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力の抜きどころがわかるまでは不器用に全力でいい

先日友達からおすすめされて、初めて(藤本)ミキティと横澤夏子さんのバラエティ「夫が寝たあとに」を見てみたのですが。

ママたちが本音を語る番組の中、私が見た回では霜降り明星のせいやさんがゲストで。その新米パパっぷりを披露してすっかり好感度が上がりつつ、ミキティ&横澤さんの先輩ママ感にすごいなあ〜!と感心しつつ。

特にミキティがいろんなアドバイスをする中で、「どうせおむつ替えの頻度は高いんだし誰も見てないんだから、ベビー服のボタンなんて全部止めなくていい!」と軽やかに言っているのとかが、かっこいいな……!と憧れを抱きました。

でも、ママパパになるのが初めての私たちはわからないんですよね。こういう「力の抜きどころ」が。


ネットを見ていても、周りの人からも「完璧を目指さなくていい」とよく言われるし。先輩ママも「私はたまひよを読みすぎてた……」と、後悔するように言ってたけれど。

私は毎日たまひよやらゼクシィやらが手放せないし、検索も止まらないし、なんだか常に無駄に力が入っているかんじがしています。

きっと、全貌が見えてないからなんでしょうね。「100%のうちこれくらいだったら力を抜いても大丈夫」の、「100%」がそもそも理解できてない。

大学の頃、オーケストラで演奏してたときも言われました。曲の中で他の楽器がメインで自分は目立たない部分だとしても、「手の抜きどころがわからないうちは手を抜くな」「曲の全体像を本当の意味で理解できたときに、初めて力の抜きどころがわかるんだ」と。

仕事もそうですよね。新人の頃は、どこか余裕がある先輩たちを見てずっと不思議でした。実際は他の人と分担することを知っていたり、スケジュールを調整して力を分散していたのですが……

当時の自分は「がんばる=不器用なりに時間を使って残業する」ことしか知らなかったから。ずーっと力が入ってて必要以上に疲れてたんだろうなあと。

いろんな場面で「もっと人を頼っていい」とも言われるけれど、初めてのことで余裕のないときって人の頼り方なんて、わからないですよね。

そもそも何がわからないのかもわからないし、何を手伝ってほしいのかもわからない。自分が理解してないから。

それでも少ーしずつ全貌が見えてきて、「これはなんですか?」と質問できるようになったり、「あれをお願いしたい」と言語化できるようになったりしていく。そして力の抜きどころもわかっていく。

そんなことを、オーケストラや会社員生活の経験から学んできたような気がします。


出産を控えるここ最近では、病院で聞きたいことや、夫にお願いしたいことの整理にものすごく時間がかかっています。

やっと整理できたと思って伝えても、伝わらないこともあるし。勝手にモヤモヤイライラしたりもして。

でも少しずつやっていくしかないし、これは妊娠・出産・育児のことだけじゃない。仕事でも家事でも普段の友達や家族とのやりとりでも、同じこと。

慣れないことに挑戦するときは、「完璧じゃなくていいんだよ」と言われるのもありがたいけれど。「まずは自分なりの全力でいいんだよ、そのうち力の抜きどころがわかるから」と自分に言ってあげたいなと思います。

無駄に疲れることもあるかもしれない。
自分なりの全力が結局、的外れだったな……と後悔する日がくるかもしれない。

それでも、不器用に全力な自分を認めてあげるところから、始めよう。

挑戦してよかったな、と思える日がいつかきっと来るはずだから。

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