THE MAKING OF MOTOWN - メイキング・オブ・モータウン - 2019
レディースディに見に行って来ました。モータウン・サウンドは大好きなので、上映映画館が少なく、当日に後の予定もあることから、ミニシアター系の映画館に見に行ったのですけど、なんと満席(事前にネット予約しておいて正解)。
そして既に、前後左右をソーシャルディスタンスで空けたりの対策はなく、全席ビッチリの文字通りの満席なのには驚きましたぜい。
もう映画館は感染対策しないのかー
(新宿も池袋も人がマスクしている以外はほぼ元通りかも)
でもって、ミニシアターだと後ろの席は字幕が見えないなあっっ汗 前置きはさておいて肝心の映画。
映画「メイキング・オブ・モータウン」予告編 2019
アメリカのデトロイトにて創設された、モータウンというレーベル。今となってはその名が世界的ブランドとなり、社名自体がひとつの音楽ジャンルとも言える、レコード会社の創始者であるベリー・コーディの功績と社の歴史を振り返った映画です。
企業という枠組みを超えて、時代を席巻・凌駕し、単なるエンターティメントやアーティストの存在意義を超えたところで白人社会における黒人の地位向上や公民連運動などにも影響を与え、娯楽的な高揚だけでなく 国境を超えたところでも多くの人の心に希望の光をも灯してきました。
なんかまあ、そんなところがコンパクトにまとめられています。
もちろんいつも順風満帆ではなく、組織が大きくなり人が増え、年月を重ねるごとに、共に苦楽を分かち合ってきた仲間の離反やすれ違いとか、流行の移り変わりとか…音楽の受難時代とか、様々な挫折やトラブルなど、避けられないことも多々あって今に至るわけです。
元々は映画というより、テレビ用のドキュメンタリーらしいのですが、セリフや歌詞を立体的にテロップにして見せるというのは斬新で面白いなって思いました。
Smokey Robinson & The Miracles
「You've really got a hold on me」1962
映画を見るに、モータウンという会社はベリー・コーディと
スモーキー・ロビンソンの二人三脚から始まったようにも思います。
Martha & The Vandellas「Dancing in the Streets」1960
どうでもいいけど、このサムネ酷くね? 酷すぎね??
ミュージカルに使われたり、ママス&パパスとかキンクス、ヴァン・ヘイレン、タグ、リトル・リチャード、ボウイ&ミックとかもカバーしています。
The Mamas & The Papas 1966
David Bowie & Mick Jagger 1985
Four Tops 「 Reach Out (I'll Be There)」1967
この曲は、JALだったかANAだったか忘れたけど、CMに使われましたね。I'LLっていう、なんかパッケージ旅行かサービスか何かのときに。最初はNOKKOの「crazy cloud」で、次に使われたのがこれだったと思った。
そうそう、川村かおりちゃんが出てましたねー
Marvin Gaye 「What's Going On」 1971
いい歌です。すべてを超えた魂の歌、世代を超えた語り継がれるべき名曲。本当に彼の死は残念でしたっっ涙
Temptations - My Girl & Get Ready 1964
逆転の発想なイントロ「メイキング」でも取り上げられてましたが、一般にはあのマコーレー・カルキン君が出演した映画「マイ・ガール」の主題歌としての方がなじみがあるかもですね。
Marvelettes 「Please Mr. Postman」1965
ビートルズとカーペンターズがカバーしてますね。
Stevie Wonder「 Superstition」1972
スティービー・ワンダーを見ると、いつもアザラシに似てるなって思っちゃいますw えっと大人になってからの彼ですよ。子供の頃は可愛かった。
THE SUPREMES 「Back in My Arms Again」1965
スプリームスは、日本ではシュープリームスと表記されるのでややこしいっす。
The Jackson 5 「I Want You Back 」1969
マイケル可愛かったー❤️ この曲は最近?だと九州新幹線の事前予告CMに使われていましたね。
JR九州CM「全線開業」2011
タイトルは邦題だと「帰ってほしいの」だったような気がするけど、「帰ってきて欲しいの」もしくは「戻ってきて」とかのほうが、誤解が少なく意味が通じやすいような気がする。「帰ってほしいの」だと「帰れ、てめぇ!」にも取れてしまうから…
モータウン25周年コンサート① The Jacsons&Michael
覚えている限りで使用されてた曲を集めてみた。
実際はもっとたくさん使用されていましたが、思い出せず。ミュージシャン一つだけということで。
サウンドトラックは発売されているみたい。でも版権の問題もあるのかセレクトの結果なのか、全部は収録されてないですね。
モータウン創始者であるベリーが主演している、会社主体のドキュメンタリーだからもちろん暗部は描きません。予定調和にうまく綺麗にまとめています。美談として。
それであっても、企業としてのやり方に見習うところはあるなと…社員を家族といいきり、それぞれの所属ミュージシャン(グループ)をクリエイターとしての立場で、ライバルと競い合いつつも、同じ釜の飯を食べる仲間としてファミリーとして助け合い共存し、エゴイズムを捨てたところで一人が全員のため全員が一人のためと…
そのような方針で作品を提供しあったり、よりよいヒット曲を作ったり、ヒットを飛ばそうと切磋琢磨なところは企業の姿勢としてはそうあるべきとも思いますが。
とはいうものの、特定の歌手へのえこひいきはやはりあり、
それが内紛や自滅を産んでた事実は、世間にも周知の通りなんですけど。
まぁ人間だから仕方ないか~
それが強みでもあり弱みでもある。
後から取ってつけた絵空事で理想論ではあっても、一人ひとりの才能を引き出し、ヒットメーカーとして、数多くの優れた作品を生み出した功績を讃えるには、こうしたドキュメンタリーが創られて後世に残るのはとてもいいことです。
そしてモータウンから生まれた数多くの曲たちも、古典としてこれからも人々に聞き継がれていくとよいな…と思うでありますよ。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/10/01 掲載記事より転載