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VRでガンダム!銀灰の幻影を体験して

「ニュータイプでなくったって!」

そんな風に思わず叫びたくなる程のガンダム体験ができた。


VRで見る360度モニターは完璧に近い

MSモビルスーツをはじめ全天周囲モニターの表現やコックピットUIのクオリティがめちゃくちゃ高い。このあたりはさすがバンナム。これだけでもう割と満足した。

特に全天周囲モニター!コックピットが閉じて眼の前のモニターと座席以外が透明になってなんか目盛の書かれた立体グリッドが周囲に表示されるアレ。これはVRでないと体験できない。というか実際、全天候モニターは機体各部のカメラから合成された映像でしかないので一種のVRそのもの。VRで一番、体験してみたかったことのひとつ。

戦闘シーンになれば眼前に敵MSが迫り操作に合わせて左右に巨大な自機の腕やライフルやシールドが見える!ビームサーベル同士の鍔迫り合いも起こる!とにかく「VRのガンダムで体験したいシチュエーション」は一通り詰め込まれていた。

ストーリーは短いながらもガンダムらしい内容。エンディングはいくつかあって3つは見たのだが、どれもハッピーとは言い難く・・・他に真のエンドはあるのだろうか?ユニコーンガンダムのクライマックスや閃光のハサウェイのマフティーに関わる要素もちょっとだけ出てきた。

何の意味があるかはわからんが動きまわるゲージとか数字、最高
MS戦も見応え十分
MSの巨大感もVRだと一層強い
全天候モニターから見える自機の腕!眼前の敵MS!
VRならではな全周囲手書きアニメーションのパートも

ゲーム・インタラクティブ要素、MR機能も

VRアニメ映画と謳って入るがインタラクティブな要素もけっこうある。

大半の操作はコックピットの左右のレバー2本を掴んで前後するのだが、この仮想レバーを掴んで前後する操作は手応えが無いので正直とてもやりづらい。普通に両手コントローラーのトリガーの押し込み具合で操作させてくれてもよかったのだが。腕ごと前に突き出したほうが気分は出るけどそれは自前でやるので。

そしていろんなガンダム・ロボットアニメ作品で出てくるこの2本のレバー、改めて実際に体験するとこのレバーにいろんな操作を集約しすぎだろ!となる。ロボットアニメを見慣れてきた頃に思ったことある人も多いだろうけど。状況によってレバーでの操作が徒歩での前進、カタパルトからの発信、ブースト、ライフル発射、接近してサーベル、シールド構えと、いろいろ自動で切り替わる・・・もうここまで機械で判断させてるなら操作要らなくない・・・?現実的に人型のロボットを自動車や戦闘機くらいのUIで操作しようと思ったら大半は自動制御になるんだろうけど。

ストーリーモードとは別で自室を映したMRモードでMSのモデルを手に掴める、所謂ブンドドも楽しめる。MSの3Dモデルのクオリティはかなり高いのでじっくり見るだけでも楽しいしポータルからハンガーに移動してリアルサイズで見上げることもできる。欲を言えばいろんなポージングもできたらよかったが、両手で掴んで拡大縮小してサイズを少し変えるくらいしかできない。

MRバトルでは手で持ったガンプラを使ってシューティングゲームを遊ぶ。似たようなVRシューティングは他にもいくつかあって遊んでいるのだが、総じて弾の数がすごかったり敵キャラに自機を向けるのが慣れずに難しい。UI類が自機周囲に展開されてるのもあって状況がわかりづらい。常に自機を視界に入れつつ敵や敵の弾も見るのも無理そう。

MRモードで棚に置いてみたり
背面をじっくり見たり
けっこう難度の高いMRバトルモード

細かい不満点

先に挙げたレバーの手応えの無さやMR要素の物足りなさ以外だと、そんなに長くないプレイの中で進行不能になる不具合も2,3回あった。最初はデルタザインに乗り込む前、コックピットに飛び込んだ瞬間に進行不能になった。MRモード初回起動時も動かなくなったし、MS戦で敵MSとぶつかって動かなくなったことも。

またアニメーションシーンではけっこうカットが多い。ディスプレイで見るアニメと違いVRは常に主観なので視点が突然切り替わるとちょっと混乱する。スムーズに動かせるところはスムーズに動かして欲しかったかも。自機のコックピットに主人公がいる時でさえけっこう視点が動く。

あとはチャプター選択ができるがサムネやあらすじもないのでどこかた始めるのかわかりにくかったり、エンディングの分岐がどれだけあるのかもわからない点もやや不親切に感じた。

おそらくクリア後に追加されてるシールドのオブジェ、他にも隠し要素あるかな?

バンナムのロボットVRの今昔

バンダムといえば7,8年前にVRでロボットアニメを体験できるアーガイルシフトを出してるのでそこからここまで来たかという感じ。

2016年のダイバーシティ、バンナムVR ZONEにて

最近だとシンデュアリティというVRコックピットで戦うロボットものもアニメやゲームで展開していて気にはなっているのだが・・・如何せんアニメの配信はディズニー+限定、ゲームの方もあまり宣伝とか目にしない(今年のTGSでも見かけなかった)ので、やる気があるのかないのかよくわからん状態。パートナーとなるAIがコックピットでVRヘッドセットを被ると傍に浮いているというあたりにアーガイルシフトの系譜を感じる。

銀灰の幻影では同じコックピットにヒロインのバビアが入ってくる場面はあるが基本的に同乗者はハロのみ。アーガイルシフトの傍に浮くヒロインの元ネタはダンバインのフェラリオだと聞いたことがあるけど、ヒロインが同乗しながら戦闘するのも割とガンダムはじめロボットモノあるあるなので、いずれVRでまた体験してみたい。

VRでロボモノもっとくれ

Meta Questでロボットに乗るコンテンツはいくつかあったが、正直なところ今作が過去一のロボット体験だったのは間違いない。そのへんはさすがバンナムと感心した。

今作の売れ行きがよかったらまたVRで体験できるガンダムを出してほしいしシンデュアリティやアーガイルシフト完成版を出してくれてもいい。出資者になるから無理難題を言わせてくれ。

そしてこの勢いで他社もどんどんVRロボゲーやアニメやコンテンツをどんどん出してくれ。来年2月予定のQuantanoIDクオンタノイドもクラファン達成してアニメーションクオリティが上がるようなので期待している。

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