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The Rubettes - Sugar Baby Love / シュガー・ベイビー・ラヴ - 1974

さてさて、ルベッツ。マイナーどころですっっ

winkのとこで彼女たちがカバーしてた曲のオリジナルバンドですね。実のところ、この曲以外にヒットした曲は無いってな、イギリスではともかくアメリカでは一発屋なグループなのでした。

はい…てなわけで、彼らの出身はイギリス。1973年にスタジオ・ミュージシャンを中心に結成されました。

「Sugar Baby Love」1974

イギリスのバンドだけど、サウンド的にはブリテッシュ・インベンションって言うよりーアメリカン・ポップやフレンチ・ポップ寄りな感じ? 若干サーフサウンド入ってるし。

オールディーズちっくな雰囲気が懐かしいなあ。70年代だなあって特徴がありあり。空気感とかね。コスチュームがまさにソレ。

して、この曲がデビュー曲でヒットしたわけですけど、リードボーカルのポール・ダヴィンチが録音後に脱退しちゃって、レコードの声は彼だけど、バンドは二代目の別のボーカルという、なんかしょっぱなから、そんな波乱の幕明け。

まあ、同日録音した他の二曲は差し替えたけど、さすがにあの高音は他の人は出せん!という事と、あの高音あってのこの曲の持ち味、良さなので外せないってことで、レコードはポールの曲のまんまでした。

そして当時は、テレビ出演だと口パクが当たり前ーな時代でしたしね。

「Tonight」1974

録音は「シュガー・ベイビー・ラヴ」と同日だそうで、初代のポールが担当したらしいんだけど、後のボーカル、アラン・ウィリアムズに差し替えられて発売されたそう。

それにしても、このバンド、何気にビーチボーイズやドゥーワップのアメリカンサウンドを意識している気がするよね。まあ、60年代オールディーズの雰囲気を取り入れたって感じか…見た目ではなくて、曲調だけど。だから、アメリカで無くて、イギリスってのに違和感ありあり。

「Juke Box Jive / 恋のジュークボックス」1974

とりあえず、本国イギリスではウケていたらしい。

「I Can Do It」1975

しかし、ドゥワップなのに、どうしてベレー帽にこのファッションなんだろう…謎だ。

「Foe-Dee-O-Dee」1975

「You're The Reason Why」1976

ベレー帽が無くなって、サウンドも変わりましたねー

「Baby I Know」1977

けど、アメリカン・フォークっぽい。

「シュガー・ベイビー・ラヴ」以外は、イギリス以外ではヒットせずでしたけども、なんだかんだメンバーチェンジを重ねながら、細々と活動を続けているバンドって感じでしょうか。

1979年に活動停止するまでの6年間、9枚のアルバム出しているし、1982年に再結成して、ヨーロッパを中心に活動を再開して…90年代後半にはグループ内で分裂があり、裁判沙汰にまで発展したようですが…(バンド名を巡り)

結局双方に「ルベッツ」の名称使用が認められ、「The Rubettes Featuring Alan Williams」と「The Rubettes Featuring Bill Hurd」と二つに分かれて活動することに。

てなわけで、バンドとしては今も存続していたりする。オリジナルメンバーはほぼいませんが。

もともとバンドやろうぜ!で、集まったメンバーと言うのでは無く、シンガーのウェイン・ビッカートンがロンドンでデモテープを作るために、集めた6人のスタジオ・ミュージシャンたちがいて、彼らがこの「シュガー・ベイビー・ラヴ」を気に入って、自分たちに唄わせてほしいという事になって、レコーディングされて結成された、即席のバンドでもあったわけです。

なので、顔見知りではあったけど、音楽性など方向性とかが一致していた仲間って言うのではないのよね。たまたま、その日に集められたメンバー、それがバンドとして続いたこと自体が奇跡なのかなあ。

して、「シュガー・ベイビー・ラヴ」は多くの人たちにカバーされていたりします。

Dave カバー 1974

キャンディーズ カバー 1974

Mon thys カバー 1974

ドイツ語でのカバーです。

Wink  カバー 1988

石田燿子さん  カバー 2001

TOPS  カバー  1987

レディオサイエンス カバー 2009

LES BLUE BELLES カバー 1994

ユーロビートにアレンジされてます。

布袋寅泰さん

そして、ドラマの方ですけど「WATER BOYS」「WATER BOYS2」のシンクロシーンにも使われていたりして、

ドラマ「WATER BOYS2」2003

2:40位から使われてます。これで耳にした人は多いんじゃないかなあ…

あと、このCMでも使われてたかな。

「au WALLET」KDDIのCM 2014 

アサヒ本生アクアブルー CM

こちらで使われてたのはカバーの方。

そんな感じで、時代を超えて愛されている曲なのでした~


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2022/01/16 掲載記事より転載


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