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【あなたのきっかけに】Episode 56 「世界を伝える」

文=増田萌絵

私が所属する制作班は、VIVYの制作班とは違うので、今回のコラムを書く上で注意事項や様々な設定を見せていただきました。
その際にハッとした驚きやとても感心を受けたものがあるので、今回からはそちらをご紹介していこうと思います!

100年後の未来を守るために、ヴィヴィとマツモトはAI暴走化が起こってしまった発端となる事柄を変えていきます。
そうなると、本来の歴史と、ヴィヴィとマツモトが変えた世界と、2つの世界線を描くことになりますが、アニメでは2つの世界線が視聴者にうまく伝わるようにある表現がされています。
演出や音楽、色々なところに工夫がされていますが、目に見えて分かりやすいものがあるんです!

本作では、本来の歴史を『正史』、ヴィヴィとマツモトが変えた世界を『修正史』としていますが、正史になると上下に黒帯(シネスコ)が足されていました!
これには気づかれている方も多いのではないかと思います!
さらに撮影処理ものせて、『正史』と『修正史』の流れを分かりやすく視聴者に伝えてくれています!

ただ、この黒帯…。クリエーターには少し大変だったこともあったそう。
本作に参加された作監さんからお話しを伺える機会があったのですが、この上下の黒帯があることによって、通常の絵を描く範囲とは異なってくるため、限られた範囲で最大限のパフォーマンスをするにはどういう画角で、レイアウトで画面を仕上げていったら良いのか…試行錯誤したそうです。

限られた中でも最大限のパフォーマンスを考える、そういう姿を聞いてやはりクリエーターの方々には頭が上がらないなぁと思う今日この頃です。

『修正史』が本編のメインとなりますが、『正史』にも工夫が詰まっている是非ともご注目を!!

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