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The Mamas & The Papas - California Dreamin' / 夢のカリフォル二ア - 1965
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ママス&パパスというと60年代のヒッピー文化と、フラワーチルドレン世代を象徴するサイケデリックなファッション、フォーク・ロック及びサンシャイン・ポップといったサウンドの楽曲…それらを生み出す、爽やかな男性女性の混成コーラス。それらが特徴ではありますが…
グループの内情は、昼メロ的なドロドロしたものでありましたなあっっ汗
デビュー曲は、
「Go where you wanna go / 青空を探せ」1965
写真右のちょっとふくよかなキャス・エリオット、通称ママ・キャスが所属していたバンド「ビッグ・スリー」とデニー・ドハーティのバンド「ハリファックス・スリー」が合流して、「マグワンプス」というバンドが結成されたものの、あっという間に解散。
デニーが写真左の男女、ジョンとミッシェルのフィリップス夫妻が所属するフォークグループ「ニュージャージーメン」に参加。そこにソロでジャズ・シンガーとして活動していたキャスが加わり、カリフォルニアへと活動の場を移転し、結成されたのが4人の始まり。
んでもって、
ママス&パパスとしての二枚目のシングルがこれです。
「California Dreamin' / 夢のカリフォリニア」1965
1963年に、ジョンとミッシェル夫妻がまだニューヨークに住んでいた時、ジョンが夢の中でこの曲を聞き、妻であるミッシェルを起こして手伝ってもらって、この曲を完成させたとのこと。
爽やかな初夏を思い出させるメロディなのですが、真冬のニューヨークの凍える朝に暖かいロスはカリフォルニアを思い出す歌なのでした。
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最初はあまり注目されなかったのですが、ボストンのラジオ局がこの曲を取り上げたことで反響を呼び、そこから世界的なヒットに繋がりました。
そして、ナンシー・シナトラを始めとして、たくさんのミュージシャンがカバーしているし、CMにも何度も使われていたりもするし、主題歌に使われたりもしています。
永遠のエバーグリーンな素晴らしい曲ですね。確かに古さを感じさせなくもないけど、時代を超えて受け継がれて残っていくべき曲だと思うですよ。
定期的に聞きたくなりますし。少し懐古主義に走っているようなときとか…
「Monday Monday」1966
シングル3枚目のこの曲もヒットしました。でもね、二枚目が世界的ミリオンヒットになって、続く三枚目もヒットして絶頂期であったというのに、ミッシェルが浮気しちゃったんですよ…それもデニーと。グループ内で、それやっちゃダメでしょって感じ。
んで、キャスはデニーに恋していたのね。だもんで、人間関係ぐちゃぐちゃです。さらにミッシェルは、バーズのジーン・クラークと不倫関係にっっ で、ジョンはグループからミッシェルを追い出した、と…
しかし、後任が見つからないので復帰させて、よりを戻したりなど、なんかグダグダ。
まぁ~ミッシェルは恋多き女だったのかなっっ汗 (離婚した後、俳優のデニス・ホッパーと再婚したりしているし)
悪い言葉で言えば節操のないビッチで、前向きに捉えれば、恋多き開放的かつ進歩的な女性ってところでしょうか?
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「勇気ある追跡」とか「地獄の黙示録」とかが思い浮かぶ
「I Saw Her Again」1966
「Dedicated to the One I Love」1966
まぁね。ミッシェルは確かに可愛いつか~一見無垢な少女っぽい魅力がありますよね。人妻で子持ちとは思えないし。
「Creeque Alley」1966
「Twelve Thirty / 朝日を求めて」1967
「Glad To Be Unhappy / 悲しみを幸せに」1967
これはママ・キャスのヴォーカルですね。
「Dancing In The Street」1966
こちらモータウンのカバーです。
Martha Reeves & The Vandellas オリジナル
なんていうのかなー ジョンとミッシェルがよりを戻したのはいいとして、その浮気相手のデニーと一緒に音楽活動継続ってのはよくわからんですっっ ママ・キャスも片思いしていた相手と、その浮気相手と旦那と・・・むむ。
結局、なんだかんだで、フィリップス夫妻の夫婦仲は上手く行かなくなって、1968年にグループは自然消滅的な感じで消滅。それぞれがソロ活動を始めることになります。
ママ・キャスはもともとソロ・シンガーで活動していたので成功を収めたのですが、未婚の母となった後、1974年にツアー先のイギリスにて心臓発作により帰らぬ人に…
そして、ジョンもデニーも旅立ち、今はミッシェルだけがご存命。
そのフィリップス夫妻の娘であるチャイナ・フィリップスが、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの二人の娘たち、カーニーとウェンディの三人で結成したのがウィルソン・フィリップス。
Wilson Phillips On Growing Up With The Beach Boys And The Mamas And The Papas As Their Parents
当時話題になりましたね。
Wilson Phillips「Hold On」1990
アルバム二枚くらいしか出してないみたいだけども。なんていうか~カリフォリニア繋がりっていうのかなーww ニューヨークに住んでいて憧れの温暖な土地、「夢のカリフォリニア」を作った夫妻の娘が、カリフォルニア・サウンドの代名詞みたいなビーチ・ボーイズのリーダーの娘と組んだりなんかして…面白いなーって思います。
Wilson Phillips「California」2008
これはジョニ・ミッチェルのカバーですが、ここでは「ホールド・オン」の後ですが、親たちの歌も歌っています。
カリフォルニアと言えば、ママス&パパスは「夢のカリフォルニア」ビーチボーイズは「カリフォルニアガールズ」ですね。
Wilson Phillips「Good Vibrations」
なんか感慨深いですよね。ママ・キャスの娘さんも加わってくれたら嬉しかったけれども…音楽はやられてなかったのかな。
Michelle Phillips talks about Mamas & the Papas
そんな感じでメンバー内は男女関係でドロドロでしたし、活動期間も短かったですが、とても良い歌を残してくれたグループでした。
The Mamas & the Papas perform "California Dreamin'" at the 1998 Hall of Fame Induction Ceremony
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2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/01/29 掲載記事より転載
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