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ビリー・アイリッシュに学ぶキマる英語+日本語

私はビリー・アイリッシュの最初のアルバム"When We All Fall Asleep, Where Do We Go?"(2019)が好きで今でもよく聴くのですが、3曲目の'xanny'は、重低音と転調、独特の囁くような発声法が最高!

そして作中では抗不安薬Xanaxの過剰摂取(OD)による副作用の情景が歌われている。

その薬による「酩酊状態」を英語歌詞では、

too intoxicated to be scared

というtoxic「有毒な」という語を中に含むintoxicatedで表したり、

only one who's not stoned

stonedという面白い表現を使ったりしている。しかしなんでstoneなんだろう?ChatGPTに聞いてみると、

とのこと。他にもstone-drunk(この場合のstone-は「完全な」くらいの意味)の略という説もある。さらに、

too inebriated now to dance

inebriatedというラテン語由来の語句も使われている。

この3語の通時的な使用頻度をGoogle Ngram Viewerで見てみると、

となっており、'xanny'の歌詞の登場順に使用頻度が高くなっている!ここら辺の感覚はネイティブの語感なのだろうか?またChatGPTの言うように、stonedは一度減っていた使用頻度がカウンターカルチャー時代の1960年以降に確かに増加に転じているようだ。

さて、次に、これに対応する日本語表現を考えてみたいのだが、現代では「キマる」「キメる」「ガンギマリ」あたりが主流だろうか。少し古い響きはあるが、「ラリる」「ハイになる」あたりも完全に消えてはいない(日本語にもGoogle Ngramみたいなのがあれば良いのになー。。)

しかし「ラリる」とは?

他の表現はだいたい由来が想像できるけど、そういえば「ラリる」の語源って何だろう?wilipediaによると以下の通り。

諸説あるけど、なるほどなるほど。
1960年代の世界的なカウンターカルチャーと関係が深いという点で、英語のstonedとも近いところがある。

ところがこれをChatGPTに聞いてみると、

えー、英語のスラングlally-pappaとかlally-pappiから来ている?嘘くせー(笑)

さらに聞き方を少し変えてみると、

LSDなの?
さっきと言ってることが全然違うやんけー(笑)

特に日本語の語源に関してはまだまだChatGPTも信用性に欠けますね。。

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