読書メモ: 阿部拓児 『アケメネス朝ペルシア ―― 史上初の世界帝国』 中央公論新社、2021年
この記事の本、さっそく購入して読んでみました。
とっても読みやすく、おもしろかった!
ただお堅いだけの研究書ではなく、斬新な視点でもって自由に、しかし
決して軽薄にはならない骨太さが痛快ですらある!!
さすが著者が進撃の京大組のおひとりなだけはある!!!
(最近、当該分野の研究の中心が、首都圏から関西にシフトしていると思う。
京大、阪大、名古屋大、神戸大あたりがアツい!)
一点、わがままをいわせてもらえば、こういう内容ならなおさら索引が
あったらよかったな~~~。
ちなみに、本作を読んでみようと思ったのは、前に記事を書いた 『アルミ
アンの四姉妹』 ①②③の影響。
アケメネス朝ペルシアのことは、主にギリシア (マケドニア) 側からの視点
からしか知らなかったなと思い。
動機づけなんてなんでもいいんですよ、そこから広がるものがあれば。
昔、学部生時代に、アメリカの研究をしたいという学生の動機がラップが
好きだからってことを馬鹿にしていた先生のことが忘れられない私である。
どんなご立派な理由があればいいんだよ、って感じ。
まあ、その先生もまだ若く、理想に凝り固まっていたんだろうとは思う。
数年前に再会したその先生 (なんと、私のことを覚えていてくださった!)、
お年を重ねてずいぶん丸くなっていらしてびっくりしたもんだった (笑)。