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Cry for the Moon
『鬼滅夜話』 の書評が公開された。
思いの丈を出し尽くしたという感じで、いささか主観的な感情論に傾いて
しまったかな、という気もするが、これでいい、とも思う。
植先生にはまっ先にお送りした。
先輩や図書館の元同僚にも送っておいた (それで 『鬼滅夜話』 を選書リスト
に入れてくれないかな~という下心はもちろんある)。
書評とは別に、私個人の感想をば少し。
私が 『鬼滅夜話』 を読んで一番感情移入したのは、なんと黒死牟だった。
『鬼滅夜話』 を読まなかったら、この鬼の心性が自分とそっくりなことに
気づくことはなかったかもしれない。
似すぎていて、涙が塊となって落ちた。
いつからか、私の自尊心は常に卑屈さとセットになっている。
自分にある程度の能力があるという自負はあるけれど、そんなものは大した
ものじゃないということを思い知らせてくる存在がある。
私が何か成し遂げ、充足感を味わっていると、すぐにその人はもっともっと
すごいことをやってのけてしまう。
その人は決して私にそれを見せつけてくるわけではなく (というか、そんな
低次元の発想をする人じゃない)、私が勝手に敗北しているだけだけれど。
何の悩みもない人なんていない、とはいうけれど、あの人だけは例外じゃ
ないのかな、と思う。
その人を見ていると、私は決して言ってはならないひとことを言ってしまい
そうになる。
それを言ったら私自身が一巻の終わりとなってしまうから (バルス的な?)
絶対に言わない、とがんばっているけど。
どうか私が鬼になってしまいませんように。
2022.03.21