ほぐほぐマムアンちゃん制作日記vol.6 「ビジュアルの制作秘話」
スタッフです。
新刊「ほぐほぐマムアンちゃん」発売にあたり、担当編集さんに今回の絵本「ほぐほぐマムアンちゃん」についてお話をきいています。
スタッフH:聞き手、甘いものが好き。犬より猫派。ステイホーム期間にプロジェクターを購入。
担当編集さん:海外の絵本を日本に仲介する仕事をしていたが、岩崎書店で編集を担当することになった。タムくんのファンでもある、タムくんのライブがきっかけで生命保険に入った。
「ビジュアルの制作秘話」
ー「ほぐほぐマムアンちゃん」は、いろんな色が使われたカラフルな本ですね。何かエピソードなどあれば聞かせてもらえますか。
担当編集:64ページの本なのですが、当初は約半分のページ数を想定していました。
ー といいますと?
担当編集:取り上げられている悩みが14ありますが、悩み自体は目次だけに載せて、タムくんのイラスト+ひとことメッセージと、文章でできた1見開きがひたすら並ぶ構成で進んでいました。仕様もある程度かたまった後の打ち合わせで、それだと質問に対するタムくんの「答え」の前に「ため」がないことになり、よくないのではないか、とタムくんとマネージャーの方から指摘がありました。確かにそうだということになり、急遽ページ数が倍増しました。
当初の構成。スケッチbyタムくん
構成を考えるスケッチ
タムくんがかいた構成のスケッチ
ー そういう調整は大変そうですね。
担当編集:紙どりとかがまだマスターできていないので、デザイナーさんの事務所にお伺いしたり、社内で質問をしまくり、寸法も変更したりといろいろ動きがありました。
ー 紙どりというのは?
担当編集:本を作るときに、元となる紙の大きさや、そこから何ページ分取れるかを計算し、なるべく無駄がない紙や寸法、色数を選ぶことです。私もまだ全然習得途中なのですが。
ー「ほぐほぐマムアンちゃん」を既刊の「マムアンちゃん」や「ハッピーマムアン」と並べると揃っていて目立ちますね。
担当編集:はい、その2冊は常に手元に置いていたので、店頭で同時に並べられたときの姿もイメージするようにしました。
ー ページ数が多くなって、よかったことはなんですか。
担当編集:ふたつあります。ひとつは、悩みが書かれた見開きの左側のページ、ここにタムくんが描いてくれたイラストがすばらしかったこと。この一連のイラストは、ページが増えたからこそ誕生しました。もうひとつは、見返しと本文を同じ紙にすることになり、その結果見返しに4色使えることになりました。タムくんに「4色使えるので、気の向くまま思い切り描いてください」とお願いしたら、想像を越える見返しが届きました。
ー 前見返しと、後ろ見返しのデザインが全然違いますね。よく見るとストーリーになっています!
担当編集:見返しは、テキスタイルのパターンのようなものが一般には多くて、今回もそういうものが届くのかなと思っていたら、本文を支える運慶と快慶みたいな超強力な見返しが届いてびっくりしました。
ー そうですよね。本文ももちろんそうですが、見返しも心がほぐれるデザインです。
担当編集:自分は翻訳絵本を担当することが多かったので、原画をいただくのが初めてで、緊張しました。
ー タムくんが愛用しているコピックが色鮮やかですよね。
担当編集:タムくんの文章のページも、そのコピックを意識して下地に色を敷くなど、デザイナーさんが工夫してくれました。ぜひ、手にとってご覧いただければと思います。
見返しの打ち合わせメモ by タムくん
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タイトル:『ほぐほぐマムアンちゃん』
対象年齢:子どもから大人(小学校中学年〜一般)
出版社:岩崎書店定価:1,500円(+税)
ISBN:978-4-265-85177-5
版型:B5変型判64頁/ハードカバー
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