小さな息子と旅
息子の夢はいつかサンライズ出雲に乗って瀬戸内海の朝焼けを眺めることなのだが、
3月のカレンダーを30分以上凝視しながらうんうん唸って模索した結果、どうしても、お泊まり(つまり2日間の余暇)というのが、むずかしい行事の多い3月。。
もともとの予定の合間を縫って、という、時間制限や行き先の距離的な塩梅、とにかく塩梅が、また土日となると予算的にもあまり抑えることができないので、もともとそんな、大げさな予算を組める余裕もなく、
日帰りにした。日帰りに。
このnoteというものを、私は息子とのことを書き留めようと、始めたんだった。。そうプロフィールにも書いてある。
なのにやっぱり自己中心的な思考回路はそう簡単には治らず。ぜんぜん息子が出てこないじゃないか。
なんてね。
息子という存在が、あまりにも当たり前なんだな。。
きっと我ら、ほんとに仲良しなんです。
特にこうなってみると、(こうなってというのは、こう10年も育ててみると、)
親の影響ってのは、すごく受けるんだろう、
影響というか、環境というか、
息子はホテルが好きです。
ホテルに泊まるの大好きです。
以前、ホテルに住みたい、と言っていた‥。
好きな理由は、単純で、私が家事や仕事でキリキリとせず、ホテルではあまりにもゆったりのんびり、機嫌よく笑顔でいるからだと思います。
さらには、何かお菓子や小さいものを買ってあげたりもして、旅先のおおらかさというか。。。
そういう些細なことが、しあわせでいっぱいだからなんだと思います。
私はホテルの朝ごはんが大好きです。
いいホテルじゃなくたって、
あんまりおいしくなくったって、そんなのはなんだっていいんです。
自分で用意しなくていい、ってことが、すばらしいんです。
朝起きて、ホテルの方と気持ち良く挨拶を交わし、
椅子を引いてもらって腰掛けて、それから窓の外を眺めたり、人間ウォッチングをしたりしながら、
軽い食事と珈琲でゆっくりぼんやりし、
それから部屋に戻ってまた、
お風呂やシャワーでのんびりして。
いつもは洗濯機を3回まわしてベランダいっぱいガンガンに干しまくり、上履きを洗ったり風呂掃除をしたりと過酷労働な午前中とは裏腹に、
なんてすばらしい非日常なんだろう、
だから息子は、ホテルに泊まるっていうと、
喜んでついてきてくれます。
でも、まぁこういう母ってのは、やっぱり変わってるんだと思います。
私は洋服や装飾物をほとんど買わないかわりに、
こういう、カタチの残らないものに、ぼぼんと自分のお小遣いを使います。しかもある日突然。
でもまったく後悔はありません。
しかし、息子はもうすぐ、11歳になる。
きっと、もうそろそろ、母と旅行なんて、いやだなぁ‥っていうお年頃だろうと。。
この夏の、フィンランドはそういう意味も込めて、
最後のタイミングかなぁと思ってる。
かわいいんだ、息子。。
こんなかわいい子はいないと思う。
ここ数年は、運動会も音楽会も仕事と被っちゃって、観に行けなくてごめん。
それからちょっといろいろ、いろんな旅行につきあわせて、、ごめんというか何というか‥。
旅先で、ブラジルでね。私の膝に抱きついて、私を見上げてわんわん泣いていたのを思い出す。
そんなことはおかまいなしに、タクシーと交渉中だった私。
たいへんなんだよ、キミ。旅先ってのは。。
しかもお母さん、英語も満足に話せないから‥。
決死の覚悟での、交渉なわけで。
もうおうちへかえりたいよーーーーー!
って泣かれたこともあったなぁ。。
こないだ、那覇で、スーツケースを持って移動していた時に、
歩道橋しかなくて、それで私がめげていると、
息子がスーツケーツを両手で引っ張り上げて、もりもりと階段を上り、わっせわっせと上まで運んでくれた時に、
身長はまだ、私よりもちっちゃいのだけれど、
男の子だなぁ、って思った。
や、世話は焼けるよ。
ズボンを脱ぐ時に、パンツと一緒に脱ぐのをやめて、と言っても、いつも洗濯カゴには、抜け殻が‥。とかね。
世話は焼ける、男子って。
でも、それこそもう、1、2年で、
母親とは一緒に行動してくれなくなるだろう。
家にいても、顔をみたくないとかで、部屋にこもっちゃったりするんだろう。
そう思うと、
そうか、
サンライズ出雲は、行っとくべきだなぁ。。
でもそんな、高級旅行はむりなのでー
今度の誕生日には、日帰り温泉(笑)
母の趣味です。写真、いっぱい撮ろう。
たのしみだね、よろしくね。