【内省備忘録】空想する癖を読み解く
私はよく空想する。
気づくと空想が始まっていて、本当に目の前でその事象が起きているかのように感じるし、表情にも出たりする。
映像すら見えているような感覚にもなる。
現実世界で何か気が逸れることが起きるまで基本的に止まらない。
体にも変化がでる。
例えば人前で歌うところや、誰かに対して思いのたけをぶちまけるリアルな空想をすると、実際に心臓がどきどきしてしまう。
それが外にいるときに起きると、顔にでてしまわないように必死になる。
よく恋愛ドラマなんかで主人公が、片思いの相手との甘い未来を空想してぼーっとしたり、頬を赤らめたりしている。
空想と言うのは基本「願望」を頭の中でだけ叶えている状態だと思う。
私がよく空想している「人前で歌ったり誰かに対して不満を理路整然と伝えたり」、というのは私が昔から憧れているけど実現できていないものばかりだ。
ふと空想から現実に戻ってきたとき、虚しさが押し寄せる。
現実の私は歌手でもなければ、不満は常に押し込めてあとからイライラすることばかりで、空想の自分のイメージとの大きな乖離がある。
この奇妙な癖を抑えるためには、少しでも空想の自分に近づく努力が必要なのではないだろうか。
空想の自分が押し殺さないといけない表情を、現実の自分が出せるようにしてあげる。それこそが自己実現ではないだろうか。
自分が思っていることをこんな風に記事にして投稿する日々が来るとは、半年前の私は全く想像していなかった。
書くことは苦手だとずっと思っていたからだ。
でも今までも頻繁に、自分の心の内を誰かに言う空想をしていた。
何か物事が起きたときに私がどう感じたのか、どう考えるべきだと思ったのか、といった気づきや振り返りを思い切り語りたかった。
ここで発信して、共感していただき、時にコメントで意見を交わす。
私の求めていたことが気付かぬうちに実現していた。
何か内省したいことがあれば、空想が始まるより前に「書いてみよう」と思うようになった。
空想自体は、自分の願望を知るための指標としてこれからも起きるものだろう。
何かを叶えた時はきっとまた別の何かが頭の中で輝き、物語を作ると思う。
その時はどんな願望が空想を生み出しているのか、自分はどうすべきか、映画を見るように読み解いていきたい。