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【あなたのきっかけに】Episode 9「キャラクターの傍に」

文=増田萌絵

※この記事は「WITアプリ」で公開された記事を再掲載したものです。

キャラクター、場所……ときたら??

その世界ではどういった物が使用されているのか!!
使用されている小物からも作品の時代背景など世界観が漂ってきますよ!
今回ご紹介する小物の設定が『プロップ設定』と呼ばれるものになります!

ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデンでは、多くのプロップ設定がありますが、特に人間側とヴァンパイア側で大きな違いが出ていますので、そちらにも注目してみてください!

【オルゴール】
モモが音楽に惹かれ、楽園を目指すきっかけとなったオルゴール。
上フタの裏側に楽園のポストカードが挟まれているのが分かりますが、よく見てみると、オルゴールのフタの開け方やポストカードの取り替え方まで細かい設定が多くあります。

~増田ひと言メモ~
このオルゴールはモモの人生を大きく変えるきっかけを作ったとも言えます。初めてモモの前に現れた時、どのような音色でモモを惹きつけたのか…
今作で是非その音色をお楽しみください!     

【アンプル】
ヴァンパイアの力を最高潮に増幅させる薬が入っているアンプル。
この薬を使用することで、STAGEⅠからさらにSTAGEⅡになることができます。※詳しくは、ヴァンパイアの紹介の際に!
しかし、この薬を使うと元に戻ることができず、自我も失ってしまうのです。。。赤と青の液体が混ざると設定されていますが、色からしていかにも危険な薬か伝わってきます…!

~増田ひと言メモ~
このアンプルがもたらす力と引き換えに全てを失ってしまう…
これを手にする時のヴァンパイアに気持ちにたつと何ともやるせない気持ちになってしまいます… 

【サーチライト】
ヴァンパイアが苦手とする光を放つ専用武器サーチライト。
本作のヴァンパイアは、光に大変弱いです。このことから、人間側の兵士は戦闘中に携帯用サーチライトを所持しています。

~増田ひと言メモ~
様々な部分に対して詳細な設定がされていますが、ここで少し裏話をひとつ。当時の技術では、短時間で光を放つことが難しかったため、戦闘中は常にライトがついている状態のようです!  
                  
【吸血鬼専用銃】
ヴァンパイアに致命傷を与えることができる吸血鬼専用銃。通称、銀銃。
通常の銃では、回復力が強いヴァンパイアに傷を残すことはできませんが、
銀銃で撃たれた部分は融けてしまい、回復できません。

~増田ひと言メモ~
当時、銀は大変貴重なものだったため、接近戦のここぞ!という時に使用されます。弾の先がギザギザになっているところが、痛々しい。。。     
 
【ヴァンパイアの食事】
フィーネの屋敷で登場する豪華な食事。
劇中では少ししか映りませんが、これもまた一品一品に料理が指定されています!食器の華やかな装飾や、食卓に飾られている花など……さすが芸術を愛するヴァンパイア!

~増田ひと言メモ~ 
ちなみに舞台はロシアなので、ボルシチは必須だそうです!!

キャラクターが持つことが多いプロップ設定はギミック以外にも、それらをどのようにキャラクターが触り、どのような動き方をするのか……そういったところも合わせて案が出されています。
キャラクターとプロップ設定の絡みは作画になることが多いので、作画する際の大変さ等、実際に制作がスタートした後のスタッフのこともしっかり考えられています!!

さてさて、キャラクター、美術、プロップと大きな設定部分をご紹介してきました!!
ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデンの世界観に浸っていただけていますか!?実は、今回紹介できていないプロップ設定で他にもこだわっているところがあるんです!!
なんだか分かるでしょうか?…ヒントはハンター!
答え合わせは次回で!!


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