Sex Pistols - God Save the Queen / ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - 1977
パンクと言ったら、セックスピストルズ!…な、パンクの代名詞、シンボルとも言える代表的なバンドです。
とにかく反抗的で攻撃的、反社会的で無鉄砲、不良でやんちゃバンドのお手本ってイメージかなん。
日本だとその手のバンドというか、イメージ的に近いのは、RCサクセションや爆風スランプになるのかなって思うけど。彼らはパンクではないし、ピストルズに比べると全然おとなしいデス。
あと、ピストルズの曲からバンド名を取り、スタイルを真似た、アナーキーがパンクバンドではあるな…うむ。
さてさて…ピストルズのバンドとしての形が出来たのは、1975年ですが。もともとロンドンで「SEX」と言う名のブティックを経営していたマルコム・マクラーレンが、お客さんだったスティーヴ・ジョーンズとポール・クックのバンドに注目して、自分とこの店員だったグレン・マトロックと、オーディションで選んだジョニー・ロットンを加入させて、プロデュースすることになったのでした。
そしてデビューシングルがこれ。
「Anarchy In The UK」1976
テレビで放送禁止用語を連発して叫んでしまったがために、デビュー後すぐにレコード会社から契約を切られてしまったのでした。
ちなみに、メガデスがカバーしていますね~
Megadeth (Live In Italy 1992)
「I Wanna Be Me」1976
で、翌年にグレン・マトロックが脱退したことにより、代わりのベーシストとしてシド・ヴィシャスが加入することに。
真打っていうか、カリスマ登場です! シドがいないとピストルズじゃないぞって思うしっっ とはいうものの、ベーシストとしては…アレですw 存在感だけのミュージシャンになるのかなあ、シドはっっ汗
「No Feelings / 分かってたまるか」1977
そして、数社のレコード会社と契約を結んでは切られ!な、様々なすったもんだがあったあげく、何故かバンドはレコードの売り上げより、違約金で儲かることになりww
最終的にはヴァージンレコードと契約を結ぶことに。
んでもって、エリザベス女王在位25周年祝典の日にテムズ川のボートでゲリラライヴを行い、英国国歌と同名の曲「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を演奏し逮捕されたものの、プロモーションの成果は上々で、全英シングルチャートで最高2位になったりして。
で、このことによりジョニー・ロットンとポール・クックが激怒した右翼に襲われて、重傷を負う事件が発生し、バンド活動はしばらく停滞してしまうと言う事態に。
「Did You No Wrong」1977
「Pretty Vacant」1977
この曲ですが、ABBAの「SOS」にインスパイアされて、初代ベースのグレン・マトロックが作った曲。
ABBA「SOS」1975
んー
インスパイアされたという箇所、加減がよう解らんw カバーも結構されていて、ジェーン姐さんもカバーしています。
Joan Jett and the Blackhearts カバー 1990
映画「ランナウェイズ」でも使われてるから、ジェーン姐お気に入りの曲なんでしょうね。活動時期が重なっているから、同世代のバンドになるわけだけど。イギリスとアメリカだし、残念ながら交流は無かったか?
ピストルズはアメリカツアーを結局中止してしまい~の解散の流れですしお寿司。
「Holidays In The Sun / さらばベルリンの陽」1977
「Satellite」1977
して、あっという間の解散。パッと出て、賑やかしで疾風のように去っていったバンドのイメージ。出てきたときは強烈でとにかくインパクト強かったけど、終焉も早かった。
でも、鮮明なそのイメージはいつまでも消えず。
様々な人の心に焼き付いて、短命なバンドでとくにこれといった特徴的な活動はないというのに、忘れられず、ロック史に伝説として刻まれた、色鮮やかなバンドでした。
ロックというのはそもそも反骨精神なんだけども、彼らはパンクというのか破壊思想の塊であるかのように、世間に刷り込んだかなあ。ドラッグとセックスと破壊と混沌と無秩序。パンクをそのようにイメージ付けたのが、彼らの功績でもある。
で、彼らの数少ないシングル、アルバムの曲の中で、やっぱり代表曲と言えばこれかなあ?
「God Save The Queen」1977
いやさ私もピストルズは知っているという程度で、全曲ちゃんとじっくり聞いたことないですけどもっっ そんな通でない私が、彼らと言ったらコレじゃーん、と思う曲なわけです。
God Save the Queen - 85th Birthday of HM,
Queen Elizabeth II at Westminster Abbey
再結成もしているし、ドキュメンタリー番組とか映像もたくさん作られてたりします。映画にもなってますしね。
映画予告「Sex Pistols」2022
映画予告「Sid And Nancy」1986
で、日本にも来日してたりします。再結成後ですけれども。サマソニに出演していたりね。そしてロックの殿堂入りはその活動時間の短さに対して、わりと早くしていたりするから、やっぱ不思議だと思う<選択基準
でも、シドがいないピストルズは私にとってはピストルズではないです。私の中ではシドが亡くなった1979年の時点で、ピストルズは終わってマス。だから再結成してるピストルズはもはや別物かなあ。
「The Great Rock 'n' Roll Swindle」1980
再結成のメンバーの方がオリジナルメンバーなんだけどね。グレンが復活していると言う意味ではっっ
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/07/08 掲載記事より転載