Bobby Vinton - Mr. Lonely / ミスター・ロンリー - 1964
またまた、オールディーズに飛びます、飛びます(って若い人には解らんか)。
ボビー・ヴィントンはポーランド系のアメリカ人シンガー。活躍したのは60年代になりますかね。お父さんがバンドリーダーだったので、息子である彼も音楽に興味を持ち、ハイスクールでバンドを結成。大学でも音楽を学び、作曲学を専攻して、卒業後は兵役に就いたものの、60年にバンドリーダーとしてレコード会社と契約。
ボビー・ヴィントン・アンド・ヒズ・オーケストラとして、2枚のアルバムをリリースしたものの、さっぱり売れず。解雇通知を受けたものの、シンガーとして「涙の紅バラ」を発売し、これが全米一位のミリオンヒットとなったことから起死回生を図ります。
「Roses Are Red / 涙の紅バラ」1962
「I love you the way you are」1962
続いてのシングル、自作曲のこちらもヒットしました。
「Blue On Blue」1963
ティーンアイドルとして活躍することになり、連続ヒットを飛ばします。
「Blue Velvet」1963
「There! I've Said It Again / ブルー・ファイア」1964
原曲タイトルは「Thereǃ I've said it again」なんですが、何で「青い炎」なんだか ブルーシリーズとばかりに、タイトルにすべてブルーつけたかったのかなって安直すぐる。
動画では見つからなかったけど「ブルーハート」って曲もあるっす。
ちなみに、そんなわけで日本では「ミスターブルー」と呼ばれていたりなんかして。
「Tell Me Why」1964
イントロがハリウッド映画のサントラっぽいのう。
「Please Love Me Forever / いつまでも愛して」1967
「Sealed With A Kiss / 涙の口づけ」1972
「My Melody of Love / 愛のメロディー」1974
そして、ボビーと言えば、やっばこれですかね。
「Mr. Lonely」1964
当時のダンスホールやオールディーズクラブでのチークタイムとか、60年代のアメリカ青春映画などに出てくるプロムのシーンなんかで、必ずと言ってもいいほど流れるのがこの曲だったなあ…
ちなみにデビュー曲の「涙の紅バラ」とほぼ同時にレコーディングされたそうですが、会社側がシングル化を認めなかったそうなんですね。歌唱に納得できないとかで…
そして、二年後のアルバムに収録されたところ。ラジオ局にリクエストが殺到したそうです。
ちなみに曲の内容、歌詞ですが、戦場にてホームシックに掛かった兵士の心情を歌ったもので、恋人への思慕も綴られていることからラブソングでもある歌。ゴールドディスクも受賞しましたね。
んで、カバーもたくさんされてます。日本ではラジオ「JET STREAM」のテーマ曲に長らく採用されました。
JET STREAM ミスターロンリー 城達也
城達也さんのナレーションに痺れた人は多いはず。
The Lettermen カバー 1970
こっちもこっちで人気あります。
さてさて、ボビーですが2000年位まではシンガーとして、エンターティナーとして活動をしていたのですが、2002年に活動の場としていた自身の劇場を売却し、2015年の公演を最後に引退して音楽界から去ることになりました。
もう86歳。のんびりとした余生を過ごされているのかな。
他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/07/21 掲載記事より転載