入院中にApple TV+を試してみた
上に投稿していた既往症の再発で1週間ほど入院していました。想定より大きな手術となり回復まではまだ時間がかかるようですがとりあえず退院まではきたところです。
入院中は痛みや出血もあり大変ではありましたが暇ではあったので、割ってしまったiPhone買い替えのタイミングの特典にあったApple TV+というサブスクをこれを機に試してみました。
これはデバイスとしてのApple TVとは別のものです(私も昔は区別がついていなかった。。)。ただAmazon prime、Netflix、Disney+、そしてU-NEXTなど競合サービスに比べるとマイナーな存在だと思うのでここで実際に使ってみた感想を紹介します。
◎数は少ないが良質なオリジナル作品を見られる。
大手サブスクに比べると見られるコンテンツの数は明らかに少ないのですが、ここでしか配信していない良質な作品があります。以下に私が入院中に観た6つの映画をFilmarksに書いたレビューと合わせて紹介します。
1.『マクベス』(2021)
コーエン兄弟の兄ジョエル・コーエン監督による『マクベス』。非常に芸術性の高い作品。同じシェイクスピア原作の黒澤明監督『蜘蛛巣城』と比較したい。
2.『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023)
昨年劇場公開され話題になったマーティン・スコセッシ監督作品。Apple TV+の資金提供を受けているので今のところ独占配信となっている。スコセッシ監督といえば辛辣なマーベル映画批判などからこだわりの強い最後の古典的映画人の印象もありますが、前作の『アイリッシュマン』もNetflixオリジナルだったりで意外と時代に合わせて制作スタイルを変えている監督でもあります。
3.『ナポレオン』(2023)
こちらも昨年劇場公開もされたApple TVオリジナルのリドリー・スコット監督歴史大作映画。レビューにも書いたように『ハウス・オブ・グッチ』と例のシーンを比較してみるのも面白いと思います。。
4.『テトリス』(2023)
本作は劇場公開されていないので純粋にApple TV+のみで観られるものとなっています。落ちものパズルゲームの元祖テトリスの販売権をめぐるドキュメンタリー+冷戦スリラーというユニークな作りで、『スクールウォーズ』の主題歌として日本でもお馴染み'Holding out for a hero'の日本語とロシア語バージョンを含むサントラも楽しい。
5.『ARGYLLE/アーガイル』(2024)
『キングスマン』シリーズのスピンオフだけど単品で問題なくいける。興行的には失敗作とされていますが、配信で観る分には十分楽しい作品と思います。本作キャスト陣によるオリジナルソング'Electric Energy'のMVも素敵。
6.『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(2021)
後続に多大な影響を与えた伝説のアングラバンドのドキュメンタリー。Apple TV+は音楽ドキュメンタリーやライブ映像が充実していて、他にもビリー・アイリッシュ、ビースティ・ボーイズ、ブルース・スプリングスティーン、ルイ・アームストロングのものなどがある。
今のところまだ手をつけていないけれど面白そうなオリジナル・ドラマもいくつかあって、個人的にはSF好きなのでアイザック・アシモフ原作の『ファウンデーション』から期間中に観てみようかなと思っています。
◎音声・字幕が豊富で語学学習に最適
各作品の音声・字幕が多言語に対応していて、語学学習に非常に使いやすくなっている。例えば、先の『マクベス』は二人称代名詞thou-thy-thee-thineなど初期近代英語の特徴を残していて聴き取るのが難しいけれど、字幕を使えば簡単に確認することがてきる。また以下のnoteに書いた気になる表現なども英語字幕と日本語字幕を切り替えたりして、落ち着いて考える足掛かりにすることもできる。
◎Apple製品を買えば3ヶ月の無料特典
そもそものお試しが7日間あるし、iPhone、iPad、Apple TV、Macを買えば3ヶ月間の無料特典がつく。コンテンツの量は多くないのでこれはというものを事前に決めておいて集中的に観るという手もある。
手術・入院は辛かったですが、他にも将棋の歴史的対局(藤井八冠の一角を崩し伊藤匠新叡王誕生!)とかサッカーのユーロ2024をのんびり観られる機会とはなりました。一応復帰した仕事のリカバリーが大変ですが。。