疲れたんだよ
長男、春になったら11歳になります。
先日、寝る段になって、
「お兄ちゃんに疲れた」
「お兄ちゃんをもう辞めたい」
から始まり
「土曜日の習い事全部辞めたい。日曜だけじゃ、休めない。」
と、号泣しながら本音を言ってくれました。
寝る前に些細な事で落ち込んではいたのですが、「はいはい、いつもの事ね」とのんびり構えていたので、泣き叫んでいる姿(暗いから影だけしか見えないけれど)にかなりびっくりしました。いつもは母親の取り合いで騒がしい次男や長女も、長男の迫真の訴えに黙り込んでいました。
長男は幼稚園の年長さん以降、年度末に差し掛かると「学年が上がる不安」に飲み込まれ、揺れて荒れます。
そんな状況が5年も経つと、親子共に段々と慣れて来た感が出てきました。
以前の長男は、自分の気持ちが言語化出来ず、ちょっとした刺激から苛立ち、包丁を自分に向けたり、家を飛び出したりを繰り返していました。
その度に、私も不安に飲み込まれて、オロオロ・ハラハラ・ドキドキの繰り返しでした。「私が何とかしなくては、この子はダメになる」と、真剣に思い詰めていました。
最近の長男は、だいぶ気持ちを言語化出来る様になってきたし、自分の気持ちを溜め込まず小出しにして訴えられる様にもなって来ました。
私の方も、「いよいよ本格的に思春期だから、距離取らないとやってられない…」と、少しずつ思えるように。
そもそも、彼の人生なので、私は長男の生活の色々に口出しするのを辞め始めました。手始めに、寝る時間も起きる時間も彼に任せる様にしています。
習い事やフリースクールにしても「行く・行かない」「継続する・しない」も彼の自由。ただ、月謝があるので、早めに相談して欲しいとだけ伝えています。
あと、お小遣いの使い方も。いつか給料をもらう様になった時に限られたお金を計画的に使う練習のつもりで。
さて、泣きながら「疲れ過ぎて、フリースクールも行く気力が湧かない」と、言っていた長男に「2月いっぱい休む?」と話しましたが、休み明け遅刻しながらも行きました。(家族全員寝坊したので、みんな遅刻)
どうやら、泣くだけ泣いて気が済んだのか、その夜の会話を忘れかけているようでした。
拍子抜けしましたが、寝坊した彼が「行くしかない」口走っていたので、その場の雰囲気に過剰適応したか、『お母さん、約束を忘れてしまったんだ』と諦めて出かけた可能性もあります。面倒ではありますが、帰ったらもう一度話し合いたいと思います。
頑張れ、私
頑張れ、長男