記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

Inscription クリア後レビュー

※ネタバレを含む


お噂はかねがねといった感じのホラー要素満載カードゲーム
大変面白かったです。
ゲームに限らずホラー好きなら確実に楽しめるでしょう
実態はカードゲームというよりはアドベンチャー。
ゲームを進めると少しずつ謎が解き明かされていく作りはいわゆるモキュメンタリーに近いのでその類が好きな方には超おすすめ
ちなみにシナリオをクリアしただけでKaycee's Modは未プレイでの評価なのでそのつもりで読んでください

良い点

  • 没入感の高さ

このゲームの良さはなにより没入感の高さにあると感じた。
プレイした方には共感してもらえると思うがゲームを始めるやいなや目に飛び込んでくる映像でもう理解できると思う。
何だかヤバい状況に置かれている事を肌で感じた。
現実との境界が曖昧になるほどに。
ゲーム内で自分の歯をペンチで抉り抜いたり、己が目をナイフで刺す描写がある。
これが本当にキツい。
しかも何度も繰り返すカードゲームのたった一戦を有利にするためだけにそういった行動をする。(厳密には違うが初見のプレイ体験としてはそう感じた)
ただのゲームをやっているつもりでいる我々プレイヤーにとっては全くリスクリターンが見合っていないように感じるが、それ故に説得力があった。
「何もわからないがとにかくこのカードゲームで負けるとやばい」とプレイヤーに伝えるには十分すぎるほどに。
冒頭でも述べたがゲームの全貌は説明されず、ゲームを進めていくうちに少しずつ明らかになっていく。
これがモキュメンタリーに近い体験を生み、より没入感を高める仕掛になっていた。

悪い点

  • ボリューム感

端的に言うとちょっと長い。
良い点で挙げた没入感の高さ故に長時間のプレイがしんどい。
高すぎる没入感と小出しにされる情報がボリュームと微妙に嚙み合っていないように感じた。
おじさん馬鹿だからちょっと日が空くと何してたか忘れちゃうんだよね……
長期休暇などに一気にプレイすれば評価かわってたかも

  • 一部の演出がわかりにくい

ゲームを進めると特定のシーンでほぼ真っ暗な空間に飛ばされる。
操作自体は受け付けるし簡単な移動もできるが何をしてもゲームが進まない。20分ほどあがいたところで力尽きて調べたところ一度メニュー画面に戻る必要があることがわかった。
進行不能バグかと思って焦ってたのでもう少しわかりやすくしてほしかったのが正直なところ。

  • 視点移動が微妙

酔う。
視点を移動する際に即座に切り替わるので酔う。
地味だがかなり痛いマイナス要素
加えてめちゃくち暗い場所が多いので即座に視点が切り替わると自分がどっち向いてるのか分からなくなる。
ゲームの仕様上色んな所をじっくり観察する必要があるのでどっち向いてるかわからないのは結構ストレスかも

カードゲーム要素について

カードゲームかと言われるとちょっと怪しい。
カードゲームが『Inscription』の根幹なのは間違いないし、カードゲームをしている時間もかなり長いのでカードゲームではあるがカードゲームがメインではない。
サイコADVゲームのシナリオを進める手段としてカードゲームが存在するといった感覚。
問題があるわけではないがカードゲームだと思って始めた人はちょっと裏切られちゃうかも

総評

すごくよかった。
モキュメンタリー大好き!ホラー大好き!カードゲーム大好き!な人間なのでそりゃ勿論良かった。
ただ人に勧めるかと言われると勧めない。この手のゲームはすごく人を選びそうなので。というか人を選ぶからこそ一部の層に刺さるタイプのゲームだと思うので正直steamのユーザーレビューが「圧倒的に好評」なのが理解できない。「賛否両論」のほうが納得できる。
でも評価が「賛否両論」だったら私みたいなやつはしたり顔で「まぁ賛否両論だよなぁ~(ニヤニヤ)わからんか~この良さが」みたいなこと思ってそうなので自分の事を「分かってる奴」だと思いたいだけかも
最後の方かなり蛇足でしたが噂通り超面白いゲームでした。是非プレイしてください。

いいなと思ったら応援しよう!