John & Yoko Plastic Ono Band - HAPPY XMAS (WAR IS OVER) / ハッピー・クリスマス(戦争は終わった) - 1971
そして私にとって、クリスマスで一人過ごしたい時に聞きたい曲って、やっぱこれかなあ…
「HAPPY XMAS (WAR IS OVER)」1971
こちらは年齢制限があるみたいなので…
こっちは大丈夫かな・・??
クリスマスの曲だけど反戦歌ですね。
曲の出だしの、「ハッピー・クリスマス♬ ジュリアン」は、ジョンが最初の結婚の時の子、シンシアとの間の息子ジュリアンに。
「ハッピー・クリスマス♬ キョーコ」は、ヨーコの二人目の夫アンソニーとの間の娘キョーコに…
それぞれ捧げられています。
たくさんカバーされているけど、
ファンにとっては、オリジナルに勝るものなしなのです。
50年前の曲ですが、古くないんだよなあ…なんでだろ。
いつまで経っても色褪せない、時代を感じさせない普遍的な歌です。メロディも歌詞も、なおかつテーマも…
スタンダードになった歌と言えばそうだし、エバーグリーンで片付けられない独特の良さ。時代に刻まれた響きがあります。この歌には。
そのような意味では、魂と愛のこもった歌っていうのは、ものすごいパワーを持つものだと痛感させられます。
生きているんですよね、歌自体が魂と生命を持って存在している。
ジョンが創った歌だけど、そういうもの…個人の力や創作エネルギーを超えた、何かが宿ってる。
イマジンもそうだけど啓示を受けて、天の意志として降りてきた歌、曲なのでしょう。
こんな曲って、そうそう生まれるものではありません。
ジョンは人々を救済するために立ち上がったジャンヌ・ダルクやブラザー・サン・シスター・ムーンの聖フランチェスコのような、純粋かつ無垢で、他人のために自らを捧げる生き方をして…聖人君子な生き方をした、決して模範的な人ではなかったけれど。
ものすごい天才的な音楽家や演奏家というのとも、ちょっと違うようにも思うけれど…(どちらかというと壊れていて、家庭人としては、夫としても父親としても不合格もいいとこ)
あたりまえの、シンプルな…人々の生き方への問いを、生きることの喜びや、本当に大切にすべきものは何かということを…単純な神さまからのメッセージみたいなものを、私たちに歌として伝えてくれる人だったように思います。
Julian Lennon「Valotte」1984
「ハッピー・クリスマス」とメッセージをもらったジュリアン。ジョンの母であり、祖母であるジュリアから頂いた名前ですね。
両親が離婚してからは、数えるほどしか会ったことのない父と子になりますが…彼がデビューした時、みんなうるうるしてこのMVを見つめたものです。それこそ親のような目線で。
今は彼もごついおじさんになっちゃいましたけどww
(子供の頃は可愛かったんだよなあ…美少年でっっ)
クリスマスの概念のない他の宗教には関係ないことですが、キリスト教徒にとって クリスマスだけは停戦となる日。
イブからの二日間は戦争をしない日。
けれどクリスマスが終われば再び…なんですけどね。
今回取り上げませんでしたけど「戦場のメリー・クリスマス」も戦場における(実際は捕虜収容所)、クリスマスに至るまでのお話でした。
クリスマス・ストーリーではなく、クリスマスまでに起こった出来事。キリスト教徒である捕虜たちと、神道や仏教およびに武士道精神に彩られた日本人(軍人)の認識の違い。価値観などの違いがその期間において、浮き彫りにされて描かれているわけです。
うん、単なる男色映画ではないのよ(そういう意味にとる人いるけどさ)。
「Give Peace A Chance」1969
「POWER TO THE PEOPLE」1971
"みんながそれを望めば 戦争は終わる"
早く本当にそうなって欲しいものです。
争いのない平和な世の中が、一日も早く現実化しますように。というわけでHAPPY XMAS!
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/12/25 掲載記事より転載