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オタク歴26年の私が妊婦になり初めての壁にぶちあたっている話

アイドルを初めて好きになったのは小学3年生の頃。親に「いつかは飽きるんじゃない?」なんて言われつつ、かれこれ26年。35歳の立派なオタクに育ってしまいました。

推し活なんて言葉が生まれる前からのライフワークで、特別な活動だとも思わずにここまできましたが……

ここまでオタクとしてやってこれたのは、親や友人、職場の人たち。いろんな人たちの理解があってこそだよなあとあらためて感謝してます。


おかげで行きたいコンサートや舞台は大体行かせてもらってきましたし……もちろん、ライフステージごとに我慢するタイミングもありましたが。

学生の頃は受験で。
社会人になってからは仕事で。

それでも自分が頑張った上で、周りの人の協力を得られればそれなりに調整できてきました。

結婚後も夫のおかげで独身時代とほぼ変わらない形で活動できてますし。

ただ、ここに来て初めての壁にぶち当たり始めてます。


あと数日で次なるライフステージに突入し「母」になるのですが、妊娠して以来ここまでの道のりも、これからの道のりも今まで以上に予想がつかなくて。

妊婦になってからどんどん身体の具合が変わっていくし、「ある程度動いていい時期」と「疲れすぎちゃいけない時期」が入れ替わり立ち替わりやってきて。

いつまでコンサートに行けるのか?どこまで行っていいのか?時期も場所も読めなくて。

実際、悩みつつもどうしても行きたかった公演に行くことを断念して、行ってる人たちがうらやましくなって。勝手に落ち込んだりもしました。

でもきっと、妊娠という事情じゃなくてもそういう人たちは多いんだろうなあ……と今回学ぶ機会にもなって。遠方に住んでいたり、ご自身やご家族の事情などそれぞれの理由で、泣く泣くあきらめている人たちが想像もつかないほどの数いるんだろうなと。

自分なんてこれまで自由気ままに行けていた方なので、そのありがたみが身に沁みてわかりました。

そして出産を目前にして、自分自身の今後の身体の状況も、子どもの状況も、周りへの頼り方も、正直見えきれてないところがあります。

夫にも母にも頼らせてもらうつもりですが、何公演申し込んでいいのだろうか?という罪悪感があったり。母を頼りに平日昼公演にすべきなのか?夫を頼りに土日にすべきなのか?と頭を悩ませたり。

とにかく読めなくて、今までのように無邪気には申し込めなくて。これまで一緒に行ってきた友人たちにも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。


というわけでオタク歴26年。自分自身でどうにもできない、初めての壁にぶち当たっています。

それでも。

どうしても行きたい。

あきらめる選択肢なんてない。

そんな「揺るぎないもの」が人生にあるのはあたりまえじゃないし、ありがたいなと思います。

妊娠中って常に先が見えない状況で自分から人に連絡するのもはばかられるのですが、そんな中でもオタク仲間とはあたりまえに連絡を取り合っていて。それにもまた救われてるんですよね。

いつものようにどの公演に申し込む?と相談をして、グッズを一緒に買おう!なんて話もして。

ライフステージが変わっても、こうして変わらない関係性で話ができることが私にとっては「私でいられる」大事なことで。

母になっても、私は変わらずオタクな私でいたい。

できれば子どもにもこの楽しさを共有したいけれど……それはこれからの楽しみとして、もう少し先までとっておこう。

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