 愛はかげろう - 1980
懐かしいです、40年前のヒット曲。
ちょうどベストテン時代でしたかねー
そして…その後カラオケスナック(まだボックスとか無かった頃)なんかで、この曲を歌おうとすると、映像がね…AVかよっ!ってなアダルト映像だったりしたもんで、曲を入れた人が真っ青になるつーか~恥ずかしいわ、気まずいわで字幕見れませんってな、真っ赤な顔しながら歌ってたりして。
なんか、そのことを思い出してしまいます。
ついうっかりで、「あ、この歌懐かしいな、歌ってみよう」と、入れてしまったならば…卑猥な映像が流れ始めて、みなさん「ひえっーしまった!忘れてた!」「なんでやねん!」…って感じになっちゃってねっっ
何しろ自分一人ではなくて、他の人(見知らぬ人たちも)がいる空間だから、バツが悪いのなんの… 曲キャンセルって言うのも後の祭りでっっ BOXだったら、内内で爆笑して済むものの。
今はさすがにその映像は使われなくなって、普通のになったと思うけど、どうしてこの歌のこの歌詞、内容で、あの映像になってしまったのか、未だによく解らんです。
「愛はかげろう」1980
聞けば解ると思いますけど、フォークです。第19回ヤマハポピュラーソングコンテスト(つま恋)にて、優秀曲賞を受賞した曲で、その年の彼らのデビュー曲になりました。
作詞を担当した三浦さん曰く、「失恋の痛みから抜け出すために書いた曲」で、男言葉ではなく、あえて女性言葉の女々しい歌にした…そうです。
現代と違って、やっぱこの頃はこういう歌(歌謡フォーク的なバラッド)が日本人受けした時代で、演歌的な心情表現だよなあ…って思ったりもします。
でもって。。。
Ryu「モーメント/最初から今まで」2002
ドラマ「冬のソナタ」主題歌のこの曲のサビ部分が「愛はかげろう」に似てるって、一時期話題になりましたな。
まあ、似てるって言えばそうだけど、この位は許容範囲なのかなあ…それを言ったら、似てる曲なんてごまんとあるし。似てはいるけど「パクリ」や「まんま」とは思わないかな。
ちなみに曲は知ってるし、こういう話で内容ってのは、あれだけ話題になったので知ってるけど、ドラマ自体は見てないデス<冬ソナ
「残秋(あき)から」1980
「悲しくて」1981
二枚目に出した曲でした。こっちも寒くなる曲と言うか~秋から冬にかけて聞く、心寒い曲ですよねっっ
さてさて雅夢は二人組のフォークデュオ。中京大学在学中にフォーク好きだった同級生同士の二人、三浦和人さんと中川敏一さんが結成(1976年頃)。ちなみに中学生の時分からフォークにはまり(かぐや姫や吉田拓郎)、ギターを始められたみたいですね。
デュオ名になった"雅夢"は三浦さんの行きつけの喫茶店の名前だったとか。して、カバー曲はやらず、オリジナルのみで行こうと決められていたそうです。
「浮雲」1981
「秋時雨」1981
「たそがれ詩人」1981
「追いかけて」1982
「帰らぬ河のほとりで」1982
「霧雨の旅人」1983
「夕映えよ心の鳩を抱け」1983
「壊れた夜」1984
この曲も三浦さんの作品では無くて、作詞がなななななんと、飛鳥涼…はいチャゲアスの飛鳥ですね。
「グッドバイ」
同級生でファンの子がいたけど、当時の私はアリスとか中島みゆきとか、他を聞いていて、雅夢にあまり興味というか触手を示さなかったんですよね。
けど、今改めて聞いてみると、いい曲歌ってるなあ… 若干、松山千春に共通するものがあったりするけども。
「19の肖像」
メインヴォーカルの三浦さんの声もいいですよね。ウィットに満ちた暖かさがありながら、苦しみや辛さとか、そういった剥き出しの感情を伝えてくる響きがあって…どことなく物悲しく寂しげな憂いが、そこはかとなく漂ってる。
三浦さんの作る歌詞、詩の世界のことを評して「叙情詩人」とそのように表現した人もいたそうだけど、まさにそれ。日本語の繊細さ、奥ゆかしい表現の中に、ほとばしる情熱やこみ上げる情念や、そういった隠しきれない感情を見事に託しこめているって言うのかなー
それが日本の歌謡フォークの良さなんだけども、うん。
「雪よ降れ」
綺麗ごとな言葉を並べた歌詞ではないのよね。生身の感情とそれを知ったからこそ書ける物語、表現方法があって…今の時代には違うけど、昭和の時代と自分を懐かしみながら、なんかあの頃の想いの宝箱をあけるつもりで、今さらながら聞いてみましょうか‥‥てな歌です。
「十六夜物語」
んでもって、肝心の雅夢は1984年には解散してしまって、それぞれソロの道に進んだり…とのこと。
「桜(はな)びえ」
活動したのは短い期間だったけれど、良い歌をたくさん残して下さいました。もっともっと知られるとイイナ。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/11/25 掲載記事より転載
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