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【内省】他人の言葉を操ろうとしない

時に人は、ある特定の言葉を求める時がある。

例えば、「私ブスだからさ」には「そんなことないよ、かわいいよ」

私が最近までよく言っていた「私ポンコツだから笑」には
「そんなことないよ、ちゃんと仕事できてるじゃん」

「その言葉を言ってほしいだけ」ということを人に悟られたくはないものの、”正解”の言葉を言ってもらえないとなんとなくしょっぱい気持ちになる。

ただ、気分がよくないのは、実はそれに対処している聞き手側も同じなのだ。

相手の言葉を操ろうとすると、結果自分がもっとみじめになる場合がある、という話。


過去に、メッセージ上で友人の相談を受けたことがある。

その際、先に書いたような露骨な内容ではないものの、たぶん私は友人の求める返信を返せなかったみたいだった。

私の返信に対する友人のメッセージは、ちょっとそっけなかった。

友人は心のもやもやが晴れなかっただろうし、私の心も曇った。


決して他人事ではなく、私も、思っていたような言葉をもらえなくて勝手にモヤモヤとしてしまったことは何度もある。

「私ポンコツだからさ笑」と言って、「うんうん」と返されると、自分でそう言ったくせに「…エ」と勝手に思うのだ。
そっけなくはならないものの、心の中で勝手にしょぼくれる。


私も含め、こういう人は自分の言葉さえも操れていない。

他人に言ってほしいと思うなら、自分で自分に言えば早い。

だけど自分を信じられない、他人から言ってもらわないと正しいかどうかわからないから、自分で自分に言えない。
無理にでも他人の言葉を操ろうとする。

でもそれもうまくいかなくて、勝手にもやもやするのである。
それを見た相手も、気分はよくないし、「自分の言葉を操ろうとされた感じ」もきっと抱くだろう。


でも、自分に自信がないんだからしょうがないじゃん、と思ったあなた。
大丈夫。

ただ、言わなければいいだけなのだ。
音声として外に出さなければ、誰もしょっぱい思いはしない。
自分も、それ以上に自己嫌悪しなくて済む。

そのあと、もう一人の自分に「そんなことないよ」を言わせるかどうかは、人それぞれでいいと思う。


人生は嫌なことも起こるし、いつでもハッピーでいることはできない。

ネガティブをいきなりポジティブにすることも難しい。

だけど、「今以上に嫌な気分になる」ことを避けるだけでも、いくらかストレスは減らせると思う。

自分がポンコツと思って落ち込むだけでも辛いのに、相手をコントロールしようとして結局ほしい言葉をもらえないなんて、泣きっ面に蜂だ。


結論としては4つ。

1.ほしい言葉を無理やり他人に言わせようとしている自分に気づいたら、一旦黙りましょう。
2.ほしい言葉は自分自身からもらいましょう。
3.あなたの大好きな相手を困らせちゃうかもよ。
4.今よりさらに悲しくなる必要はありません。

ちなみに私はnoteを書いていて「文章下手だなあ…」と思うときがあるけど、「好きに書いたらええねん」と自分で自分に言い聞かせるようにしています。

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